新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として 厚生労働省 首相官邸 のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。
見出し画像

靴やさんのことと、ありふれたできごとのことと、コピーライティングのこと。

こんにちは、@aoi_tokidokiです
初めてnoteを書きます

至極個人的な感情を、今まではtwitterの本アカウントと裏アカウントとで発散してきましたが(twitter大好き)、どうしても140文字では書き切れないことがあったので、初めてnoteを書きます

何について書くかというと、
コロナの影響でどん底だったけれど、ほっこりした。ときめいた。
という昨今ありがちな、でも当事者にとっては特別なできごと

靴やさんのこと

このことについて書くには、まず自分のはなしから始めねばなりません
(裏アカウントを持っているくらいだから、自分のアイデンティティにまだ迷いがあって、自分について語るなんて嫌でしょうがないということはぜひ察してほしい。よい大人なのだけれども。)

私は、プランナーとして会社勤めをしつつ、アート・デザインにどっぷりと浸かりつつ、自分の時間を使ってもよい! と思える営みをされている法人や個人の方と、プランニングとデザインの横断領域でいくつかお仕事をしています

そのうちの一社に「レディースキッド」という、靴やさんがあります

創業60年以上。池袋に根差して長い老舗の婦人靴専門店。
一見歴史を感じさせない、白と黒を基調としたモダンな外観ですが、
レディースキッドのすごいところは、「オシャレさ」でも「センス」でもないところにあるのです

一歩中に入ると、壁一面を覆う靴箱に
「ただ黒いだけのパンプス」が、ずらりと収められています

その数、実に288サイズ
288デザイン ではなく 288サイズ です
(※そういえば、自分自身で靴箱を数えたことはありませんでした。280とか290とかだったら、ごめんなさい。)

体に合わない靴を履くと踵がパカパカし、すぐに脱げて危なかったりしますが、それだけにとどまらず、姿勢が歪んだり、骨盤がずれたり、恐ろしいことにそこから太ったりもするそうです

足のサイズはひとそれぞれ、ひとりひとりに合う靴を。という思いから
20-22cmの小さいサイズ、25-27cmの大きいサイズにひときわこだわって商品をラインナップしてきたキッドですが、数年前に店舗をリニューアルし、19.5cm-27.0cmまで0.5cm刻み、足幅9サイズ、足形状2種類の組み合わせ、計288サイズ展開のパンプスまでもを取り扱うようになりました

ここには、靴を通じて、女性の足の健康に、そして体の健康に、ひいては心身の充実に、貢献したい、という強いビジョンがあります

品川駅のホームにパンプスを落とし暗い気持ちで過ごしたことのある私は、
そこに惚れこんだのでした

コロナのこと

東京都緊急事態措置が正式に発令され、
靴屋は社会生活を維持するうえで必要な施設として休止要請の対象外になっています(※2020 4/17 19:00の情報です)

しかしながら、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、レディースキッドは店舗を一時休業し、今もって、営業を大幅に縮小しています
オンラインショップは運営しているものの、お客さまの足を実際に機械で計測し、専門のシューフィッターが、足に合わせた細かな調整をし、お客さまおひとりおひとりに合わせた靴をお渡しするということを一番に大切にしてきたお店がら、2月以降、売り上げ前年比80-90%減という厳しい数字に向き合っています

経営状態もつらいが、世の中に目を向ければ、歴史の転換期なのではないかと思えるほど、いろいろなことが目まぐるしく起きている。
レディースキッドの、靴とからだのプロフェッショナルとしての強みを活かして、今だからこそできることはなんなのだろうか?
キッドにご縁をいただいている一人として、真剣に悩み、キッドの代表の小堤さんとも、そんなはなしをたくさんしていました

そんなときの出会いのこと

アートやデザイン界隈の情報発信と収集をtwitterでしています
いつものようにtwitterを見ていると、目に飛び込んできたのは、田辺ひゃくいちさん(@tanabe101)のこんなツイートでした

どこにビビッときたのかは、よく分かりません
句点のリズムが好きだったのか、ツイートがはじめましての挨拶からはじまった心地よさか、自己紹介の潔さか、「言葉まわり」という言葉えらびか、「ください」「いただきません」「よろしく」が平仮名であるところに並々ならぬこだわりを感じたのか、よく分からないのですが、
見知らぬ方でしたが、過去のツイートを拝見し、DMし、キッドで考えていること、やりたいことを、ご相談したのでした

そうしたら、起こったこと

素晴らしいコピーを作成いただきました
ひゃくいちさん、このnoteをご覧になるかは分かりませんが、改めて、本当にありがとうございました(DMではたぶん20回くらいありがとうございますと書きました。あたまわるいやつと思われたと思います。)

思ったことと感じたこと

ようやく本題に入れました
ここからが、わざわざ141文字以上を費やして、書きたかったことです

わたしはひゃくいちさんのコピーとやりとりに、いろいろなことを思うわけですが、それらを書き残して、お礼に代えたいと思います。

有り体に言えば、お願いをした側でありながら、私は成果物に対する期待値をうまくコントロールできていませんでした
ここにはいくつかの理由がありますが、一つには、過去かかわった「コピーライター」との経験(イマイチだった)、一つには、「言葉」への軽視(しょせん言葉でしょやってなんぼ)、一つには、「タダより高いものはない」(真に良いものには対価が発生するものだと思っている)、一つには、良くも悪くも"自称"が溢れるtwitterという場の特性。
お願いしたときは必死で縋り付いたようなかんじで、こんなことを考えているとは自覚していませんでしたが、言語化してみると、いやもうほんとう、失礼の極みです。申し訳ありませんでした。

そして、ゆるゆるぐだぐだの私の期待値は、ひゃくいちさんによって、軽々と飛び越えられるのです

こういう状況、キッドだけのことではなく、世の中全体がやや鬱屈として、あかりの見えない状況においては、一般的には、どうしても自分や自分の身のまわりのことだけに必死になりがちです
そうした中で、善意によって、自身の持つスキルを惜しみなく、真剣に本気で、分かち合ってくださったこと
今まで、自分の感覚に正直にいることを是としてきた私個人にとって、これは、頭をガツンと殴られるような経験でした
そのひとにとっては当たり前かもしれない何かが、受け手によっては、特に厳しい状況に直面しているときには、いかにありがたいものなのか
今まで私は恵まれていて、そういったことを、体感してこなかったのかもしれません

私は旅行が好きで、あちこちによく行きます。ありふれた例ですが、そこに貧しい子どもがいて、お金を無心されたとき、あなたはどうしますか?
自分がここでこのひとりを助けたところで、根本的な問題は何も解決しない。いや、目の前のひとりを助けるところから、全てがはじまるのではないだろうか? 例えばJICAを巡って、あるいは国境なき医師団への寄付をするかしないか、見渡せば、明らかにこうだ、という答えのない論争がありますが、割り切って答えを出したつもりになって、忘却フォルダに格納するのではなくて、常にあたまのデスクトップに出しておきたいと思いました
ちょっと話がでかくなりましたが、そんなことまで考えさせられた経験だったのでした。

そして、提供いただいた内容が、自分たちに、まさに助けになる素晴らしいものであったこと
やりたいことがあっても、伝えたいひとに届かなければ、ないも同じ
キッドは大手の靴販売事業者と比較するとどうしても認知度は低く、高い理想と現実の差分がもどかしい 今回も、今だからこそ、キッドだからこそできることのアイディアはあっても、お客様に情報をお届けするところが一番の課題でした そこに対して、実際にコピーで応えてくださいました
プロです

last but not least, わたし自身も、受け手として、ひゃくいちさんのコピーに癒されました。言葉の力を感じました。

コピーについて

コピーそのものと、その制作過程が、どう素敵だったかも、書いておきます

① パッと見て最高

デザインにも言えることですが、クドクド説明せずとも
パッと見てよいものはよいのだ。
言葉の世界でもそうなのだ。

ということをよく理解しました
※作成いただいたパッと見て最高のコピーは末尾に掲載しておきます

② キッドの思いを汲みとってくれた

コピーライターの方にとっては言葉が本業ですが、事業者にとっては、やりたいことがまずあって、誤解を恐れずにいえば、コピーはそれを達成するためのあくまでも手段です
以前、上がってきたコピーに、「見栄えは良いのだけれども、そうじゃない」という悶々を感じて以来、コピーライターというのは、ただただキラキラした言葉を考える仕事でしょ、といった偏見が、心の片隅に、潜在的に残っていたのかもしれません
今回、ひゃくいちさんは、キッドと・キッドの抱える想いの部分に、とても誠実に寄り添ってくださいました
オンラインでのコミュニケーションという制約にもかかわらず、キッドと・キッドのやりたいことをきちんと理解した上で、コピーに落とし込んでくださったこと、本当にありがたかったです
コピーライターのお仕事は、表現するスキルだけでなく、聞き手としてのスキルも求められるのだなあと思いました

ひゃくいちさんと私のtwitter上でのやりとりは、
実に134スレッドにのぼりました。数え間違えがなければ。

ちょっと話は逸れますが、クライアントを理解することは、コピーライティングに限らず、クライアントワークの基本だよなあと、お仕事を受ける側としての我が身に照らして、猛省しています

③ 目線はよのなか

②と真逆のことを言うようですが、ひゃくいちさんの目線は、依頼者ではなく、常に伝え先を向いていました
言葉えらびはもちろんのこと、コピーの持つ温度やテンションまで、
センシティブな今の世の中で、どう受け止められるのか、考えて抜いてのご提案をいただきました
具体的には、大きく2案いただいたのですが、時勢に合わせて、「今使うならこちらが良いと思う」、私の返信が少し遅れると、「今はXXXの理由でこちらが良いと思う」と、ものすごくタイムリーに、ベストを変えてくださいました コピーってなまものなのですね。

「あ、コピーライターって、こういう仕事なのだなあ」と
初めて体に染みました

ひゃくいちさんからの素案は、8校に及びました。数え間違えがなければ。

④ 細かなこだわりが個人的にツボ

昔は、手紙1通書くのにも、メール1本書くのにも、推敲を重ねて、時間をかけて書いていました
でも、Lineでのやり取りが主流になって、そうやって言葉の細部にまで気を遣うことを、私はやめてしまいました(やってられねー!となった)
ひゃくいちさんのメッセージは、意識されてなのか、生来なのか、分かりませんが、心地良い言葉遣いがなされていて、とても好きでした

まとめに代えて

作成いただいたコピーを貼っておきます
アフターコロナに備えて、美しくなる本当の歩きかた講座、先着5名さままでキッドのtwitterより参加申し込みを受付中です
ぜひどうぞ。

画像1


もしよろしければフォローもお願いいたします
わたし (twitter @aoi_tokidoki)
キッド(twitter @ladieskid | Instagram @ladieskid_official)
勝手に宣伝 ひゃくいちさん(@tanabe101)

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
14
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。