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シソ科

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ニガクサ

ウバユリのまわりで。 「ニガクサ」のようだとわかっても、近縁の「ツルニガクサ」がそっくりだというのでどちらなのか迷う。 「ツルニガクサ」は名前に「ツル」とつくのにつる植物なわけではなく、一番の違いは、「ニガクサ」の萼には短毛があり、「ツルニガクサ」の萼には腺毛が密生すること、なのだそう。  ●短毛は文字通り短い毛  ●腺毛は、Wikipediaによると、 「植物の体表にあり、粘液や蜜を分泌する構造物を腺(せん、gland)と呼ぶ。特に表皮だけに由来し、粘液や蜜を分泌する毛状

ボタンクサギ

きれいだけど、地植えにすると、地下茎でどんどん増えるそう。 クサギと同じく、葉は加熱すると匂いは消えるので、食べられるそう。 でも食レポを見るとかなり苦いらしい。 ボタンクサギ(牡丹臭木、学名:Clerodendrum bungei) シソ科(クマツヅラ科)クサギ属の落葉低木。花期は7~9月。 中国やインド北部が原産。 別名はベニバナクサギ、ヒマラヤクサギ。

クサギ

今年は春から林道沿いなどで樹木の花が咲くのを見てきて、途切れなく花が咲く木があることに驚きつつ楽しんできたのだけど(私が見たのはほんの一部なのに)、ここににきて、この夏真っ盛りの一番暑い時期にも花が咲く木があることに感心してしまった。 少しずつ花の時期をずらしてうまく住み分けをしている木々や、それらを含む自然界ってすごいなぁと改めて思う。 一番暑い今、花を咲かせている「クサギ」は印象的な実がつくことは知っていたのだけど、花を見たのは初めてだった。葉に独特の香りがあるのでこの

キランソウ

本来は春(3~5月)に咲くものみたいなので、勘違いしたのかな。 岩の陰で、すぐ下には水が流れ、今年の夏は雨が多かったのが影響してるかな。春の花は見てなかったので気がついてよかった。 かわいい草なのに、意表を突かれる別名にびっくり。ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)って!! キランソウ(金瘡小草、学名: Ajuga decumbens) シソ科キランソウ属の多年草。 別名、ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)、他にイシャゴロシ、イシャイラズなどなど。 薬草として使うと病気が

ハッカ?

図鑑やネットで見ると、ハッカは上の方にも花と一緒に葉が出ているので(葉腋に花を付けると書いてある)、確証はないんだけど、他に当てはまるものが見当たらず、ハッカかなぁ。 ペニーロイヤルミント(メグサハッカ)は葉が違うし、ペパーミントはこれほどはっきり段にはならないようだし。 ハッカの仲間は種類が多く、交雑もしやすいので何かとの雑種の可能性もあるかもしれない。 ハッカ(薄荷、学名:Mentha canadensis var. piperascens) 日本在来のシソ科ハッカ

ヤマトウバナ?

手持ちの図鑑2種類にはのっておらず、ネットで調べた限りでは、ヤマトウバナかな? ヤマトウバナ(山塔花、学名:Clinopodium multicaule) シソ科トウバナ属の多年草。花期は6〜7月。 中部地方以西〜九州の山地の木陰に生える。 草丈は10~25㎝。 茎頂部に1~2㎝の短い花序1個だけをつけ、花は白。 クルマバナも含め、シソ科トウバナ属はよく似ていて、混乱してきたので整理してみる。 ●トウバナ 花期は5~8月。平地の日当たりのよい畦や道端などに生える。 全

クルマバナ

ホトケノザと似た印象だけど、草丈が高いものが多い。 クルマバナ(車花、学名:Clinopodium chinensec subsp. grandiflorum) シソ科トウバナ属の多年草。花期は7~9月。 小さいピンク色の花が、茎を車輪のように取り囲んで咲くのでこの名前。 高さは20~80cm。四角い茎。茎は直立する。 花は上下に分かれ、下唇は3裂。萼は紫色を帯びる。 似た花にヤマクルマバナがあり、 茎がクルマバナが直立するのに対し、全体に軟弱で倒れぎみに斜上し、

スペアミント(オランダハッカ)

スペアミントといえば、歯磨き粉やガム、あとケーキやアイスクリームに添えられたりするのもスペアミント。 英名 スペアミント(学名:Mentha Spicata) 和名 オランダハッカ(阿蘭陀薄荷)、ミドリハッカ(緑薄荷) シソ科ハッカ属の多年草。ヨーロッパ中部から地中海が原産。花期は 7~9月。 ペパーミント比べるとマイルドで甘さがある香り(ペパーミントに多いメントールは含んでいない)。 ミントの中でも特に歴史が古く、欧米では料理に使うミントと言えばスペアミントを指す。

レモンバーム(コウスイハッカ,セイヨウヤマハッカ)

レモンに似た清涼感のある香りのハーブで、ホームセンターのハーブのコーナーにはほぼあるポピュラーなハーブで、ミントなみにたくましく、ここでは道端で野生化していた。 この場所を通る時は葉っぱを一枚とって香りを楽しみながら歩く。 目が覚める香りで、リフレッシュに最適。 レモンバーム(lemon balm、学名:Melissa officinalis) 和名は、コウスイハッカ(香水薄荷)、セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)、コウスイヤマハッカ(香水山薄荷) メリッサ(melissa)

オレガノ(ハナハッカ)

この場所では完全に野生化している(^^; 葉っぱをつまんでみたらスパイシーで美味しそうないい香り。 英名 オレガノ(Oregano) 和名 ハナハッカ(花薄荷、学名:Origanum vulgare) シソ科 ハナハッカ属の多年草。地中海沿岸原産。別名ワイルドマジョラム。花期は6~8月。 イタリア料理、メキシコ料理でよく使われるハーブ。 ドライにしやすく、乾燥させた方が香りが強くなる。 料理以外ではハーブティーや、ドライフラワー、ポプリやリースなどにも。 殺菌力や抗菌

タイム:コモンタイム(タチジャコウソウ)とクリーピングタイム(ヨウシュイブキジャコウソウ)

これもシソ科で、葉は違うけれど全体の感じと花はトウバナとよく似ている。代表的なハーブのひとつ。 英名 コモンタイム 和名 タチジャコウソウ (立麝香草、学名:Thymus vulgaris L.) シソ科イブキジャコウソウ属の常緑多年草。ハーブ。地中海沿岸地域の原産。 ハーブの中でもナンバー1と言われるほど強い殺菌効果と抗ウイルス作用を備えていて、メディカルハーブとしての歴史も長い。 近縁に、日本にも分布する、高山植物のイブキジャコウソウがというのがあるのをはじめて知

ホトケノザ

ホトケノザ(仏の座、学名: Lamium amplexicaule) シソ科オドリコソウ属の一年草あるいは越年草。花期は3~6月。 春の七草の「ホトケノザ」はこれではなく、コオニタビラコだというのは本当に紛らわしい。これは食用にできないので注意。 葉はまわりがギザギザの円形で、葉に葉柄がなく葉の基部が茎を抱くように生えている。 シソ科なので茎は四角。 茎の節ごとに二枚の葉が向かい合わせに付き、多くの場合、一本の茎に三対の葉があるので、三階建ての建物に見立てられ、サンガイ

ヒメオドリコソウ

写真は先月のもの。ホトケノザと混同していたところもあるので、確認をこめて。 ヒメオドリコソウ(姫踊り子草、学名:Lamium purpureum) シソ科オドリコソウ属の越年草。ヨーロッパ原産。花期は2~5月だがほぼ一年中咲いている。 上の葉が赤みがかかるものだと思っていたけれど、これは緑色。 半日陰に生育している場合には全体が緑色になるが、日照の強い場所では赤紫色を帯びるとのこと。 葉は、スペード型の葉が茎の上部に集まっているのが特徴で、下の方の葉には長い葉柄がある

トウバナ

田んぼ脇にて。 トウバナ(塔花、学名:Clinopodium gracile ) シソ科クルマバナ属の多年草。本州〜琉球のやや湿った道ばたに生える。花期は5〜8月。 シソ科っぽくて、茎が地面をはって直立するところや草丈なんかはヒメオドリコソウと似た感じがある。 とても小さい花で、筒状の花が上唇と下唇に分かれ、下唇は3裂しているのはツタバウンランやマツバウンランにちょっと似ている。