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闘鷲降臨~20-21シーズン選手別レビューVol.7 ソウ・シェリフ #FE名古屋

ちょっと忙しくて間が空きました。

15 ソウ・シェリフ ~尖った性能のカードの使い方

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外国籍レギュレーションが再度変更された今季。フォワードもできるティルマンの加入もあり、また今季は3ビッグの構成でゾーンを敷く、というタイミングが増えたこともあり、首脳陣の戦力構想としては昨季よりも重くなったシーズンとなりました。

ただ、シーズンが終わってみると、プレイングタイムは微増、その他のスタッツもほとんど変化なし=時間単位での数字は下がってしまったという状況になりました。その理由の大きなものの一つに、ファウルが挙げられるでしょう。30分換算(つまり、30分の出場時間を得たらどのような数字を残すか)で計算すると、1試合当たりのファウル数は何と4.9。30分出たらほぼ毎回退場している、というレベルの数字です。

これには外から見ていると、「もともとパワーに劣る部分があり、対抗するプレーがファウルと判定される」「守備のチャレンジが行き過ぎてファウルを取られる」「いわゆるウイング相手だと読みなどで分が悪いことがある」などの印象がありますが、ともかく事前の評判からすると、「ローテーションに入りきれなかった」と言えるのではないでしょうか。

それでも、ゾーンの時の速攻、ピックアンドロール時の動きについては昨年よりも格段に向上し、攻守ともに、コート上で迷子になるシーンは。3ビッグ時に日本人とマッチアップすればインサイドポストで得点を重ねるなど、勝利に貢献するシーンも増えたシーズンとなりました。

一旦自由交渉リストに入り、市場価値を見極めているところだと思います。中堅~ベテランへと移行していく年齢となった中で、彼に必要なのはもう一段階上の技術と判断力。技術面では、出来ればコーナーからなら3Pを決めることが求められるでしょう。

帰化選手としてはトップクラス、通常の外国籍枠の選手と比べてもそん色ない身体能力、という尖った武器と、紙フィジカルという弱点を併せ持った彼が、来季はどこでどう活かされるのか。興味は尽きません。

Phote by K-suke


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