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離婚後に訪れる落ち込み時期、サンプル1について

離婚率の高まりについて話題になる。婚姻数に対し、離婚数が3分の1もいる、と。離婚自体が珍しいことではない。ただ、離婚後に関しては、離婚経験をした人しかわからないのではないかと思う。そこには表の顔と裏の顔がある。

一般的に、男女比で、女性のほうが精神的な傷つきは深く、男性のほうが立ち直るのに長く時間がかかるらしい。男女に関わらず、別れというのは深く傷つき、心の傷ときちんと向き合う必要があるのが離婚の後だ。

表でどんなに平気な顔をしていても、裏では皆とても傷ついている。立ち直るのに3ヶ月という人もいれば、10年かかる人もいる。自分を見失い、本当にダウンする時期もある。カウンセラーではないので、どう立ち直るかは私からは言わないようにはする。

ただ、私の落ち込んだ経験も、語ろうと思う。
なかなか語られない離婚後サンプル1として。

夫婦の中でも、なかなか受け入れがたいこと、というのがある。ある問題があった。その問題を見つめて、改悪されて、2年ほど経ってから、私から離婚を提案した。具体的な内容は避ける。夫婦の問題に、どちらか片方の問題が大きいことなどないという持論だ。

別れて、〜半年後
とても楽しい時期だった。全てのものごとに自由があり、未来があった。好きなものを買い、好きなことだけを行える。散財もしたし、一人で出かけたり、惰性な日々も過ごせる。元パートナーのことを考える時間も、ほとんどなかった。離婚マジック、という言葉もあるらしい。

別れて、〜1年後。
世間のカップル行事ごとに、過去を思い出す。楽しいことがあったのは事実だ。時折夜中に、なぜか涙が出る。知り合いが優しい連絡をくれるだけで、なぜか涙が出る。思い描いた未来と、なぜ違うんだろう。一生に一度の誓いをした自分が、その約束を破棄してしまった。自己嫌悪し始めていた。どうやったら忘れるのか。色んな事を出来るだけ、避けるようにしていた。

別れて、〜1年半後。
全てに悲観していた。私はもう、幸せになることができないのかもしれない。もはや、負のスパイラルである。後悔をしている、というのとはちょっと違う。あの状況を続けることは悲劇だった。でも、なにか全然別の可能性はあったのだろうか。前を向けない自分に自信を失っていた。白髪が増えていた事に気づく、うそん。気づかなかった

別れて、1年半〜。
まだ2年経っていないが、ようやく現実を受け入れてきた。未来がどうかは分からない。過去に対しても変わらない事実がわかっているだけ。でも、こうして表では言えないことを言葉にしようと、そう思った。前を向いていると思う。

時間が解決した、という言い方が正しいかわからない。逃避行動も取ったし、様々な本を読んだ。寂しさを紛らわそうともした。途中で、きちんと落ち込もうと思って、そのための時間を作ったこともある。逆に思い出に浸って辛くなろうとした。きちんと落ち込んでから、少しして、受け入れることが出来始めたと思っている。過去は過去として。

最期に

離婚をした後の辛さを語ったことはなかった。離婚に至るまでの過程は、ドラマチックで皆の興味をそそる。話すと驚かれたりする。けれど、離婚した後の話に興味を抱くのは、痛みを知っている人ぐらいだ。これが離婚後の、裏の顔サンプル1である。

離婚を決意するとき、「離婚も経験」なんて言っていたことはある。なんだその経験は。今思うのは、周りがどうこうは関係ない、自分のためにも、離婚をする前に、相手とちゃんと向き合ってみるべきだということ。私は、向き合いきれなかった、正直。

ちなみに統計では、離婚をすると男性は、ガッツリ寿命が縮むらしい。なぜか女性よりも。注意が必要だ。男性はたぶん、落ち込むことがかっこ悪いと、周りに見せないせいかもしれない。そういう強がりが、結構あとに響く。私個人の意見だが、離婚前後でそっけない男性も、後で苦しむ。

もちろん、離婚してすぐに再婚相手を見つけた知り合いなどもいるので、あくまでサンプル1だ。様々な人がいる。大して落ち込まない人もいれば、落ち込みすぎてしまう人もいる。落ち込み方を一般と比較する必要もない。傷つき方は人それぞれでよい。何ヶ月で立ち直るのが普通とか、こうすれば立ち直れる、という答えを探しすぎても辛いかもしれない。

ただ、一つだけ希望があるとすれば、大きな心理的ストレスを乗り越えると、人に優しくなれたり、他人の悩みを感じる力が強くなったり。様々な特典があるらしい。別に慰めではなく、前を向ける時になったら、そういった良い面があることを感じられるようになるかもしれない。

今後、離婚を経験する人で、大きな傷をおったとしても、いつか立ち直ってもらえることを心より祈る。そこに私がなにかできるなら、したいものだ。意外とこういった辛さは吐露できないものだから。離婚した仲間には、本音を吐露して欲しい。

踊れよ