ライブハウス感 2020年10月3日の日記


結構前のことだったみたいですが、GLASGOWサブスク解禁されましたよ!!! 全人類聞いてくださいね!!! 夜中にベランダで聞くのがおすすめです。『ハーモニー』で規制されているような身体に悪い嗜好品があるとなお良い。以上、好きなバンドを「良いよね……」するやつでした。関西でライブやってくれ……。行くので……。マジで……。

youth / GLASGOW
本当に良いのでぜひ。イントロからアウトロまでぎっしり最高。


***


GLASGOWのこと書いていたらものすごくライブに行きたくなってきた。本当はこのあと「SFなんもわかんない」という話をたらたら書こうかとも思っていたのだけど、開き直ってライブ行きたいなぁという話に切り替えることにする。正直話の持っていき方もなにも考えていないので上手くまとまるかは分からないけれどテンションに任せた文章を楽しむものだと思っていただければ幸いです。


音源を聞いていると「ライブに行きたいなぁ」と思うバンドとそうでないバンドに分かれる。生で音を聞きたいと思うバンド、そのビジョンが浮かぶバンド、その条件とは何なのか。私は音楽好きにしてはそんなにライブに行く回数が多い方ではないのだと思う。今年は変なのが流行っているので例外としても、平年でも年に5~6回くらいなのではないだろうか。聞いている音楽があまり激しくない音楽で、一人で雰囲気を味わいながら聞いたり、部屋で聞いたりしても楽しめるからかもしれない。mol-74とかはまさにそう。ライブハウスで聞くのもそれはそれで本当に良い音楽体験なのだけど、家で聞いてもこれまた良いので。


ではライブに行きたくなる音楽が「一人で聞くと良さが半減する音楽」なのかというと、たぶんそれも違う。むしろ「ライブハウスで聞くと良さが倍増する音楽」なのだと思う。特に小さいハコ。煙草の匂いの染み付いた空気に、こぼれたドリンクでべたべたする床。そういう空間に人が集まって爆音の音楽を耳から流し込む。ワンドリンクで交換したうっすいハイボールでくらくらした脳みそを音に合わせて揺さぶっているその状態がなによりも気持ちいい。そこでの主役は音楽であり、私自身は部屋の片隅にあるソーラーで動く花の置物のようなものになっている。日常生活においてそんな圧倒的な陶酔感というのは得られない。ライブハウスという閉鎖空間と、爆音のいい音楽と、希釈される私。その三つが揃っているからこそ、ライブ(とりわけ小さめのハコの)は楽しいのだ。少なくとも私にとっては。


ライブに行きたくなるバンドというのは、その「ライブハウス感」が色濃く漂っているバンドなのだと思う。音楽を聞くだけでそのステージが想像されて、焚きあがるスモークの白さや、強い照明とそのシルエットが音の裏にビジョンとして浮かび上がってくるような、そんなバンド。


以前も日記で書いたけれど、GLASGOWのライブを初めて見たのは数組のバンドが集まって一つのイベントをする奴だったのだけど、GLASGOWはそのオープニングアクトを担っていた。そこでのMCが本当に好きだったんですよね。ほとんど喋ることなく「オープニングアクトは他より5分短いんだよ。時間ないから喋るより音楽やらせてくれ」という旨のことを口にしてさっそく次の曲に入っていったのだ。ライブって当たり前ですが音楽をやる場なんですよね。結構MCが面白いバンドなんかも人気があったりするけれど、私はあまりMCの時間が好きでない。素面に戻ってしまうので。最初から最後まで、徹頭徹尾ライブの間は音楽でべろんべろんに酔いたいのだ。なのでそういったスタンスで最後まで音楽をやっていったGLASGOW、すごく好きなんですよね。良い音楽作るバンドなのでぜひとも。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?