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何が彼らの心をくすぐるかなんて分からない

今日の私は配属先のオフィスで動画の編集をしていました。子供たちに「仕事」を考えてもらうための、職業紹介動画。パワーポイントで字幕と動画を切り貼りしてました。

「何してるの?」

リーダーと同僚の声に一瞬焦る。そう、この作業、傍目には遊んでるか動画見てるだけに見えるという欠点がある。

「動画の編集してるの。子供向けのプログラム用に。」

ちょっと言い訳がましいか…と思っていたら思わぬ答えが返ってきました。

「それ、なにで作ってるの?ソフト?」

「パワーポイントだよ。」

「パワーポイント!!!?」

え、そんなに食いつく!?

「なんだそれはどうやるんだほらこっち来て座って」と促されて連れてこられたのはPCの前。私のPC日本語表示だからね…。そして私は胸を打たれる。

「僕たちそんなこと出来るって知らなかったから。教えて欲しいんだよね。」

エチオピアも割りと年功序列社会。そして男性優位、らしい。私は感じたことないけど。それでも余所の国のひよっこに対して、壮年のリーダーがスッとそう言ってくれたことに素直に感動しました。

「ここにほら、insert ってあるでしょ。これ押したらここにmovieって出るでしょ。そしたら入れたいものを選んでね…音楽も入れられるんだよ」と自分もつい最近発見した機能を説明する私。

一通り説明したら、リーダーも同僚もとても嬉しそうにしていました。どうも最近外注したばかりだったらしい。

そうだよな、オフィスを使いこなしてる人は少ないんだから、私レベルのPCスキルでも十分需要はあるのかも。そして何が彼らの心をくすぐるかは聞いても分からなかったりするので、オフィスでおもむろに何かやってみるのもいいのかも。PCスキルでなくても。

だって。

同じく今日の朝、相棒の先輩隊員は別の同僚に新聞紙で手提げ袋を作る方法を教えていたからです。

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