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「病んだもん勝ち」なの?

2ヶ月ほど年休か何かで休み続けていた社員が急に出社し出した。どんな理由で休み続けていたのか?同じ職場の人間も知らない。たぶんメンタル的な問題で休んでいるのだろうと職場の人間は勝手に想像していた。まぁ、それだけ劣悪な環境であり、クソな上司の下で働き続ければ行き着く先は転職かメンタル故障しか選択肢がないのが事実だけに、2週間以上休み続けた社員はたいてい「メンタル逝ったな」と思われるのだ。2ヶ月間も休み続けているにも関わらず同じ職場の人間にさえ理由を明かされれない究極の問題職場なのだが、表面上の扱いは「問題なし」となっているあたりが白いブラック企業らしさとも言えるだろう。
極めて劣悪でやばい企業だ。表面がホワイトなだけに普通のブラック企業よりタチが悪いかもしれない。

だが!
さすが白いブラック企業で生き続ける猛者と言うべきは、この2ヶ月間休み続けた社員の方であったのだ。
なんで休んでいるのかは知らされていないのだが
「会社のフェアーに家族と楽しそうにいましたよ」
「どこどこのショッピングセンターで会った時は元気そうでしたよ」
という到底、会社を長く休み続けている人間とは思えない行動を目撃されている。
それでもいわゆる「現代鬱」なるもので、普段の生活は元気なのだが、こと会社には行けないというタイプの鬱なのでは?ということで社員同士の話の中では片付けられてしまっていた。まぁ詳しくは知らんけど、はっきり言えば、その社員がどうであろうと興味もない。直接的な被害が自分に降り掛からなければどうでもいいというのが職場の同僚たちの本音だろう。それにメンタル不調風の理由で休む人間がいくらでもいるので、もはやそれほど気にならないということもあるのだろう。
そんなんだから、休む方も休むことに敷居が低いし、復活するのも敷居が低い。
おまけにモラルも低く、平気で復活出社後に同僚に向かって
「病んだもん勝ちだよ」
と言ってしまうのである。
休み続けることで自分の何かしらの要望を会社に通させたのではないかと邪推せざるをえない。そして、そんなビックリ発言は口から口へと伝わっていく。
「あいつはやばい奴だ」
もはや現代鬱なのか現代モンスターなのかわからない。
上司もモンスターだが部下も負けずにモンスター。
モンスターにならないと生きていけないのが白いブラック企業なのだろう。
普通の人間はモンスターたちの餌でしかないのかもしれない。
上司や先輩には業績を搾取され、責任を擦りつけられる。
同僚は自分勝手に休んで仕事を放置する。
最悪だ。
最悪な職場なのだが、なぜか「問題なし」という不思議なワールドなのだ。
これから就職や転職する皆さんは、こんな白いブラック企業に引っかからないように気をつけましょう!

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