掻き消される星たちに

本日は「開運館 上野マルイ鑑定所」にて鑑定日でした。

なので、いつものルートで上野まで、GO! なのです。東京に来てまだ一か月を過ぎたばかりで、路線がまったくわかりません。辛うじて、上野マルイさんへ行けるようになりました。それでも、乗り換えのホームや階段の位置など、すぐに忘れてしまいます。仕方ありません「青鳥(あおどり)」ですから。脳の容量が少ないのです。

それでも回数をこなせば、大丈夫でしょう。あとは行動範囲を広げたいなあ、なんて思うのですが、さてどうなりますやら。

無事に終わって、帰りの風景が好きなのです。車窓から暗い空間を見るのが好きです。お家やマンションの明かりがとても綺麗です。特に窓からこぼれるお家の光が。暖かなオレンジ、冷めた青白い光、薄ぼんやりとした暗い照明、などが綺麗です。

あの中には、確かに人の営みがあるのです。

一日の楽しい語らいや、諍い、或いは一人の時間を持て余している人。想像もできない時間を生きている人達の明かりが、そこに展開されています。明かりの数だけ感情が存在している。家族でいるならもっと、なのです。

そんな景色が、東京の明るい車窓からはたくさん見ることができます。部屋が明るいからと言って、そこに居る人が HAPPY とは限らない。青鳥が良く思うのは、部屋の明かりの数以上の「底抜けの悪意」があるように感じてなりません。一人なら一人の、家族なら家族の見せられない淀んだ思いもたくさん抱えているんだろうなあ、ということです。

それでもなんとかやっていかなくてはならなくて、そんな日常の格闘の明かりに見えるのです。

さて、青鳥のお部屋にはどんな「底抜けの悪意」があるのかなあ。あっても、少ないといいなあ、なんて思いながら降りる駅に着きました。

ここからは慣れたもので、ずんずん歩いていきます。空を見ると大きなお月様。見える星の数も限られています。本日は満月、半影月食という現象が夜半にあるとのことです。

それなら、少しはお星さまの数も増えるかな? いつもそこにあるのに見えないお星さまたち。見えるお星さまは光の強いものたちだけです。

満月と張り合うようなお星さまより、そこにあるのに見えないお星さまに魅かれます。微かに、見てないところでこっそりといるお星さま。大きな声は出せないけれど、ヒソヒソと聞こえない音をだすのなら自分でもできるかも? なんて思ってしまいます。青鳥は今日もヒソヒソと掻き消されるような言葉を記すのです。

こっそりと、ひそやかに。

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