要望の見分け方
何かを作って発表すると「こうすると良いよ」「こうして欲しい」という要望が、たくさん来ます。
僕たちが作るものは、始まりこそ誰からも要望されてないけど自分は欲しいものだったりするんですけど、いざ発表すれば、ありがたいことに沢山の要望をいただけます。
その結果として
HINGEのサイズ展開のように要望があったから生まれたものもあれば
DRAW A LINE "MOVE" のように要望されてないのに作ったものもあります。
聞くと得する要望と、聞かなくても大丈夫っぽい要望。
これを見分けるのって、なかなか至難の技で。
「なんかこの人は偉い人っぽいから、要望を反映しよう」とか
「沢山の人から言われるから、この要望は大事っぽいぞ」とかで
要望の扱いをいちいち考えていくと、迷路に迷い込んだりします。
とはいえ僕も、新しいものを作って発表するのを10年以上やってきて、だんだん見分け方がわかってきたので、ここに書いてみます。
ざっくり書くと
主語がハッキリしている言葉には耳を傾けたい。
主語が曖昧な言葉は、まぁ、ほっといていい。
つまり
「私は実際に使ったらこう思った、こうして欲しい」であれば、どんな要望であれ、一度はしっかり聞き入れたい。
一方で
「こうすると売れるよ」「こうしたら◯◯な人も買うよ」みたいなのは、聞き流して良い。
質問者本人に軸があるかどうか。そこがポイントなのではないかな、と。
ちょっと雑ではあるけど、
これだけ意識しておけば、要望をいちいち重く受け止めずにすむので、いただいた要望全てに感謝できるし、何より発表することが怖くなくなります。
自分がだれかに要望を出す時も、これは意識したいなぁって思ってます。
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この記事は、idontknow.tokyoの「知らんがなラジオ」第101回の内容をもとに作成しました。
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