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ヒメガマ

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下側のソーセージのような太い茶色の穂にまず目がいって、そして上の細長い穂と完全に離れているのが面白いなと思う。
調べてみたら、水辺に生え、水底に地下茎を伸ばして増える抽水植物だそう。
生えていた場所は草地なのでなんで?と思って再度見に行ったら、草地の中に細い水路?溝?があって、そこに数本だけ生えていた。

ヒメガマ(姫蒲、学名:Typha domingensis)
ガマ科ガマ属の抽水性の多年草。花期は6~7月。草丈は最大2m程度。
ガマと大きさなどは変わらないが、葉が細いのでこの名前だそう。
湖沼やため池、水路、休耕田などに生育する抽水植物で、ガマ属の中では最も深い水域まで生育する。
※抽水植物:根は水底の土壌中にあり、葉や茎の一部または大部分が空気中に伸びている植物。

「蒲鉾」は竹串に魚のすり身をガマの穂の形に巻き付けて焼いたのが始まり、「蒲団(ふとん)」はガマの穂をほぐして中綿にしたことから、だそう。

花茎の上側に細長い雄花群が、下側にはそれより太い雌花群がつく。
その間は1.5~7.0cmほど離れていて花茎がむき出しになっているのがヒメガマの特徴。
近縁のガマ、コガマは、雌花群と雄花群が離れず、接する。

生け花の花材に使われたり、
岡山県の蒜山(ひるぜん)地方では伝統工芸「ガマ細工」があり、ヒメガマで手提げや背負いかご(がまこしご)、雪靴などが作られてきたそう。

ヒメガマやコガマの花粉を生薬名「蒲黄(ほおう)」と呼んで止血や利尿に用いた。因幡の白兎はガマの穂で治ったのだった。改めて調べてみたら、確かに花粉と書いてある。
成長した姿を見ると堅そうで考えられないけれど、若葉や若芽、根茎、花穂も食べられるらしく、驚き!

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