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台湾から日本帰国の調査 その2

2021年8月現在情報

日本帰国後、台湾に戻れるのか。
台北駐日経済文化代表処の最新ニュースを確認する。
1.居留証、永久居留証がある日本人は、台湾入国が可能。居留ビザ、観光ビザ等では入国できない。
2.台湾に戻ったら二週間の「自費でホテル隔離」が必要。自宅隔離は禁止された。さらに続けて一週間の「自主管理」が必要。

自分は、台湾永久居留証を持っているので台湾に戻れることがわかった。

日本入国事前準備
1.帰国航空券購入、隔離場所決定、空港からの帰宅手段検討
2.PCR検査陰性証明書取得
3.帰国資料整理、各種アプリインストール

1.帰国航空券購入
これが大変であった。私は日本航空のミリオネラー(国際線百万マイル達成者)である。よって日本航空を第一希望とした。6月より帰国の検討に入った。そこで様々な困難と対峙することになった。通常であれば、日本航空の台湾サイトにて10分あれば発券終了となることである。第一に予約の取れる日が1週間から2週間先まででてこない。第二にチケット価格の暴騰。この2つに悩まされることになる。チケット価格は過去通常時であれば、エコノミー航空券往復で税金諸費用込価格が12,000台湾元程度(4万日本円)であった。しかし片道ビジネスクラス27,000台湾元しかないのだ。エコノミークラスの販売がない。結果、帰国便が多少安いが往復ビジネスクラスで5万台湾元にもなった。台湾往復に20万日本円もかかるのだ。

そしてこの予約サイトが奇怪な動きをし翻弄されることになる。蜃気楼のように一週間先、二週間先の予約しかとれず、毎日毎日、直近一週間の予約が不可になる。常に予約可能日が逃げていく。そしてエコノミークラスの席がない。更に価格が暴騰。6月から予約をしようと毎日画面を見ていたのだが、チケット価格が安くなることはなかった。さらに予約可能日がどんどん先になっていき、高値づかみを余儀なくされた。台湾日本往復二十万円なり。

なぜこうなったのか。当初は、オリンピックの影響と考えた。しかし観光客は日本入国禁止。ビジネス客も台湾・日本に来れない。だから需要があるわけがない。日本航空台湾支店長にメールをするも梨のつぶて。日本航空コールセンターに電話をしたところ「私達もわからないのです」と当惑していた。「日本政府の問題らしいのです」とだけ答えてくれた。

結局、6月から画面を睨むこと一ヶ月間。やっとわかったのだ。日本政府が各航空会社ごとに一日単位で入国者数制限をかけているのだ。さらには各空港毎に制限をかけていた。どうも一週間単位でオペレーションをしていて人数が制限オーバーをすると、その週は一斉に席がなくなる。だから取れるときに取らないと、逃げ水のように席がなくなり逃げていったのだ。

ちなみに、私は台湾のラグジュアリーエアラインである星宇航空(STARLUX)の最上級会員でもあるが、こちらは直近でも取れた。日本着の制限数に引っかからなかったのであろう。しかし一週間に一便しかなく結局、日本航空を選択した。

航空券の予約に関して考慮すべきことが二点ある。一点目が、どこの飛行場に降りるか。二点目がいつの便で帰国するか。

私の最終目的地は北海道東川にある豪華別宅。選択肢は、羽田、成田、関空である。ここで重要なことに気づく。北海道には乗り換えでは行けないのだ。なぜなら次の条件に引っかかる。飛行場到着後以降、二週間は、公共交通機関を利用してはならない。そして二週間は、隔離する必要がある。ということは、本州から北海道に渡ることができないのだ。漁船チャーターか、プラベートジェット、津軽海峡を泳ぐという手以外に。ちなみにロシア人が北方領土から北海道に泳いできたとニュースになった。つまり隔離場所を空港から到達可能な場所に見つける必要がある。そしてそこまで公共交通機関以外の方法でたどり着く必要がある。

隔離場所の決定。これには自宅隔離とホテル隔離が一般的である。実は、昨年秋に日本政府が一瞬だけ外国人の日本留学ビザを認めた。北海道東川留学を可能にするために、東川町では東京でのホテル隔離滞在費を補助することになった。様々なホテルを検討した結果、蒲田のアパホテルがさいてきであった。さらにGoToトラベルキャンペーンも使用できて一日の滞在費はたった数千円の費用で済んだ。そこまでは羽田空港で隔離タクシーを事前予約し届けた。

私の場合は東京が実質の本拠地であるため東京都内隔離とした。東京はコロナ禍で高齢の母にとっては危険なため、先に北海道東川町別宅へ疎開させる。そして私は、東京スカイツリー近くの住まいに隔離することにした。ここは便利で、通常であれば成田空港からも羽田空港まで鉄道一本で行ける。しかし公共交通機関を使用できないため、方法を模索することになった。

方法としては、空港から防疫タクシー。一番楽だがバカ高い。二番目はレンタカー。これも楽だが、レンタカー返却場所からは歩いて帰らざるを得ない。三番目は従業員に迎えに来てもらう。ただしもし感染させてしまったら業務、顧客への影響が大きすぎ、躊躇した。そして四番目は成田空港に降りれば、鉄道京成skylinerが特別料金で利用できるのだ。これを調査した。

隔離専用車両で京成上野駅まで連れて行ってくれる商品。私の場合、駅からは散歩代わりに歩いて帰ればよいと考えた。念の為確認の電話をした。というのも京成上野から隔離場所に向かう方法が、タクシーパックか、誰かが迎えに来る駐車場パックという二種の商品しかないからだ。これがバカ商品であった。上野から歩いていける距離でも「歩いては行くのは許されない」。どちらかを選択し、どんなに近くても「車で駅構内を出る必要がある」と電話先の京成社員がのたまう。頭コンクリである。ということでやめた。

羽田空港から都内へのアクセス。
海外からご到着のお客さまが利用できる交通手段について

成田空港から都内へのアクセス。
日本へ帰国・入国される方の交通アクセスについて

行き詰まったので、これらを研究したのだが、ここにはでていない、羽田都内から都内拠点へ防疫バスがなんと無料で出ているのだ。空港からのAirportリムジンとは混同してはならない。(これも悪くない商品と思う)
この無料バスは、検索してもうまくでてこない。ここをクリック。見つからないようになっている。乗車には羽田空港検疫で資料を配っており貰う必要がある。これまたなにげに置いてあり係員に確認すべし。これが最も安価、都内ホテル隔離には便利である。ただし降車バス停から近くのホテルを予約するか、迎えに来てもらう必要がある。

ちなみに結果的には、知人に迎えに来てもらい、隔離場所まで帰った。

余談1
羽田空港では大型旅行カバンを北海道まで宅配サービスで送った。海外で10円でもVISAカードを利用し控えを提示すれば、たったの500円で送ってくれるのだ。北海道でもだよ。利用しない手はない。私は台湾のパン屋で40台湾元(100日本円)のパンをカードで買って利用したよ。日本円決済カードなのでこのために一回だけ利用。

余談2
上記の方法で身軽になった人を見ていたら、しれっと電車で帰る人を発見。羽田空港から日本入国を果たしても誰もチェックをする人がいない。インストールしたGoogle Mapの軌跡トラック情報しか残らないはず(チェックはだもしない)。それを見て、まっとうにやる人ほど損をするし、そもそも検疫隔離が破綻している。ちなみに台湾はさらに厳しさが増し自家用車送迎も禁止に。防疫タクシーのみ隔離ホテル直行という運用になった。2021/08下旬時点。

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