モヤモヤとした楽しさ面白さ。

いつの間にかトロッコ問題をみんなが議論していて、倫理感とは本当に民主的な答えがないと認識する日々である。

かく言う自分も「いやちょっと、皆が楽観的な世の中じゃないと、どう生きていくか方向がみえなくなるぴょん」と人生の迷走をしている。まあ、迷走はするものであって、迷走のない人生などつまらないとうそぶくしかない。

そういえば、auのCMに使われたWANIMAの「やってみよう」では『正しいより楽しい 正しいより面白い』などと言っていたもので。多くの人が正しさとは何かを議論する中において、自分の正しさが分からなければ、楽しさや面白さに軸を移す以外に方法がない気もする。社会的な節度は守ってだが。念の為、付け加えておく。

最近は楽しさ面白さを散歩や日向ぼっこに全力投球だったのだけど、それもどうやら過渡期のようだ。飽きてきたというより、自粛ムードの中では周りの目が気になる。何かを気にしながら物事を楽しむのは相当難しい。

自宅カラオケでもしようかと思ったが、それよりどうも久々に握るギターのほうがしっくり来ている。ぷよぷよになった指先で、動かない手を少しずつ慣らしていく感覚は懐かしい。初日には血がにじみ、重いものを持てないくらい力が入らない。何かを始めるって、こういうことだった。

特に充実感はないし、下手だし、人に見せるもんでもないけど、なんとかならないか、もがいている。シンプルな楽しさ面白さというより、試行錯誤することに対するモヤモヤとした楽しさ面白さ。

今までしなかったことに集中しているとき、その変な楽しさ面白さに気づく。下手くそな料理をちょっとずつ改善していることも、同様なのかもしれない。