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水辺・海辺の植物

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水辺の植物
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アオウキクサとウキクサ

アオウキクサとウキクサ

種子をつくる高等植物のなかでは、もっとも体が小さいのがこのウキクサの仲間なのだそう。
「ウキクサ」という名は、種としての「ウキクサ(Spirodela polyrhiza)」を指すこともあり、ウキクサ亜科の植物の総称として用いられることもあり、さらに遠縁のものも含めて水面に浮かぶ植物の一般名(普通名詞)として使われることもある。

Wikipediaによると、ウキクサは、増殖が早いこと、水と直接接

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ウキアゼナとアゼナ

ウキアゼナとアゼナ

「ウキアゼナ」は水田や湿地に群生する1年草で、北米原産の帰化植物。
「バコパ・ロトンディフォリア」の名前で流通していて、熱帯魚用の水草として輸入されたものが逸出して帰化したと考えられているそう。
日本では1954年に岡山県で報告され、1960年代に兵庫県、大阪府、愛知県で発見され、その後中部地方以西の本州、四国、九州に広がったと。
河川や、流れの緩やかな水路、水田や水をたえた休耕田に多い。
「ウキ

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ハマダイコンとダイコンとジャコウアゲハ

ハマダイコンとダイコンとジャコウアゲハ

「ハマダイコン」は日本全国の海岸の砂浜や河口の砂地などに生えるということだけど、琵琶湖の湖畔にも群生地があることを今回初めて知った。見頃は4月中旬~5月上旬と。写真を見ると菜の花畑の淡紫色バージョンでとてもきれいだ。機会があれば見てみたい。
「ハマダイコン」は、Wikipediaによると、
「日本には、もともと外来で入ってきた植物とされる。多くの植物図鑑などでは、かつて栽培されたダイコンが古い時代

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ハマヒルガオ

ハマヒルガオ

「ハマヒルガオ」は典型的な海浜植物で、海岸の砂丘に群生し、湖や川の岸に生えることもあるそう。近年は、要注意外来生物のコマツヨイグサの増加で減ってきているのだそう。
熱帯~亜熱帯の地域、日本では鹿児島県から沖縄県の海岸と、大分県佐伯市の元猿海岸では、グンバイヒルガオの方が優勢と。

ハマヒルガオ(浜昼顔、学名Calystegia soldanella (L.) Roem. et Schult.)

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キクモ

キクモ

「キクモ」は浅い水深の水域に生育する水草で、水田や周辺の湿地、水路などにごくふつうに見られ、休耕田や稲刈り後の水田で花を咲かせていることが多いとのことだけど、今回初めて見た。というか気が付いた。
流れのない水中、流れのある水中、そして陸上と、姿を変えながらいろんな環境に適応しながら生育できるたくましさに驚くし、感心してしまった。すごい植物だ。
水中葉が美しいとされ、「アンブリア」の名前でアクアリウ

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オモダカ

オモダカ

田んぼで「ウリカワ」を見てから、他の田んぼでも生えていないか気にしながら歩いていたら、同じ仲間の「オモダカ」の方をよく見かけた。
「オモダカ」も「ウリカワ」と同じく種子と塊茎で増え、養分を奪ってしまうので田んぼにとっては強害草とされているそう。

おせち料理などで使われる「クワイ(慈姑)」は、「オモダカ」の栽培品種なのだそう!中国で作られ、奈良時代には日本に存在していたと考えられ、江戸時代から盛ん

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ウリカワ

ウリカワ

Wikipediaによると、
「除草剤による駆除や代かきによる塊茎の掘り出しで防除するが、防除を行わない場合、稲の収量が最大30%減少するとされる。」
ということで、以前は広く見られたけれど、除草剤などで駆除されてきた結果近年はあまり姿を見ることがなくなっているそう。
うちの近所は酒米の「山田錦」の契約田が多く、それ用に整備された田んぼでは見た記憶はないので、防除されているということなんだろう。

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セリ

セリ

しばらく休んでしまいましたが、セリの花を見て、少しやる気が出ました。

セリは数少ない日本原産の野菜で「春の七草」のひとつ。
水田や小川のほとりなど水辺に群生する湿地性植物で、うちの近所の田んぼ周辺には今までもあったと思うのだけど、今回初めて気が付いた。
春から夏にかけて匍匐枝を伸ばして、秋に新芽を出して増え、群落をつくり、密集したところで競り合って生えることから「競り(セリ)」の名前がついたそう

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タヌキモ

タヌキモ

これ、「タヌキモ」といい、何と!食虫植物なのだそう。
補虫嚢(補虫袋、補虫器)と呼ばれるフタ付きの袋のような器官があって、動物性プランクトンのミジンコやセンチュウ、ボウフラや生まれたばかりの小さなオタマジャクシなどを捕食するそう。
花は咲いても実や種はできず、分岐で増える。取り除こうとしてちぎれてしまうと一層増えることになり、アクアリウムなどでは厄介なのだとか。
冬場は殖芽(しょくが)という栄養分

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キショウブ

キショウブ

人通りの少ない、奥まった場所にある小さなため池にキショウブが咲いていてびっくりした。
整備されているとは言えない池なので、地主さんが以前に植えたのが定着して毎年咲き続けているんだろうか・・と思いながら、キショウブについて調べてみて、驚いた。
キショウブは実は帰化種で、種子と地下茎で増えるたくましい植物で、「日本の侵略的外来種ワースト100 指定種、外来生物法で要注意外来生物」に指定された植物だった

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タガラシ

タガラシ

タガラシ(田辛子、田枯し、学名:Ranunculus sceleratus)
キンポウゲ科キンポウゲ属の越年草。
花期は4~10月。暖地では秋や冬に花が咲くこともあるそう。
水田や用水路に生える。高さ30~80cm。
名前は、田に生え噛むと独特の辛みがあるから「田辛子」という説(有毒による?)と、田に生えると駆除しにくく繁茂するとコメの収穫が悪くなるほどなので「田枯らし」という説があるそう。

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ヒメガマ

ヒメガマ



下側のソーセージのような太い茶色の穂にまず目がいって、そして上の細長い穂と完全に離れているのが面白いなと思う。
調べてみたら、水辺に生え、水底に地下茎を伸ばして増える抽水植物だそう。
生えていた場所は草地なのでなんで?と思って再度見に行ったら、草地の中に細い水路?溝?があって、そこに数本だけ生えていた。

ヒメガマ(姫蒲、学名:Typha domingensis)
ガマ科ガマ属の抽水性の多年草

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