私の人生を変えた身内の死

私が小学4年になる前の春休み。あと少しで休みが終わる頃に、一本の電話が入った。

出た母の声が段々とおかしいので、何が起きたのかと怖くなった。



「◯◯お姉ちゃんが死んだって。」
母方の下から2番目の妹。私と20歳しか違わなかったので、◯◯お姉ちゃんと呼んでいた。

結婚して一年も経たず、◯◯お姉ちゃんの誕生日目前の無理心中だった。



お葬式に出たが、状況が状況だからと従兄妹達は誰もおらず、こんな時に子供を連れてくるなんて不謹慎だと母は兄妹に責められていた。

逆に私は大好きなお姉ちゃん達の最後に立ち会えて良かったし、お姉ちゃんに寂しい想いをさせてないかと考えていた。




好きな人と結ばれたはずなのに‥‥‥‥‥。
子供の私なんか、なんの頼りにもなる訳がないのに、何か力になれなかったかと、ずっと考えていた。

火葬場に運ばれる為、身内はみんな送迎バスに乗って向かっていた。その途中、窓際に座って外をボンヤリ見ていたら、車は普通に走っているのに腰から下の白いワンピースを着た女性が車の横を歩いていた。



私は勝手に「あ~、◯◯お姉ちゃんなんだ。私に会いに来てくれたんだ。」と喜んでいた。

葬式が終わり、母に話すと「そうだね‥‥‥‥きっと会いに来てくれたのかもね。」と言われた。



この一件から、私の精神がおかしくなり( 私は未だに思い出せないが )母は周りから精神科にかかった方が良いと勧められ、連れていったが薬漬けになっていて、余計におかしくなっていって怖くなり、行くのを止めたと聞かされた。




それからの私は徐々に無気力になり、登校拒否が目立つようになっていった。

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