空も人も自由だ
「空すごくきれい」と今日は何度も言った、フリーライターのaoikaraです。
本当にきれいな空だった。いろんな雲があって、どんどん変化していって、日が沈むときには膜のように淡い色になって、時間が経つと朱くなって、変わるたびに「きれい!」と言っていた。
隣に恋人がいたから、「空がきれいだ」と思えたのかもしれない。もちろん一人で過ごしているときも、きれいな空を見て「きれい」と思う。だけど、一人でいるときは“しなければならないことをしている”ことが多くて、ただ空を見るだけの時間を作るのは難しい。
でも、恋人といるなら、何かしているときにだって空を見ていてもいい。ただ空を見てもいい。そんなゆとりのある時間だから、空のきれいさに気づいたのかもしれない。
きれいな空を見て、写真を撮っている人もいた。空をバックに自撮りをしている人もいた。ただ空を眺めて黄昏れている人もいた。空を見ないで好きなことをしている人もいた。
なんだっていい。空を見てどうするかなんて、決まり事はない。
私だって空を見て、今日は「きれいだ」と言った。別の日だったら、空なんて関係なく恋人とケンカをしているかもしれない。また別の日は、一人で美しい写真を撮ろうと試行錯誤しているかもしれない。
同じ空が一度としてないように、私たちは誰一人同じ人はいなくて、何をしたって自由だ。空も人も自由だ。
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