見出し画像

新しく人を入れさえすればよいと考えている浅はかな考えの人事たち

白いブラック企業の人事はやばい。
人間を会社に入れることばかり考えている。
応募者が増えれば良い人材を取れると思っている。
自社と競合の会社の両方の内定をもらった新卒者がなぜ自社ではなく他社を選んで自社の内定を辞退するのかを正しく理解していない。上部だけの企業アピールはもはや通じないということを理解していない。応募者たちを馬鹿にしている、みくびっているとしか思えない。自分たちは選ぶ側で、応募者たちは選ばれる側だという前時代的な考えを今も持っているからであろう。上部だけの情報で自分の人生を左右する会社を選択するなんてことはしないのだ。自分の人生である。人事たちも自分がその立場ならきっとするであろう会社を選ぶポイントの調査を「自分たちは選ぶ側」という間違った幻想を持ち続けているために現実を見ようとしない。応募者たちはその会社の真実を知るためにありとあらゆる調査をする。学生時代の先輩からの口コミや転職サイトの口コミ、離職者の口コミなどさまざま情報を集めて、玉石混合の情報から真実を見出して選択するのだ。それを白いブラック企業の人事はわかっていないのか?見ようとしないのか?
自分たちの問題を放置して、せっせと間違った募集戦略を取り続けるのだ。

応募者たちが判断するポイントは上部だけのピカピカの会社情報ではない。
その会社の真実である。本当の職場環境、労働内容の実態、その会社、職場で自分が成長できるのか?である。
「人の口には戸は立てられぬ」
今で言えばSNSによってその会社の真実はかなりオープンにされている。
特に離職者、転職者の口コミ情報が簡単に手に入るようになった。
それだけではない。
その会社に出入りしている業者は、その会社の実態に詳しい。
表立って出ることはない。特に機密情報が漏洩されることは法律的に禁止されているので機密情報は漏れることはない。しかし、会社の雰囲気などを個人の感想、主観として言うことまでは緘口令を出すことは稀である。逆にもしそんなことまで緘口令を出すような会社なら、それだけやばい会社と判断されるだろう。

人事は古い考えを改めないと会社自体が生き残れなくなることを早く気がつくべきである。
1人の人間を数字の「1」と考え、10人入れれば「+10」と数字だけで考えているようではダメなのだ。
「そう考えているのか?」と聞いても「はい、そうです」という人事はいないだろう。行動で判断するしかない。
「今いる社員を育てない」
「今いる社員を活用しない」
そこが問題なのだと気づくべきである。
こういうと「やってます」という人事もいるだろう。
でも、ただ教育をすればよいというものではない。
人の育成とはそんな簡単なものではない。
社内公募や人事ローテーションをしていれば活用というわけでもない。
そのあたりの表面的になんかやった感を出したことだけというのがダメなのだ。
口ばかり「社員を大事にしています」と言って実態は大事にしていない。
言い訳抜きでちょっとでも後ろめたいことないか?
一人でも無碍にした社員はいないか?
「あの人は仕方がない」「やむをえない」
と言い訳をしているようではダメなのだ。
学校の先生を考えてみよう。
「あの子は仕方がない」「やむをえない」
と言う先生がいたらどうだろう?
もうわかりますよね?そんな学校に行かせたい親はいませんよね?
社員を大事にするということをもっとよく考えるべきなのだ。
離職者が業界平均以下だから良い会社と言っちゃうところがやばいのだ。
一人でもいたらななぜだろう。その人はどんなつらい思いをしたのだろう?
自分の家族のように考えてくれる人が一人でもその会社にいたら離職しなかったのではないだろうか?
ただ単に新しく人を入れることよりも出て行ってしまう人を考えるべきなのだ。

人は自分がされて嫌なことも、そのことに直面しないと気が付かない、いや見ようとしない生き物なのかもしれない。それはとても悲しいことだが実際に起こっていることなのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?