ハマダイコンとダイコンとジャコウアゲハ
「ハマダイコン」は日本全国の海岸の砂浜や河口の砂地などに生えるということだけど、琵琶湖の湖畔にも群生地があることを今回初めて知った。見頃は4月中旬~5月上旬と。写真を見ると菜の花畑の淡紫色バージョンでとてもきれいだ。機会があれば見てみたい。
「ハマダイコン」は、Wikipediaによると、
「日本には、もともと外来で入ってきた植物とされる。多くの植物図鑑などでは、かつて栽培されたダイコンが古い時代に野生化したものとする説が主流であるが、これに疑問を持つ研究者もおり、遺伝子を調べた研究ではダイコンとは別系統の種類であるとする報告もある。」
「栽培種が野生化した種と考えられていたが、遺伝的研究では日本の栽培種とは差が大きく、栽培種とは全く別の系統に属す可能性が高い。比較検討の結果としては、古い時代にもともとの原産地である地中海沿岸から中国を経由して人間の移動と共に入ってきた野生ダイコンが起源であるとする説が唱えられている。」
とあって、栽培種の野菜のダイコンとは全く別系統の、古い起源をもつダイコンである可能性が高いというのがとても面白いなあと思う。
野菜のダイコンよりも葉や根は硬く、強い辛味と香りがあって、1 ~3月頃の花茎が伸びる前の若苗と若い根を食用にすることができるそう。
ハマダイコン(浜大根、学名: Raphanus sativus var. hortensis f. raphanistroides)
アブラナ科ダイコン属の越年草(多年草とする文献もあると)。
花期は3~6月。
別名、ホソダイコン、ノダイコン、イソダイコン
ジャコウアゲハ(麝香鳳蝶、麝香揚羽、学名:Atrophaneura alcinousまたはByasa alcinous)
雄の成虫が麝香のような匂いを発することから「ジャコウアゲハ」の名前とのこと。
雄の翅色は光沢のある黒色だけど、雌は明るい褐色。
幼虫は黒く、突起があり、終齢になっても黒いままで、ウマノスズクサ類(毒草)を食草にする。
体に、ウマノスズクサ類に由来する毒を蓄積し、一生毒を持つので、ジャコウアゲハを食べた捕食者は中毒を起こしてほとんど吐き出してしまい、その後ジャコウアゲハを捕食しなくなるのだそう。
なので、ジャコウアゲハ類に擬態して身を守る昆虫が複数存在し、よく似た姿のクロアゲハやオナガアゲハ、ガに分類されるアゲハモドキはこのジャコウアゲハに擬態しているとされているそう。
ウマノスズクサ類が成育する河原や荒れ地、畑の生け垣近くで見られることが多い。<今回ジャコウアゲハを見たダイコン畑は川沿いだった>
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