『金のために始めたものは続かない説』

ふつう金持ちになりたければ「よっしゃマッキントッシュ作ってApple設立したろ」なんてことは思わないはずだ。金持ちになりたかったら宝くじを買う方がまだ健全な発想。いったいなにがどうして金のためにMacを考えてAppleなんて会社を建てるんだ。

そう、ジョブズは金持ちになりたくて「無線機を作ろう」と思ったわけじゃない。最初はきっと「おもしろそうだ」という好奇心に違いない。そしていざそれが出来たら「これを売ってみるか」と行動したところで銃で脅された。

もちろんジョブズはその経験があったから商売・ビジネスにも興味がわいたんだと思う。しかし最初から金持ちになりたければウォズなんていうただの陰キャ天才と組もうと思わない。同じように金持ちになりたいというただの陽キャと組むはずだ。

つまるところ成功している人は誰しも金のためにそれを始めたわけじゃない。サッカーが好きだから。英語が好きだから。人の役に立ちたいと思ったから。

研究者なんてなんのためにそれ研究してるの?って人もいる。「金が欲しいな。せやノーベル賞とって賞金もらおう」なんてバカはいない。

さてこれをもっと身近なところで話す。たとえば何か副業をはじめるとしよう。

まあ副業なんて始めるからには金持ちになりたい・稼ぎたいという理由なんだけど、結局どこかに好きという気持ちがないと副業も稼げるまで続かない。これは実際にブログを1年、web小説を6年近くやってきた僕だから思う。

月10万稼ぎたいからブログやろう → 1週間も続かないブログ

小説家になりたいから書こう → いつのまにか更新が止まった小説

僕はこれらを実際に見てきた。ブログはほんとリタイアする人が多くて僕の知ってる範囲では1週間でやめた人がいる。記事数は4つだったかな。半年続いた人でもいつのまにかサイトがアメブロで更新してたりして「あ、個人ブログやめたんだ」って。

小説もきっと小説家になりたいから書く人より小説を書くのが好きな人の方がきっと実を結ぶだろう。だって書くことが好きならば、誰も読まない時期を自然と乗り越えられる。その結果後々小説家になりたいと思う人もいるだろう。

ちなみに僕がブログも小説もnoteもこうしてやっているのは金のためでなく単純に書くことが好きだから。もはや趣味のようなもの。スカイリムのように楽しい。

だから──

もしもあなたが今、副業でブログをやるならウーバーイーツをやるべきだ。

もしもあなたが今、YouTuberになりたいならTwitterに動画を投稿して反応を見るべきだ。

金目当て・憧れで初めてはいけない──とは言わない。だが「ラグビーW杯で感動したからラグビー選手になる!」と、50歳の父さんが言ったら君は脳の病院を探すべきだ。

「俺がサッカー日本代表をW杯で優勝させる!」と、運動部に入ったこともない息子が言ったらまずランニングしてこいと親は言うはずだ。

金が好き? いいね! 

憧れる? いいね!

でも、果たして今から始めるものを好きになれそうかい?

たとえ半年間収益0円。再生回数2桁。それでも「まあ、そんなもんだよな」とわりきって「でも俺書くの好きだし、動画編集するの好きだし」と続けれそうかい?

最悪稼げずそれが趣味になるかもしれない。それでも良いなら挑戦するべきだ。

だから一番最強なのは金が好きなやつなのだ。

いや、もちろんみんな金好きだろう?世のJKに一番モテているのはそう、福沢諭吉。でも「金が好き」それじゃ甘い。金のために「マスクを買い占めて高く売ろう」と、発想できないなら君は金が好きとは言えない。もちろん僕もだ。

金のためならなんでもできる。そんな人は転売ヤーとか、嘘をついて情報商材を売れる。だって金が好きなんだもん。罪悪感もくそもない。

結局人間は自分が好きな物でしかフルに力を発揮できない。でも現実問題それを仕事には簡単にはできない。けれどだからと言って辞めるのはもったいない。

そう、続けてしまえば良い。

金にならなくても趣味として続ける。そうすればいつか君のようなただの陰キャ天才をジョブズのような変人が拾うかもしれないぞ。ジョブズの有名なスピーチの1つにこれがある。

「点と点がいつかどこかでつながる、線になるイメージを持ってください」

自分の過去が自分の未来でどう化けるかわからない。けれど今、何もしなければ将来化けるもんなんてない。ねえ、わかったろう?僕も君も、いったい何をすべきなのか。少なくともマッキントッシュを作るべきではない。

この記事が参加している募集

スキしてみて

hitono kane de 焼肉 ga kuitai