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『配るほど赤字なのに、新聞屋はなぜ潰れないのか』

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『配るほど赤字なのに、新聞屋はなぜ潰れないのか』

新聞は配るほど赤字

まず言っておく。『新聞屋は配るほど赤字』だ。

そんな新聞、みなさんはとっているだろうか?こうやってnoteを利用するくらいだ。きっとスマホでニュースを見ているはず。

ちなみに私はもう、10年くらい新聞はとっていない。

正直、今の時代に『新聞』は情報を得る『メディア』として『弱い』。なぜなら圧倒的に『遅い』から。

芸能人の結婚も、政治家のスキャンダルも災害の情報も、今はすべてネットが『速い』。

つまり情報を得るなら『ネット』が『強い』のだ。

そう、新聞はとっくにメディアとして生きた化石。滅んでいてもおかしくない。にも関わらず今日も深夜0時〜4時にかけて、向かいの家には新聞が投函される。

誰もがスマホを持っているこの令和の時代に、なぜ新聞を取るのだろうと疑問に思わないか?

「スマホがあるのになんで新聞を取る人がいるんだろう」そんな疑問を持ちながら、私は新聞屋で働いたことがある。と、言っても配達ではなく裏方。事務職だ。

裏側で新聞を取る人たちや、新聞社の売り上げを見てきた。その結果まずわかったのは、新聞屋は別に『新聞をとる人間がいるから生き残っている』

──わけではない。ということ。

何を言っているんだ?と、疑問だろう。そりゃそうだ。マックだって、マックでハンバーガーを頼む人間がいなくなったら潰れる。

ああ、確かに新聞をとる人間が0になったらそりゃ危ないんだけど、私が言いたいのは『若者や中年が新聞をとらなくても、大したことじゃない』ということ。

そう、だから僕が10年くらい新聞をとるのをやめても、やはり向かいの人が新聞をとっていれば、新聞屋としてはそれで良いのだ。

別にみんながTwitterで今日の感染者数の情報を得ていようが、新聞でもコロナのことを知ってくれと、片っ端からTwitterで営業をかける必要はない。

つまり新聞屋は余裕があるのだ。

別に全員が読まなくても良い。ほんの一部、10人いたら1人が読んでくれれば良い。しかし、なぜそれで新聞屋は大丈夫なのか。その話も有料の部分で話す。

ところでみなさんは『新聞屋は新聞をとる人間が増えれば増えるほど、赤字になる』のはご存知だろうか?

またおかしなことを言っていると、思うだろう。マックならマックでハンバーガーが売れれば売れるほど、おそらく利益は上がる。

だが、マックとしてはハンバーガーよりも、コーヒーやお茶を飲んでくれた方がもっと儲かる。飲み物は原価が安いというのは、有名な話だ。

それと同じように新聞屋も、購読者がただ増えれば良いわけではない。だって考えて欲しい。新聞はだいたい1ヶ月で3000〜4000円の契約だ。

それでほぼ毎日配達する。シンプルに人件費で赤字だろう?

仮に契約料が3000円だとして30日配達すると、1日あたり100円の収入だ。しかしバイトの給料は時給1000円。

彼らはだいたい朝刊を3時間〜4時間で配達を終える。夕刊も配るとしたら、さらに時給が増えて1日6000円くらいの出費。

こんなの新聞を配らない方が良いはずだ。

だから本来新聞屋は、配るほど人件費でとっくに潰れている。にも関わらず、やはり今日も向かいの家には新聞が投函されるのだ。

つまり『新聞屋が何で赤字をカバーしているのか』。これが分かれば新聞屋が潰れない理由が分かる。

・新聞屋はなぜ潰れないのか
・新聞屋が困る契約の仕方
・新聞屋は何で赤字をカバーしているのか

そんな話をこの先で書いていく。キオスクで1つの週刊誌を買うような感覚で、読んでもらいたい。

また、せっかく有料なので『新聞屋が困る契約の仕方』も紹介する。今後、新聞屋と契約するなら得をしたいだろう?

どうせ10分無意味にネットを歩くならこのnoteで、社会の裏側を知ってみたくないだろうか?

ちなみに僕の有料noteは下記のマガジンで読み放題になっている。参考にどうぞ↓

新聞屋が何で赤字をカバーしているのか:答え

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