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感染防止をとるか、繋がりをとるか②

エチオピアの新型ウイルス新規感染者数がかなり増えている。

ネットの遮断が緩和され、7/20に在エチオピア日本大使館からのメールが再開した。ネット遮断前の1日あたり新規感染者数は100人台、せいぜい200人くらいだったが、最近知らされる人数は600~900人。

スクリーンショット (5)

データ元:https://www.google.com/search?q=ethiopia+covid19+statistics&oq=et&aqs=chrome.0.69i59l3j69i57j69i65l2j69i60j69i61.5613j0j7&sourceid=chrome&ie=UTF-8

注)エチオピアの保健省は7/31の人数を915人と発表。このデータは確認日ではなく発表日ベースの人数と思われる。


6月くらいまで、頑張っているなと思っていた。
ここ最近の急増は、先日のデモの影響が大きいのではないかと推測する。デモでは、マスクをせずに大声で主義主張を訴える人が多かったと聞いた。

このnoteで心配していたことが起こったんだろうか。これを書いたのは2週間ちょっと前。時期的には、合うと感じる。


新型ウイルスに対するエチオピアの対応は、自国内で感染者が確認される前から始まっていた。

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3月中旬に活動先に張り出されていた注意喚起と予防法のポスター。くしゃみをするときは覆いましょうとか手で顔を触らない、手を洗うといったことがきちんと説明されている。
ここには書かれていないが、このポスターを見つけた日に「挨拶での握手やキスが禁止された」と配属先の同僚が言っていた。


しかし、エチオピアでも自粛疲れが出ているようだ。

陽性と判断されても隔離期間の終了を待たずに外出してしまったり、仕事をしてしまったりで広がっている一面もあるとのこと。
「繋がりが強いところの弱い面が出てしまっている」と。


…どこかで聞いたことがあるような話だなと思ったら、チクングニヤ熱がディレダワで流行った時と似ていた。

これは昼行性の蚊が媒介して感染するチクングニヤ熱にかかり仕事を休んでいる副市長の自宅にお見舞いに連れていかれた話。このとき私は、彼らには自分が感染するかよりお見舞いという繋がりが大事なんだなぁと感じたけれど、似たようなことが今も起きているのかもしれない。

なお私に「握手やキスは禁止」と教えてくれた同僚は、その日一緒にまわった地域事務所でしっかり挨拶の握手を交わしていた。

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