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『めんどくさいおじさん』の言葉マジックの災厄

『めんどくさいおじさん』は言葉マジックを巧みに使い、自分が生きやすいように職場を腐らせていきます。そして、言葉マジックは職場を混乱させ、仕事を停滞させていきます。今回はそんな『めんどくさいおじさん』の言葉マジックエピソードを見ていきましょう。

最初に言葉マジックのタネ明かしをしちゃいましょう。
簡単です。
自分に都合のよい部分だけの事実だけをベースに、それに自分の望む姿になるような、自分の立場がよくなるような雰囲気的なことをまぶして説明します。決して事実以外の部分は確定的に言いません。
「誰々が言うにはなんちゃら、、、、」
「世の中的にはなんちゃら、、、、」
「理想的にはこうだったらいい、、、、、」
みたいに枕詞をいろいろと巧みに使って、しかも3つも4つもいろいろなことを続け様に言います。だから結局何を言いたかったのか?玉虫色でわかりません。
さらに言葉マジックを強固にするために、惑わしたい人が複数いる場合には個別に話をします。各個撃破してきます。
例えばAさんとBさんを惑わしたいなら、AさんとBさんと一緒に議論することはしません。全員で一緒に議論したがらないのです。
その理由は、それぞれの人に言っていることが違うからです。
それぞれに都合のよいことを吹き込みます。
そしてそれぞれの言葉伝聞としてうまく加工して、相手に使ってきます。
まさに言葉匠(ことばたくみ)です。
『めんどくさいおじさん』→Aさん
『めんどくさいおじさん』→Bさん
でそれぞれの人の判断が『めんどくさいおじさん』に都合がよく理解するように巧みな言い方してきます。
誤解を招くような部分をあえて玉虫色に言うのです。
自分に都合のよい部分の事実は同じなので、同じことを言っているようにも聞こえますが、言い方を変えることで判断に差を生じさせているのです。
『めんどくさいおじさん』が巧みなのは明言していないところです。
後で問題指摘されても「そう取ったんですね」と相手の理解が違っていたと逃げるためです。「そういうつもりではありませんでした。言い方が悪かったですね」などと謝っているようないないような感じで逃げます。
結局困るのはAさんとBさんです。
AさんとBさんで話したときに『めんどくさいおじさん』の言っていることの差異があって、話が噛み合わなくなります。
最初のうちは自分が聞き間違いか理解が悪かったかと思います。
しかし、次第にこの状況が続くと
『めんどくさいおじさん』の都合が良いようにそれそれに言っていただけで、どちらにも共通する事実部分に雰囲気的な都合のよいことを織り交ぜて言うことで自分たちを惑わしていることに気がつきます。
『めんどくさいおじさん』の熟練の技で、嘘を言わずに言葉で惑わすのです。
だからAさんとBさんの認識が違うのですね。
AさんはBさんは非常に困ります。
特に次のような設定だとAさんは非常に困りますね。
Aさん:『めんどくさいおじさん』と一緒に仕事をしている。ただし『めんどくさいおじさん』の部下ではない。
Bさん:『めんどくさいおじさん』とAさんの上司
『めんどくさいおじさん』は上司であるBさんにあまり報告しません。
自分のやっていることにとやかく言われたくないからです。
報告するにしてもちゃんと報告しません。
言葉マジックでBさんが誤解するような言い方をします。
当然、Bさんは状況を誤解して認識します。
まぁうまく仕事が進んでいると誤認識しますね。
そして『めんどくさいおじさん』は好き放題に会社で生きていくのです。
しかし当の仕事自体はうまく進んでいません。停滞しています。
こうなると同じ仕事に従事しているAさんが困ってきますね。
Aさんは致し方なく『めんどくさいおじさん』に提案や意見を言うのですが、『めんどくさいおじさん』は上司であるBさんの言葉の端っこくらいのことをつまんで拡大解釈して言ってきます。「Bさんがこう言っているから」と自分の行動を正当化してきます。
Aさんとしても上司であるBさんが言っているならばと引き下がるしかありません。しかし、こんな状況のまま時間が経過し、BさんからAさんが状況を聞かれることになると、とんでもないことが判明します。
Aさんは事実に基づいてBさんに状況を報告します。
AさんはBさんから指摘を受けるが、ここでAさんは若干混乱しますね。
えっ?Bさんからの指示じゃなかったの?自分の聞き間違い?
?????
となります。
『めんどくさいおじさん』が言葉巧みにAさんとBさんを惑わした結果です。
Aさんは、まぁ、自分の間違いだと思い、Bさんからの指示を受けて仕事の方向を変えます。
そうすると今度は『めんどくさいおじさん』から物言いがつきます。
『めんどくさいおじさん』としては自分のやりたいように進めたいからです。
『めんどくさいおじさん』から自分の言うとおりにするようにAさんは言われます。
しかし、今度はAさんも「Bさんはこう言ってましたよ」と反論。
これには『めんどくさいおじさん』も困ったのか「Bさんはわかってないねん」と言い出してきます。
このびっくり発言にAさんは「それならBさんを含めてみんなで話し合いませんか?」と言い返すが、
『めんどくさいおじさん』としてはそれは絶対にできません。
全員で話し合ったら自分の言葉マジックが崩壊するからです。
頑なに拒みます。
Aさんは「Bさんがわかっていないならちゃんと説明しませんか?上司であるBさんの考えと不一致のままだと私がBさんとの間で板挟みになって困ります」
と言ってもどこ吹く風で
「板挟みにならんくていいよ」
と他人事です。

以下、Aさんの心の声------------------------------------------
「あんたがちゃんとやったらええねん」と言いたいが言えない。
こいつと話しても時間の無駄でしかないな。
上司であるBさんに都度正確に状況を説明するしかない。
『めんどくさいおじさん』が裏で何言っているかわからないしな。
『めんどくさいおじさん』との打ち合わせは全部録音しとこ。
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『めんどくさいおじさん』の言葉マジックは最悪ですね。
こういうおじさんがいるから組織が腐敗していって、まともな若者はさっさとこんな組織からは逃げ出しますね。
まぁ、上に言ってもすぐにどうこうなりません。
自分の身は自分で守りましょう!
ご安全に!

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