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カキドオシ

道端や空き地や草地などに咲く薄紫色の花は「カキドオシ」。
古くから薬草として用いられてきたのだそう。
香りを確認するのを忘れてしまったのだけど、
茎や葉をもむといい香り、と。
その後香りを嗅いでみたらミント系の香りがした。
この葉っぱがなんともかわいい。
花がつくころは茎が立ち上がる。
シソ科らしい唇形花。茎もシソ科らしく、断面は四角。
花が終わると、茎は伸びていく。長いものは1m以上にも(去年5月終わり)。
この様子から、葉を「銭」に見立てて生薬名「連銭草(れんせんそう)」となったそう。
これは去年6月の様子。
茎がつるのように伸びて垣根をすり抜けていくので「柿通し」の名がついたのだとか。

個人的に、これは花より葉っぱが好き。
古くから使われてきた薬草(民間薬)。
別名「癇取り草(カントリソウ)」で、子供が夜泣きやひきつけなどをおこす原因である癇の虫を取る薬草として使われてきたとのこと。

カキドオシ(垣通し・垣通、学名:Glechoma hederacea subsp. grandis)
シソ科カキドオシ属のつる性の多年草。花期は4~5月。
ヨーロッパ原産の斑入りの品種が「グレコマ」(西洋カキドオシ)という名前で販売されているとのこと。

春の若くてやわらかな茎葉と花は食用にすることができる。
ゆでておひたし、天ぷら、炒め物など。

全草を乾燥させたものをお茶にする。
健康茶として販売もされていて、利尿作用や消炎作用、血糖値低下、脂質代謝活性などの作用があるとされているのこと。

生薬名は「連銭草(れんせんそう)」。


サギゴケ(ムラサキサギゴケ)は、同じように地面に近いところで薄紫色の花が咲き、感じが似ている。
こちらは黄色い斑点があって、葉っぱが違うので見分けられる。


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