闘鷲降臨~バッツ包囲網…だったんじゃないかな(20-21GAME7)#FE名古屋
バスケットLIVEの担当者、そこに正座。
FE名古屋 88-71 越谷
ぶっちゃけますと配信障害で前半のプレーが見られていません。ただ、前半のアイザック・バッツは得点がゼロどころかFG試投数自体がゼロ。この試合、これまでと違いスタートに使われた用心棒ブラッドリー・ウォルドー大先生が相当頑張ってくれたということなのかもしれません。その上で1Qは杉本とティルマンが得点で牽引、2Qは杉本を起点にしつつフィッツジェラルド中心に得点を重ねて、長谷川の得点を中心に粘り強く追いすがる越谷を徐々に引き離していきます。
3Qからは映像が配信。このQこそバッツは得点を挙げますが、攻撃の中心にできたとは言い難く、守備面を考えるとローソンのほうが機能していたように見えました。それでも、ローソンの高さと機動力にはてこずりながらも粘り強く得点を重ねたFE。点差を詰められそうな勝負どころではティルマンがオフェンスリバウンドを取り、3Pを決め、リードを維持します。
我慢比べの展開、結局制したのはFEでした。特に点差を詰めたい越谷の攻撃が決まった次の攻撃では良いアタックからフリーをつくり、鹿野のコーナー3を引き出すなど、今日のFEの試合運びは非常に巧かったように思います。4Q途中でさらに引き離すと、横江のFTなどで終盤をまとめ、終わってみれば最初のポゼッション以降は越谷にリードを許すことなく勝利を収めました。
リバウンドを制する者はゲームを制する
この試合の前までの越谷ですが、攻撃時のオフェンスリバウンド奪取率(越谷のオフェンスリバウンドを、越谷のオフェンスリバウンドと対戦相手のディフェンスリバウンドの合計で割った値)が6試合合計でなんと38.7%。
さらに、ディフェンスリバウンド奪取率(越谷のディフェンスリバウンドを、越谷のディフェンスリバウンドと対戦相手のオフェンスリバウンドの合計で割った値)は80.8%。
一般的に、リバウンドは大体オフェンスが約3割、ディフェンスが約7割を確保することを考えると、いずれの数字も極めて高い数字と言っていいでしょう。この試合前までの越谷のディフェンスレイティングはリーグ2位の86.7と極めて高い数字でしたが、その原動力は間違いなくこの高いリバウンド力でした。
そんな越谷に対して、今日のFE名古屋は高さでは劣りつつも完全に制空権を奪って見せました。主に用心棒ブラッド先生をバッツやローソンにぶつけるだけでなく、フィッツも身体の幅と機動力では負けません。とにかくしっかりを身体を当て、跳んで競り合うことで相手のリバウンド力の影響力を減殺。
結果として、越谷のオフェンスリバウンドは本日僅かに6個。ここまでの6戦で約13個のオフェンスリバウンドを奪っていた越谷を、半分以下に抑えてみせました。奪取率も僅か17.1%。率でも普段の半分以下です。
更にFEは攻撃時に13個ものオフェンスリバウンドを奪い、オフェンスリバウンドを39.3%奪取。そこからのセカンドチャンスで20得点を積み重ねました。
「相手のお株を奪う」とはまさにこのこと。相手のやりたいことを抑え、逆にやり返したという意味で、相手のリズムを崩す素晴らしい戦い方だったと思います。
雑感
ブラッド先生…6.5バッツが押し込み切れなくて戸惑っていたのを見ただけでも獲得した価値があった。影のMOM。
ティルマン…6.5バッツが消されたところをインサイドで大暴れ。外のシュートが合い始めたのは頼もしい。MOM。
杉本…6.5序盤に得点で存在感を見せた後はパスで攪乱。9アシストで0ターンオーバーはお見事。
横江…6.0勝負どころではファウルをもらったりタフショットを決めたりゲームをコントロール。アンスポ注意。
鹿野…6.0地元凱旋で素晴らしいシュート力を発揮。チームとして彼にコーナーでのおぜん立てが出来ていたのは大きい。
松山…5.5まだまだ変な形のターンオーバーがあったりと不安定。
フィッツ…6.0サイズがある相手にも粘れるところを見せたのは収穫。左手の親指を痛めたみたいだけど試合後を見てる限りは大丈夫そう?
シェリフ…5.5出場時間6分弱でファウル4つ。もう少し頑張りましょう。
飛田…ナシ 試運転。
宮崎、会田、林…ナシ ガベッジタイムにちょっとだけ顔見せ。
HC/AC…6.5用心棒ブラッドをフル活用して相手のストロングポイントを握り潰した。
ローソン…5.5出来ることも出来ないことも何一つ変わってないけど、元気そうで何より。
審判クルー…5.5後半については変なコールはなかったように思うけど、前半どうだったんだろうね。