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リモートワークを考える

白いブラック企業がリモートワークをアリとするかナシとするかを考えるとき、何を判断にするか考えてみたい。
まず白いブラック企業さんが思うリモートワークの懸念は「社員がサボらないか」の一択だけである。オフィスに出社させ監視していない状態でも社員はサボらず心身の限界まで働いているか不安なのである。社員から絞れるだけ絞ろうと思う気持ちが透けて見える。
オフィスに居させればちゃんと仕事をするというのが考えが浅はかである。オフィスに居ようがいまいが仕事をする人はするし、サボる人間はサボるのである。時間も同様で時間を費やせばよいというものでもない。
大事なのは結果だ。
社員の仕事を明確にして、どういう結果を会社は期待するのかを明確することが大事なのである。
しかし、結果とは言っても仕事がうまく行った行かないという短絡的なことでは全然ダメである。それは成功しやすいもの、結果を出しやすいものばかりに受ける側が殺到してしまうことになるからだ。会社としては難しい課題ではあるが、達成したならば多大なリターンが期待できるような仕事に社員が注目し興味を持ち希望されるようにならなければならない。

会社は社員の仕事内容とその難易度、そしてその仕事の期待される結果や成果のあるべき姿を明確にして社員と合意していなければならない。ジョブディスクリプションがあやふやだからリモートワークでちゃんと仕事しているか不安になっているのである。ふだん仕事やってないやつは出社して時間だけ縛っておけばいいやくらい、要するに時間の切り売りのバイト感覚しかないマネジメント層だからそんなんなるんだってことを会社側はわかっていない。
これはリモートワークだけに限ったことではない、ジョブディスクリプションを明確にできていないがために、社員の仕事量、難易度、そして成果と給料とがチグハグになって社員のモチベーションがダダ下がりにさせて離職者を増産してしまっているのである。若ければ若いほど、できる人間ほど搾取されている感が大きくなるので会社からより一層優秀な若手が飛び立ってしまうのだ。

白いブラック企業はそもそもの考え方がダメなのだが、社員がサボらないか心配なのにリモートワークを許容しているのは、どんなメリットがあると思っているのか?
簡単に言えば金と世間体の2つだ。
リモートワークによってオフィスの光熱費、社員の通勤交通費の削減は莫大だ。
リモートワーク手当を出しているが雀の涙、リモートワークで上がった光熱費には遠く及ばない赤字である。
世間体というには世の中の自社と同等の会社がリモートワークをしているのに、自社がしていないと印象が悪いからというだけである。ベンチャーが自宅以外のカフェや屋外、リゾートなどでのリモートワークで社員のモチベーションアップ、業績向上などとマスメディアで取り上げられていてもガン無視である。
周りと一緒。
自分が同程度と思っている周りと一緒にいるのが安心なのだ。
自主性、独自性などない。
こんなんだからイノベーションは起きない。いずれ限界が来る。そのことを知ったときは白いブラック企業が天に帰るときだろう。

他方でリモートワークをする社員側の「それってどうなの?」と思うことを紹介しておこう。オフィスでの労働災害と同様にリモートワーク時に発生した災害も労災扱いとなるらしい。リモートワーク中にこんなことありましたとお知らせがくる。腰痛、階段でコケて怪我、運動不足
腰痛はリモートワークを前提とした椅子でなかったかららしい。
「そんなん知らんがな」と思うがそうらしい。
階段でコケたというには自分が悪いような気がするが、オフィスの階段でコケて怪我したのと同じ扱いらしい。
運動不足、、、、
通勤しなくなったためにその分、運動不足で太ったとかなんとか、、、、
会社も会社だが社員も社員
狐と狸の化かし合いだ。
犠牲になるのはちゃんと仕事をしているまともば社員ばかりだ。
いつの時代の普通の人が犠牲になる。
優秀なのは逃れる。
逃られない普通の人間がいつも犠牲になるのだ。

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