もしも元サッカー部マネジャーのOLが 「映画 もしドラ」 を観たら。
1, 元サッカー部マネージャーが
広告業界に飛び込んだ話
大学生活をマネージャーに捧げ、2020年4月。いよいよ社会人の仲間入り。
※ マネージャーでの経験は、別に記事で書いているので こちらも是非 ⚽
: 3ヵ月毎日ブログを書いていたら、チームが夢を叶えてくれた話。
わたしは、右も左も分からない 広告業界 へと飛び込みました。
日々「知らない」「分からない」はじめてのことと向き合い、1つ1つのフローを覚えるのに精一杯だった4月。みんなが当たり前に使っている用語が分からなくて、1個1個 Googleで調べて、メモして……。
周りと比較しても意味ないと分かってはいても、自分の理解能力の遅さ、同じフローでも何倍も時間が掛かってしまう自分に落胆したり。
とっっても有難い環境だと分かっているからこそ、それに答えられない自分の不甲斐なさ、悔しさと 向き合うキャリアスタートでした。
そんなとき、私がインターンの時から関わらせていただいていた、パラレルキャリア支援サービス「Paranavi」の記事で、自己啓発本の中でも「もしドラ」が やっぱり面白い と書かれている記事を、ふと目にしたんです。
10年前、まだ私が12歳だった頃。
あの頃は、まさか10年後に 自分が同じマネージャーとしてグラウンドに立ってるなんて思ってもいなかったし、ましてや憧れの広告業界で働いてるなんて、想像すらできませんでした。
そんなことを思い出したとき、「え、マネジャーを経験して社会人になった今の自分が見たら絶対面白くない…?」と深夜に閃いてしまったのです。笑
こんなきっかけから、10年超しに「映画 もしドラ」を観始めたのでした。
2,【マネージャーの資質】
「才能」ではない「真摯さ」である
親友の願いを叶えるため、弱小野球部のマネージャーになることを決めた、主人公・みなみ は、ドラッカーのマネジメント と出会います。
読み始めてすぐに「これ、会社経営の本じゃん・・・!」と気がつき、1度は本を閉じたみなみでしたが、ふとあるページに気が付きます。
そこには "マネージャーに必要な資質 " について、書かれていたのです。
■ マネージャーの資質:
マネージャーにできなければならにことは、そのほとんどが教わらなくとも学ぶことができる。しかし、学ぶことのできない資質、始めから身につけていなければならない資質が一つだけある。
それは、「才能」ではない。「真摯さ」である。
「真摯さ」 まじめで、ひたむきな様子。
何もできない、スピードも遅い、先輩方に比べたら知識も少ない 1年目。
私に出来ることはなにか、自分は一体どんな価値を生み出せるのか、誰かの役に立てるのか。どうしても そんなことばかり考えてしまってた。
でも、違う。そもそも誰も私にそんなことを求めていない。
どれだけ目の前のことに、ひたむきに、真面目に、取り組めるか。
愚痴を漏らす前に、まずは手を動かして吸収できるか。
その「ひたむきに頑張る姿勢」が大切なんだと、
背中を押されたきもちでした。
3, 【組織の定義づけ】
野球部は、何をするべき組織なのか。
ひたむきに頑張ってみようと決意したみなみは、次にドラッカーの「我々の事業は何か。何であるべきかを定義することが不可欠である」という言葉に着目します。
そもそも野球部は どういう組織であるべきなのか。何を求められているのかを、考えなければならないと思った彼女は、"野球部" と "マネージャー" の定義づけ を行ったのです。
■ 定義づけ = あらゆる組織において共通のものの見方・方向性
① 野球部(組織・チーム)の定義
:野球部は、どういう組織で、何をするべきか。
② マネージャー(個人)の定義
:選手の努力を実現するために、私がするべき事業は何か。
みなみは、定義づけを行う上で、高校野球に関わる人(保護者・学校・高校野球連盟・部員)を「顧客」と定義づけ、顧客が求めていること、そのために自分がするべきこと を考えました。
・顧客は、高校野球の "何が" 好きなのか
・甲子園には、"なぜ" 人が集まってくるのか
・なぜ私たちは、甲子園 を目指すべきなのか。
顧客目線で組織を考えることで、
みなみは一つの答えにたどり着きます。
顧客は「感動」を求めている。
つまり、
野球部のするべきことは「感動を与えること」
つまり、
高校野球の最高の感動である "甲子園へ行くこと"
こうして みなみは、"野球部がするべきこと" を 明確化させました。
目的・手段 を明確にすることで、そのゴールに向けたマネジメント「マーケティング」「組織化」「イノベーション」を行った結果。
「甲子園出場」という "感動を与える手段" を、掴み取ったのです。
4, もしあなたがドラッカーのマネジメントを読んだら
今、同じくスタートラインに立つ私たち新入社員にとって、この「定義づけ」を行うことが、これからのキャリアを作る第一歩になるということを、この映画が 改めて教えてくれました。
「マネジメント」と聞くと、会社・部活といった組織を想像しがちですが、「私自身」を企業とみたて「私」にとっての「顧客」とは誰か を考えてみると、一つの答えに行き付きました。それは、
「私」の顧客は「私自身」である ということ。
自分が "人生に何を求めているのか" を
一番知っているのは、まちがいなく 自分自身。
私は、人生に何を求めていて、何をするべきで、その手段は何なのか。
これを考え、行動し、やり抜くことこそが、「自分の求める幸せを実現する唯一無二の方法」なのです。
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それは長い道のり、風に吹かれて雨に打たれた。
今できることだけを、ただ正直に 信じ続けた。
あなたの "ひたむきさ" が、太陽のように、
くじけそうな私に勇気くれた。
[もしドラ 挿入歌] Flower / 前田敦子
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そして、本当のスタートは、定義づけを行った後から はじまります。
いくら目標を持って 戦略的に努力を重ねても、
想像していなかった困難、高すぎる壁が待ち受けているかもしれない。
うまくいかなくて、悔しくて、心から投げ出したくなる瞬間もきっと来る。
それでも、この映画が教えてくれた言葉を胸に、私は自分を信じ続けます。
真摯に、ひたむきに。
emu.
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