#016【小学校外国語活動・外国語科】Small Talkをまとめたよ!
最近、小学校英語(正式には外国語活動・外国語科)の記事を書いています。
今回も小学校英語の記事です。そうです、Small Talkです。
高学年(5・6年生)では毎時間のように実施しているであろうこの言語活動。
その形態などについて詳しく書くよ~。
どうぞ。
Small Talkをやろう!
そもそもSmall Talkってなぁに?っていうところから。
Small Talkは自分の好きな食べ物やスポーツ、行事や思いで等々、児童の興味関心のあることを楽しみながら伝え合う活動です。
先生「Repeat after me! What sports do you like? はい!」
児童「What sports do you like?」(大声で)
これ↑は、Small Talk ではありません。
言語活動という考えからかけはなれています。
ということで、小学校英語ではこういったことはほとんど行わないのです。
こういった単なるリピートは、Mechanical Practiceと呼ばれています。
チェンツや歌も小学校英語では一定の効果があるとは思いますが、
言語活動(Small Talk)ではありません。
Small Talkの会話例。
Small Talkはどんな活動かといえば、
前述の通り、自分の好きな食べ物やスポーツ、行事や思いで等々、児童の興味関心のあることを楽しみながら伝え合う活動です。
例えば、
先生「What sports do you like?」
児童「・・・?」
先生「Sports... for example, tennis, table tennis, baseball...」
児童「あっ!スポーツのことか!ベースボール!」
先生「Oh, you like baseball!」
児童「Yes!」
先生「OK, say "I like baseball."」
児童「 I like...baseball!」
先生「Good!!」
こんな感じです。
小学校の聞く態度はマスト。
小学校英語をしっかりと実践しようと思ったら、児童同士の意見や英語を「聞こうとする態度」はマストでしょう。
友達が英語を喋っているときは、しっかりとそちらに目を向け、その児童が何を話そうとしているのか、先生は何を質問しているのか、想像して、自分だったらどう答えるか考える。
そのためには、児童同士で意見を「聞く態度」が大切になってきます。
そのあたりが育っているクラスであれば、かなりSmall Talkのハードルが下がります。
Small Talk の実践。
毎時間のように設定されるSmall Talkをどう実施するか。
一見単純そうに見えるSmall Talkですが、その実施方法にはいくつかあると思います。
ここではその方法をご紹介します。
5年
まずは、5年(外国語科)です。
英語の学習をはじめてまだ間もない彼らは、先生とやりとりするのがベストだと思います。先生との会話を楽しみながら、英語のやり取りに慣れ親しんでいくイメージです。
だからといって先生は完璧な英語を話す必要はありません。
簡単な英語を児童と楽しむつもりで、1対1でたくさんの英会話を楽しみます。
でもここで大切になってくるのが、前述の通りの「聞く態度」です。
5年は英語のちからがまだまだ育っていない。
↓
先生と児童との会話が中心になる
↓
先生と英語でやり取りを「していない」児童たちは待っている(聞いている)必要がある
↓
その態度が育っていないと授業が大変。
こういうことです。
6年
6年になると、「聞く態度」が育ってくると考えられるので、もう一歩進んで児童同士のやりとりに挑戦する。
「詳しく質問する」「聞こえなかった場合」
などを指導しながら、できるだけたくさん英語をやりとりできるように、長い時間児童たちだけでやりとりできるように何度も何度もSmall Talkに挑戦させる。
Small Talkの注意点
例えば、Small Talkを児童同士で行ったとします。時間が来て、「はい、次のペアで行いましょう」ではちょっと物足りません。
それは先生の単なる「指示」であって、「指導」ではない気がします。
1度児童同士でSmall Talkを行ったら、「困ったことなかった〜?」「これ英語でどうやっていうの〜?とかなかった?」といって、児童たちの中から会話がスムーズになるように、児童たちの「これを伝えたい!」ということがらを引き出してやる。
そしてそれらをALTと一緒に指導する。児童たちが困った部分に関して、新しい表現を教えてから、2度目、3度目のSmall Talkに入っていく。
こんなイメージです。
2度目、3度目はもっとチャレンジングな内容にしても面白いかもしれませんね。
また、小学生に「コミュニケーションポイント」を指導して指導しすぎることはありません。それらを確認してから活動に入ります。
これは普段の学級経営からの雰囲気が出ますが、教室は間違えるところ、間違えていいんだ!ということを普段から伝えておきたいところです。
小学生にしても、中学生にしても、「間違えたら恥ずかしいな・・・」という思いはあります。英語の活動だけ、間違えたら恥ずかしいという思いが消えることなんて絶対にありません。
むしろ、授業時間数が国語や算数よりも少ない分、間違えたくないという思いが強いかもしれません。ですから、普段からそういったことを伝えていく必要があります。
以上。あとんす。
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