20200819 新月は獅子座にて


こんばんは。
青日タロウです。


夏の盛り、獅子座の季節をいかがお過ごしだろうか。
毎年夏が楽しみで仕方ないけれど、今年ばかりは今一つ楽しみ切れていなく、不完全燃焼、消化不良な感じが否めない。
僕らが生きるこの地球、太陽系において、唯一の光を放つ太陽。
そんな太陽が放つ熱、輝くエネルギー。
この熱なくして僕らは生きられない。

獅子座は太陽に愛された星座。火の要素を持ち、持続力がある固定宮の星。
獅子座を表す象意は「I will:私は志す」
太陽という人の生における目的意識を表す天体を守護星とし、まさに自分でなんであるかを、自分以外のものに指し示す熱く誇り高き星座である。

占星術において、太陽は「ライツ:光り輝くもの」と呼ばれ、同じライツの月と並んでその人を表すうえで重要な天体の一つ。
光。
あらゆるものごとを明らかにし、進むべき道をありありと照らす光。
そんな光に満ちた星に愛され・支配された獅子座にて、8月の新月は19日、11時42分ごろにピークを迎える。


今回の新月。
ものすごくストレート。
獅子座の持つテーマである、「私、自分自身」というのが強調されている。
牡羊座も同じように”自分”というものがテーマになるが、獅子座のそれとは少し異なる。
牡羊座は一番目の星座として、溶け合って何もない”無”からぽんっと飛び出してきた”自分”というイメージだ。
その周辺世界のことを全く知らない、ただの”自分”。
純粋で生命エネルギーに満たされた直球的な”自分”。
一方で、獅子座の”自分”はもっと輪郭がはっきりしている。
牡牛座から蟹座に至るまで、この周辺世界には同じような生命体が他にもいることを経験する。
その生命体の集団の中で「個」というものがはっきりしてくる。
自分が自分たる力強さ。誇り高き自分。
獅子座は太陽のごとく、自ら光り輝き、自分が自分であることをこの世界に表現しているようなものである。

新月は、何かを新しく始める、目標設定をするのにいいとされる。
人生の目標を表す太陽と自己の内面・無意識を表す月が重なるタイミング。
太陽の男性性と月の女性性が重なる。
自己の外側と内側が一つになる。
サイクルの中で、また一つ新しく生まれ変わるようなイメージを新月には抱く。
8月の新月のポイントは以下の通り。


①太陽・月・水星が第10ハウスでコンジャクション(0°)、
②さらにMCともコンジャクション(0°)
③太陽・月・水星・MCと火星がトライン(120°)


①太陽・月・水星が第10ハウスでコンジャクション(0°)、
②さらにMCともコンジャクション(0°)

獅子座の「自分自身を表現する」というテーマに、水星も重なり合ってくる。
水星は言葉・コミュニケーションをつかさどっている。
自分自身の表現において、言葉にすることが重要であるといった感じだ。
またMC:頂点というのは、太陽の通り道「黄道」と南北の子午線の交点とされ、最も太陽の高い位置のポイント。
このMCは星占い的には、「職業・仕事」などを見るポイントで、10ハウスの始まりがMCであるから、社会的地位や名声なども押さえるのにチェックする。

この新月の大きなテーマは「なりふり構わず実現したいこと、自分自身がなんたるかを言葉にして発信すること」


③太陽・月・水星・MCと火星がトライン(120°)

さらにそこに牡羊座の火星が調和的な角度をとってくる。
牡羊座の守護星は、火星。とても力を発揮しやすくて居心地がいい。
火に油みたいな状態。
そんなカッカして、熱く燃え上がっている火星が新月と友好的な感じ。
獅子座も牡羊座も火の要素をもち、とってもアツい。
まさに自分が、自分が!!とこの上なく世の中に打ち出していくような雰囲気を持っている。
体育祭の応援団みたいな、人生というレースを走るトップランナーの自分をこれでもかと鼓舞しているようなイメージ。
火星に背中を押されて、文句を言わさずに走り抜けていくような。


自分自身を抑え込むって、とても辛いことだ。
そこまで自分は強くないよ、という人もいるかもしれないけれど。
あるがままにしておくべきエネルギーが良い形で放出されないと、それは暴走を起こしたり、または逆にひどく弱まってしまうことになり、結果として壊れてしまう。
あなたがあなた自身であることを誰にも否定することができないし、そのあなたも自分のことを外側に示していく必要がある。
自分自身があるがままであることと、エゴイズムは全く違う。
エネルギーの循環という点から素直に、自分自身を表現できた時、それきちんと受け取る先が存在する。
エゴイズムは違う。
自分と他者を比較して、都合がいいように忖度しているからだ。
そこには必ずと言っていいほど、打算が含まれる。
本当の意味であるがままである時、自分自身の表現するエネルギーというのはとても気高く純粋である。
誰の目にも輝いて見えて、心地のいい熱を放っているはず。

この獅子座新月は、内なる自分の解放と、自身が持つ燦然たる太陽の輝きを、知性ある言葉によって打ち出していく、熱い一歩。
たどたどしくても、磨かれていなくてもいい。
溢れてしまう言葉には、自らの道を照らすだけ光が宿り、誰かの心を温める熱を持っている。

熱き熱き、2度と訪れないこの夏の総仕上げ。
自分自身の太陽のありかを見つけ出してほしい。




ついでの星占い

◆太陽・月・水星と山羊座木星がクインカンクス(150°)

を、形成している。
自分自身を打ち出していく時、社会的な立場や枠組みは置いてけぼりになると思う。
けれど、このタイミングではそれは気にしなくていい。
案外、みんな周りばかりを見ていて、本当はこうしたい、といったことを表現できずにいることがある。
この獅子座新月のストレートなエネルギーは風の時代に向けて、一つの風穴を開けるキッカケになってゆく。


2020.8.18 青日タロウ

あなたのサポートが僕の背中を押して、いつか届くべきところに言葉を届けられるようになると思います。少しでも周りが温まるように。よろしくお願いします。