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ラノベ作家の頭の中 ~Twitter小説~ その677

●おとこおんな(男女)
何て奴だ、あんなモンを平気で振り回してるクセに全然疲れてないだと。はあ。
本当に人間なのかよ、あいつ。まるで化け物じゃないか。得物は本物だったぞ。
まったくバカな連中だよ。こいつはあたしのために作られた特別製だってのに。
まあいい、そんなこと教えてやる必要もない。次は誰が相手だい。
 

●おとこおんな(男女)
遠目はきめ細かく見えるが、どう見ても男の肌質だろ。それに体格もそうだし。
まあ、確かに下手な女より美人だな。ちょいとシモに走るのはご愛嬌だって。
やあレディー、今日も景気がいいね。今夜どうだい。
「そうねえ~。今夜はこの辺りがいいかしら」
うん、こりゃまた骨の折れる仕事をくれてまあ。
 

●おとこのこ(男の子)
何百回言われたかな。いちいち数えるのも面倒くさいぐらいだよ。それに。
初めはこいつにも間違われたからな。顔は生まれつきなんだからしょうがない。
逆にいいように使わせてもらってたね。若いからできることもあるし。
おかげで今日まで生き延びることができたけど。これからはどうするか、ふう。
 

●おとこのこ(男の子)
ほお~、お前さんが、か。確かに目元が似ているな。それで、どうしたんだ。
そうか、奴は死んだか。わかるさ、お前さんの表情といい雰囲気といい。それに。
手紙が何よりの証拠だ。いずれこうなるとわかってはいたが、割り切れんな。
おっと寒かっただろう、とにかく早く中に入って何か食べるといい。
 

●おとこのこ(男の子)
今はガキでも十年もすれば大人に近づく。今のうちに始末しておくんだ。
あのときの言葉が、よくわからなかったけど。さすがに時間が解決してくれた。
だが、私ひとりでは返り討ちにあうのは間違いない。だから、今は。
力をつけるために何をすればいいのかを考えてる。仇と奴らに復讐するために、ね。

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