夜と自分。

夜は怖い。
宵闇が濃くなるにつれて鬱々してしまう心が
もっと来い、もっと堕ちて来い、と顔を覗かせる。
夜は自分の中にあるマイナスなイメージを増幅させてしまうのだ。
夜は人間の思考パターンも狂わせてしまう。
たった砂粒程度の疑念が何十、何百倍にまで広がり思考を雁字搦めにしてしまうのだ。

これを書いている今も私は誰かに心臓を鷲掴みにされている感覚に陥っている。詳細は省くがSNSに転がっている様々な画像の内、自身の心がざわつかせられる画像をこの時間に見てしまったせいだ。
他の人がみたら特に何とも思わない画像でも自分自身に砂粒程度の疑念が湧いてしまったらどうすることも出来ない。しかし、画像を投稿した本人にも言えない(人見知りなので)ので私はこの駄文を早々に書き上げ、眠りにつくだろう。だが睡眠という甘い誘惑に誘われてもこの心臓の息苦しさは中々完治しないはずだ。なぜなら根本の原因は私の思考そのものなのだと知っているからだ。

私は砂粒程度の疑念で心が息苦しくなる弱い自分が嫌いだ。
私はこんな場所でしか自分の気持ちを吐露出来ない自分が嫌いだ。
私は画像を見ただけで砂粒程度でも疑念が湧いてしまう自分が嫌いだ。
私は私以外の人に嫉妬してしまっている自分が嫌いだ。


―――だけど私は多分こんなどうしようもない自分が嫌いになれない自分が結構好きなんだと思う。

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