No.573 「いつかわかるよ」の“いつか”がやってきた
子供の頃はなんでもわかりたかったけど、大人になるとわからないこともあるよなと良い諦めを覚えた、フリーライターのaoikaraです。
子どもの頃はなんでも知りたがって、親に「どうして?なんで?」って聞きまくってたら国語辞典を与えられた。知識を得なさいってことだったのかな。
今も「知りたい!わかりたい!」って気持ちはあるけど、でもわからないこともあるって知って、知識や経験がないことは無理矢理わかろうとすることは減ったかな。
子どもの頃は、わからないと「いつかわかるよ」なんて言われることもあるんだよね。でも、そんな“いつか”はやってこない、って小説か漫画か、ドラマか映画か何かで聞いたことがある。
子どものときにそれを知って「えー悲しい」なんて思っていたけど、自分も大人になっていく過程で「わからないこともあるな」って気づいたし、“いつか”はやってこないという意味もわかるようにはなった。
ところがどっこい(えっ、古)、自分でも驚いたけど、「いつかわかるよ」の“いつか”がやってきた。突然、それも最近。
今までは知識と経験がなくてわからなかったことが、自分の人生で培ってきたことでわかるようになった。しかも、わざわざ理解しようと思って知識を経験を得たわけではないのに。なんか、偶然。
「あのときはわからなかったのに、わかる!!!」という発見に、「おおお」ってちょっと興奮した。
それは、「コンフィデンスマンJP」というドラマを久しぶりに見ていたときのこと。セリフの中に「防弾少年団」という言葉が出てきて、はっとした。
「防弾少年団」というのは、「BTS」とも言われている大人気KPOP男性アイドル。でも、私はこのドラマをリアルタイムで見ていた当時、KPOPについて全然知らなかったから、聞き流していた。だから、全然覚えてなかった。
そして最近になってまた見て、そんなこと言ってたのかと気づいて、驚いた。
このドラマが放送されていたのは、2018年4~6月頃。正確には6月11日まで。
私がKPOPを知るきっかけになったのは、「PRODUCE48」というアイドルオーディション番組で、その放送が始まったのが2018年6月15日。そこから詳しくはないけれど、KPOPが好きならもう絶対に知ってるでしょってくらい、防弾少年団は有名だってことを知った。私が個人的にファンとかではないけど、でも曲はとても良いし、知ってる。
KPOPに関連する「防弾少年団」というワードが出てきて、でもKPOPを知らなかったから聞き逃したドラマを見終えたのが6月11日で、偶然新しいオーディション番組でKPOPを知るようになったのが6月15日。たった4日後。
たった4日後から、私はKPOPを知り、防弾少年団も知り、でもドラマに出てきたことなんかはちっとも覚えていなくて、2年以上過ごしてた。
そして、ドラマを2年ぶりに見ていて、「えっ」と驚いた。一度見たはずで、全くわからなかった、記憶にも残っていなかった言葉を、こんなにクリアに理解できるようになっている。
すっごく運命的。私の人生がドラマみたい。まあ、ドラマチックさは小規模だけど。
って、あれ…なんか違くない?私が最初に言ってたのは、“人生の徳”みたいな話で、私が経験したのは“偶然”じゃない?徳…積んでなくない?
でも、この偶然が私にとってはすごく面白い。もし、ドラマのタイミングが違えば、「なるほど、知ってる知ってる。最近知ったんだよね、防弾少年団」となったし、この2年後の奇跡は起きなかった。
だから、妙に運命的な2年前のすれ違いを、引き戻す2年後の運命的な再会を、私はめちゃくちゃドラマチックに感じているんだよ!!!
っていうことを今日ツイートしたんだけど、意味がわからないからnoteに詳しく書いたよ。書きたかったからね。
蛇足として、この2年にいろいろあって、このドラマは好きだったけどもう見たくなくなってしまうかもな…くらいの気持ちだったんだけど、やっぱり見返したら面白いし、登場人物にも前と同じようにしっかりと愛着が湧いたから、あー良かったなって。
やっぱり大好きなドラマよ。そのうれしさもあって、運命的な小規模なドラマチックさを必要以上に大規模だって思ってるのかもしれない。
そ、このドラマを再び純粋に楽しめるかどうかも“いつか”だったわけだけど、それも“今”やってきた。やってこない“いつか”もあるんだろうけど、やってくる“いつか”もあるねって、気づき。
2020年7月14日(火)
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