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意味 - 2

今回はインターン2社目について書きます!

2社目: 出版社でオウンドメディアの編集アシスタント

2社目は出版社へ。ここに入ったことには、夢を諦めさせてくれた、そして、今の私が大切にしていることに出会わせくれた、という大きな意味があります。入社の理由は、就活を視野に入れ始めて、当時一番興味のあった出版業界ってどんなもんだい!ということで足を踏み入れた次第です。1社目同様、憧れから入って、リアルを知るという流れでした。

「自分がやる」ってどういうこと?

ここはとにかく絵に描いたようなかっちり老舗企業。デスクが並び、雑誌やら資料やらで溢れ、みなさんカフェインの奴隷。コーヒーを点滴のように思っていそうな感じ。そんなヒリヒリする真新しい環境での私の仕事は、オウンドメディアの編集アシスタントとして記事作成をすること。

誌面の特集をオンラインのメディアに載せるために形を最適化させる作業。具体的には、誌面の写真を加工したり、使われている文章のニュアンスを壊さないようにうまく編集したりしてオンラインのための記事を作ります。

ここまできてわかるかもしれないですが、この一連の仕事には、自分で生み出す「ゼロイチ」の要素がほとんどない。いわば既に世に出ているものをリメイクする作業ので、自分のクリエイティビティや意思が入るところがかなり少ない。つまり、遊べない。しかも隣には二日酔いでピリピリしてる上司。なるほどね!そういうこともあるよね!って思いつつ、心の中では、ああ息がくるしいなー(笑)

イマイチ会社と自分の歯車を噛み合わせることができないまま時間が過ぎていきました。作業はどんどんできるようになるし、作業スピードもどんどん速くなる。

でも、やりがいや、「ここ噛み付いている!」感が全くなくて、勝ちパターンの通りにやればOKになってしまった。これはこれでいいのだけど、何も成し遂げている感じがしない。自分の記事が読まれているのかすら教えてもらえず、機械のように作業するだけ。

「そうじゃない」って言いたかった

決定的にヤバイと思ったのは、お金で釣られかけたこと(笑)これ暴露だと思います(笑)笑ってる場合ちゃう、けど、「(笑)」でも付けておかないとただのほん怖になってしまう。

始まりは、私以外にもう1人いたインターンの子との会話。仕事で仲良くなって、飲みに行った。その時、「ぶっちゃけこの会社、仕事、どう?」みたいな話から、会社へのモヤモヤについて話しまくった。ほとんどちゃんと話すのは初めてだったのに、意気投合して、帰る頃には肩組んでたんじゃないかな(酔いすぎ)

その時の結論は「これ、機械でいいよね?私たちがこの仕事やる意味ないよね?」ということ。まさに、仕事に「意味」を求めてきた私たちは、息苦しさとバイト扱い感に耐えきれなくなった。

そして後日、ふたり揃ってやめさせていただこうと話すつもりでした。その動きを知った上司が、私たちをやめさせまいと、それまで時給制だったところ、記事1本あたり3000円と出来高制にすると言ってきました。これだけでは全然問題ないのですが、問題は金額。よくよく考えるとすごいことが判明。

1本仕上げるのに大体1時間程度。でも慣れてくると2本上げられるようになってきます。これを1本3000円ルールに当てはめるとこうなります。1日5時間働くとして、1時間に2本上がる。1日だと10本上がる。1本3000円。つまり、1日あたり30000円!

普通の大学生にしてはちょっとありえないくらいお金がもらえる。ボロ儲け。時給制で働くと何本上げられたかに関わらず5時間なら5000円だったのに、6倍のお金をいただける計算でした。

でもこれに対して、「ええやん!」と思える私たちじゃなかった。むしろ「結局お金か...」と失望させられて、その後少し期間を空けてやめさせてもらいました。お金が欲しいのではなく、それよりも経験が欲しかった。

「経験」をキーワードとして持ち始め、自分の中で大きくなったのも、このタイミングで既に気づかされていたと思います。今も「経験」は何よりも重視しているキーワード!

夢を諦めさせてもらった、というのは、小学生の頃から雑誌が大好きで、編集者になりたいと思っていた、その夢を諦めるきっかけになったから。実際にこの出版社が発行している雑誌も今でも読むくらい大好き。

でも、実際に出版社で働いてみて、業界の動き、社員の雰囲気など、リアルをたくさん見ることができた。その結果、雑誌というサービスは大好きだけど、出版社に入ることや、エディターという仕事が私の中から選択肢として薄くなっていきました。私には合わないと思った次第です。誰も悪くない、自分に合っていないだけ。

ここで、なんとなく抱いてきた雑誌の編集者になるという夢は消え、振り出しに戻りました。それ以降、職業としての夢を持ったことはないですが、いつも心はメラメラしてます。

今回はここまで、生々しかった! ご覧いただきありがとうございましたー!👋