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仕事から外されたら

ふだんは何気なく、そして当たり前のように毎日仕事をしていますが、ちょっとしたことをきっかけに今の仕事から外されてしまうこともあります。とても凹み、自尊心をひどく傷つけられてしまうことでしょう。私自身も何度か仕事から外された経験があり、特に強い思い入れがあって一生懸命に取り組んでいた仕事から外されたときのショックと言ったら人生の終わりのように感じたものです。
外されてしまった理由もいろいろあることでしょう。
表向きの理由として「是非とも君に担当してもらいたい業務がある」などと調子の良いことを言われるかもしれませんが、外される側にとってはもはや理由は明確に知っていることが多いと思います。
仕事を外されてしまったときの主な理由として以下のような理由があります。

  • 自身の力量不足

  • 定年が近くなった

  • 人間関係の悪化

  • 上司の気分

  • 社内政治的な理由

自分の力量の問題ならば納得できるところもありますが、納得しにくい理由もあります。例えば「定年が近くなった」ことを理由として仕事から外されるのは、会社が世代交代をしたいのだとは思いますが、キリがよいところまでやり遂げたかったと思うこともあるでしょう。「人間関係の悪化」を理由とする場合にも、自身が本当にその人間関係の悪化の原因なら致し方ないですが、スケープゴートにされて責任を取らされるというような場合には納得できませんね。
しかしもっと納得がいかない理由の場合もあります。嘘のような本当の話として「上司の気分」で外されることもあります。「うんうん」と共感してくれる方も多いのではないでしょうか?人事権を持っている上司は自分が気に入らない部下を理由をどうとても付けて外すことができるのです。
「社内政治的な理由」で外される場合もあります。そういうと偉い人たちの間での派閥争いをイメージされるかと思いますがそれだけではありません。業務上の失敗を押し付けられて切り捨てられる場合です。業務上の失敗は誰かしらが責任を取らなければなりません。その責任をすべて背負わされてトカゲの尻尾として切られるのです。
ドラマの中の話のように聞こえるかもしれませんが、サラリーマンを長くやっている方々は共感してくれるのではないでしょうか?

仕事から外されると、とても凹みますね。
そしてサラリーマン人生が終わったと思うこともあるでしょう。
仕事から外された理由を内側、要するに自分に向けてしまう人は「自分が会社にとって必要ない人間」であると思ってしまうかもしれません。そして仕事に対するモチベーションが下がり、これまでの人間関係からも外れるためにひどく寂しさを感じるかもしれません。
そして仕事から外されてしまった自分のことを客観的に捉えて「将来に不安を感じる」ようになったり、「人間関係に不安を感じる」ようになる場合もあります。
一方で、仕事から外されてしまった理由を外向きに求めてしまう人は、「上司を恨む」場合もありますし、「後任の者を恨む、妬む」場合もあるでしょう。
こうなることはとてもわかります。
私もなりました。
しかし、他人を恨んでも妬んでも何も解決しない、前に進まないのです。最終的には気がつけるのですが人によって気が付くまでの時間はかなりかかるかもしれません。他人に言われてもなかなか納得できませんから、自分で気が付くしかありません。しかし、ネガティブな感情でいる間は自分自身もとてもつらい状態が続きます。だからなるべく早く気がつき前へ進んでほしいと私は思っています。

それでは仕事から外されたらどうしたらよいのでしょうか?
月並みな話ではありますが「新しい職場でがんばる」のが復活への近道です。気に入らない仕事かもしれませんが、意外にがんばって取り組んでみると面白くなったりします。
また、「捨てる神あれば拾う神あり」となることもあります。
天から蜘蛛の糸が垂れてきて救ってくれることもあります。
しかし、これはあまり期待しすぎない方がよいです。
完全に引き上げてくれることを期待しすぎて、新しく移った職場や仕事を疎かにしてしまうと自機を見て引き上げてあげようと思っている仏様も蜘蛛の糸を出してくれなくなります。チャンスが来たら確実に掴無としても、期待しすぎないようにしましょう。
蜘蛛の糸は何も完全に今の状況から救ってくれる糸だけではありません。
引き上げてもらえなくても心の支えとなってくれる人たちがいます。
そういう人たちが手を差し伸べてくれることは結構あります。
これは「蜘蛛の糸」のお話と同じくこれまでの自分の行いにかかっています。
これまでに自分が誰も助けてこなければ手を差し伸べてくれる人はいないでしょう。ですから、普段から厳しい時に助けてくれる人を作ることを心がけるのです。
とは言っても、利己的に親切にしても、そういう人は厳しい時に蜘蛛の糸を垂らしてはくれません。見返りを求めずに心から対応した人が危機的な状況の時に蜘蛛の糸を垂れるのです。
あなたが「助けてやっただろ」と思った人はたぶん助けてくれない可能性が大きいです。「えっ?」と思うかもしれませんが見返りを求めると返ってこないものです。あなたを助けてくれるのはきっと意外な人かもしれません。
私のときはとても意外な人でした。
まさに「蜘蛛の糸」のお話の如く、助けたことなどすっかり忘れていた人が助けてくれたのです。
そしてその人たちに今でもとても感謝しています。
忘れることができません。本当に困っているときに手を差し伸べてくれる人は多分片手くらいの人数です。普段は良好な関係の人が100人以上いたとしてもです。

蜘蛛の糸はそうそう垂らされることはありません。
蜘蛛の糸が垂らしてもらうには、新しい職場、新しい仕事、たとえどんな仕事であっても責務を全うすることです。そしてその新しい職場で自分が蜘蛛の糸を垂れる側になることです。どんな職場、仕事であっても、そして職場以外でも困っている人はたくさんいるはずです。そうした人をできる範囲で一つ一つ助けてあげてください。
もちろん見返りを求めずにです。
そうして日々過ごすことで仕事を外されたときのネガティブな感情はしだいに消えていくでしょう。気持ちよく新しい職場、仕事に打ち込めます。そしてその新しい職場が以前より快適でモチベーション高く仕事ができるようになります。
どんなに取って付けたような仕事であっても、必ず良い方向へ変わっていきます。
嫌なことがあったらネガティブになるのは仕方ありません。しかし、そのままではずっとネガティブな状態から抜け出せません。ネガティブな気持ちはせいぜい1週間程度でちょっと横に置いておいてポジティブマインドで誰になって言われても気にせず与えられた仕事に一生懸命に、そして楽しそうにやってみましょう。絶対に人生がうまく進んでいきます。
そうすることで必ず蜘蛛の糸が天から垂れてきます。
もはや必要ないと思うかもしれませんが、きっとさらなるステップアップのチャンスです。自然の流れに任せてチャレンジするとよいでしょう!

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