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【キャッシュレス決済】メリットとデメリットをまとめてみよう

どうもこんにちは。
以前に「なんとかペイ」を分類してみる、といった内容の記事を書かせていただきました。

しかしこのリンクの記事にそれぞれのキャッシュレス決済のメリットとデメリットをまとめて書いてしまうとすごく長くなりそうだったので分けました。

この記事にも一応キャッシュレス決済の分類は簡単に書いておきますが、基本的に「なんとかペイ」の種類を知っていることとして書いていますので上の記事を読んでからこの記事を見ることをおすすめしますm(_ _)m

以下は基本的にキャッシュレスを使う人向けのメリット、デメリットを記載しています。

キャッシュレスの波に乗る前に

前回の記事の最後にも書きましたが、大事なことなのでもう一度確認しておきます。

2020年現在、日本で未だにキャッシュレス決済は主流ではありません複数の決済手段を常備しておくことを強く推奨します
最低でも一定量の現金は持ち歩いておくようにしましょう。いざというときないと非常に困ります。

これからいろいろな決済手段の長所短所を挙げていきますが、「これが最強だ」という決済手段は現時点で存在しないので、1つに絞ろうとせずゆるく選ぶことをおすすめします。

QR決済の決済の流れ

QR決済は、アプリを起動した後に店員さんにバーコード(QRコード)を読み取ってもらうか、自分で店のQRコードを読み込み、支払金額を入力する支払い方法です。
決済の流れとしては以下のようになります。


1.支払い方法を伝える
2.スマホを取り出す
3.画面ロックを解除する
4.アプリを起動する
5.QRコードを読み込む/読み取ってもらう
(読み込んだ場合は金額を入力して店員に確認を取る)

というのが一般的ですかね!
では早速、メリットとデメリットを比較していきましょう!

QR決済のメリット!


スマホとカメラとアプリさえあればできるので、内蔵チップやなんたらの規格を気にしなくてもよい
財布がいらない
機種変更するときに移行が楽
・基本的には前払いなので使いすぎの心配がない
ポイントがおいしい
いつどこでいくら払ったかが全てアプリに記録される
・同じアプリ間だと友達などに送金することができる

QR決済のデメリット!


・バーコードをスキャンするにも読み取ってもらうにしても、スマホのロックを解除していちいちアプリを起動する手間がある
スマホの充電がないと使えない
・基本的にはスマホがないと使えない
規格が大量に乱立しており、使える店がかなり分かりにくい(または限られている)
オンラインショッピングを利用できるケースが非常に少ない
・QRやバーコードを盗撮することで不正利用のリスクがある
チャージの手間がある

QR決済はどんな人に向いている?

QR決済はこんな人に向いていると言えるでしょう。


スマホだけで買い物がしたい
・よく行くお店でQR決済を扱っている
・クレジットカードなどを持っていない、持つのが怖い
よく送金などを使う

逆にこんな人には向いていないと言えます。


・できるだけスピーディーに決済したい人(レジでスマホを起動するともたつく)
・何らかの事情でカメラが使用できない人
できるだけ多くの店舗で利用したい人
オンラインショッピングをよく利用する人(最近はQR決済や電子マネーでもオンラインショッピングを利用できるケースが増えてきましたが、依然としてこの分野においてはカード決済が最強です)

カード決済の決済の流れ

カード決済とは、VISAMasterCardJCBといったブランドが付いたクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードをスキャンして支払う方法です。
決済の流れは以下のようになります。(VISAタッチなどは電子マネー扱いにします)


1.財布を取り出す
2.カードを取り出す
3.カードを差し込む(IC)、または磁気テープをスライドする(磁気テープ)
4.暗証番号を入力する

QR決済より1つ手間が省けていますね。
では、メリットとデメリットを見ていきましょう。

カード決済のメリット!


店側もよく知っていて慣れている決済手段なので使いやすい
ブランドさえ対応していればどこでも使える
海外でも通用するカードが多い
使える店舗が他の決済手段に比べかなり多い
・電子マネーが付帯している場合はタッチするだけで決済が終わることもあるので楽
・最近は利用時に通知やメールが来ることもあるので不正利用の監視がしやすい
オンラインショッピングにおいて主要な決済手段で、ほとんどどこでも利用できる
・決済額が高いとポイントがおいしい(ただし決済額が少ない場合はQR決済や電子マネー程ではない)
・明細を見ればいつどこでいくらつかったかが全て分かる
プリペイドカードであれば0歳でも発行できる

カード決済のデメリット!


・基本的にカードは財布に入れることになるので取り出す手間が少々ある
・明細をちゃんと見ていないと支出管理ができず金銭感覚も鈍る可能性がある
暗証番号を覚えていないといけない(忘れるとやばい)
磁気が弱くなることがある
・店が停電すると一切使用できない
カード自体に有効期限がある(大体5年ぐらい)
・カードを盗まれるのはもちろんやばいが、オンラインショッピングができるので番号を抜かれるだけでも不正利用されるケースがある
スキミングされるリスクがある
・使いすぎる可能性がある(クレジットカード)
・気が付かない間にリボ払いになっていて、高額な利子を取られてしまうこともある(クレジットカード)
・申込みに審査がある(クレジットカード)(デビットカードにも審査があるが、暴力団関係者ではないことの確認程度でほとんど問題なく発行できる)
・もし不正利用があった場合、即時に残高から引き落とされてしまうので補償されるまでの損失が痛い(デビットカード、プリペイドカード)

カード決済はどんな人に向いている?

カード決済はデメリットも多いですが、それに見合った大きなメリットがあります。しっかり管理をして、上手に使いこなしていくことが大事です。
万が一不正利用をされても保証されるケースも多いです。

そんなカード決済はこんな人に向いていると言えるでしょう。


・できるだけ多くの店舗で利用したい
・財布は持ち歩いておきたい人
海外で決済することがある人
オンラインでのショッピングを利用する
高額な決済を行うことがある

逆にこんな人には向いていないと言えます。


・さらにスピーディーに決済したい人(QR決済よりは手間が少なくなっているが、依然として財布からカードを取り出したりスキャンする手間がある)
・スマホで決済をしたい人(カードによっては電子マネーやタッチ決済としてスマホに登録できる場合もあります、後述)

また、カードはあまり持ちすぎると管理が大変になります。程々にしておきましょう。

電子マネーの決済の流れ

電子マネー決済とは、ここではいわゆる「タッチ決済(コンタクトレス決済、非接触決済)」の総称として扱っています。
読んで字のごとく、かざしてピッてやるだけで決済が完了するもののことです。
そんな電子マネーの決済の流れは以下のようになります。


1.スマホを取り出す(カードの場合は財布を取り出してからカードを取り出す)
2.決済手段を告げる
3.スマホやカードをかざす

このように、電子マネーは現時点で最速で決済することができます
そのスピードはQR決済、クレジットカードを圧倒的にしのいでいます。

それではそんな電子マネーのメリットとデメリットも見ていきましょう。

電子マネーのメリット!


・現時点で最も決済スピードが早い
0歳から使える
・最近はモバイルSuicaやGoogle Pay、Apple Payなどを利用することでスマホ単体で電子マネー決済をすることもできる(画面はオフのままで使用できる)
・手軽に決済できるので、日々の少額決済に向いている
・いつどこでいくら決済したか確認できるアプリなども多く存在する
・いろいろな形態があり、ガラケーやカードなどでも使うことができる
・決済端末の問題で、一種類の電子マネーしか対応していない店は結構少ない
・大手飲食店チェーンなどではQR決済が非対応で電子マネー対応のことが多くある
電子マネー対応自販機で使える
・基本的に電子マネーは前払いなので使いすぎない
・セキュリティが高くスキミングのリスクが低い
・不正利用の保証があることが多い

電子マネーのデメリット!


・QR決済程ではないが、規格が多い(たまにお店の人が知らないことがある)
・エラーが起きると要因が色々考えられるので自分で直せないことも多く、復旧に時間を要する
・店が停電すると一切使用できない
・あまりに決済がかんたんでスピーディーなので金銭感覚が鈍りやすい
・一般的な電子マネー、特に交通系は残高上限が厳しく高額な買い物はできない(大体2〜3万円以下、高額支払いができる規格も存在はする)
チャージの手間がある

電子マネー決済はどんな人に向いている?

電子マネー決済はこんな人に向いていると言えるでしょう。


できる限りスピーディーに決済をしたい
・レジでスマホの画面を付けるのが面倒(ただしiPhoneはロック解除する必要があります)
スマホだけで決済をしたい
・安心安全を第一に考えたい
・いろいろな店で少額決済を頻繁に利用したい
・ある程度スマホに詳しい(スマホで利用する場合)
未成年の人(特に15歳未満)
・クレジットカードを直接使わずにチャージ元として使うことで使いすぎないようにしたい

逆にこんな人には向いていないと言えます。


・スマホの操作が頓珍漢な人(スマホで利用する場合)
・チャージの手間が面倒な人

実際は、スマホで電子マネーを使用するときのもう一つのデメリットとして、エラーが起きたとき原因がわかりにくいということがあります。
単にチャージ不足なことも多いですが、いきなりレジで利用できませんと言われると戸惑うので、しっかり設定と残高を確認してから実用しましょう。

ちなみに、海外では電子スリというものが発生している事案もありますが、現在日本では確認されていません。

【おまけ】現金も比較しておこう

日本に住んでいるなら必ず一度は使う現金。
現金決済の流れはこんな感じです。言われなくても、という感じですが手間数の確認です。


1.財布を取り出す
2.中身を見ながら計算してお金を出す
3.釣り銭を受け取る

一見手間が少ないように見えますが、お店側にはこんな負担が待っています。


・数え間違いのないようにしなければならない
・どうしても目視になるので計算に時間がかかる
・レジのお金を数えるときに計算が合わないと困る

こんな具合です。

また、実はこうして比較してみるとQR決済と現金決済はあまり手間が変わりません。むしろQR決済のほうが手間かもしれませんね。

それでは、現金のメリットとデメリットを見ていきましょう。

現金のメリット!


99%お店で使用できる
・金銭感覚、計算の基本が身につく
・計算ができる歳から使える
電気が遮断されても影響がない

現金のデメリット!


原則日本円は日本でしか使えない
・自販機などからはレシートが出てこないので帳簿をつけると計算が合わないことがよくある
・単純に汚い(特にコロナ禍ではここが強調された)
小銭の管理が面倒
所持金を正確に把握するのに時間がかかる
・盗まれても誰も保証してくれない(犯人が不明な場合)
・ATMから引き出すときに手数料や時間帯を考えないといけない
小銭の工面が極めて面倒

こんな感じです。しかし日本の決済手段としては、未だに現金が利用範囲でいうと最強ですので、しつこいですが予備として一定量は必ず持っておくことを推奨します。

…ここまでいろいろなメリットや特徴を比較しました。こういったことを踏まえ、自分にあった物を使っていきましょう。
最後にいくつか代表的なキャッシュレス決済のサービスを紹介します。

QR決済の代表的なもの

PayPay

あまりに有名なので説明は不要ですね。
Yahoo系列でもあるのでよく使う方にとってはお得かも知れません。
今の所手数料は無料ですが、どうやら2021年10月から店頭のQRを読み取る形式の支払い手数料が有料になるようです。

LINE Pay

こちらもあまり説明はいらないかと思います。
専用アプリも一応ありますが、新しくアプリをインストールしなくても利用できるのは嬉しいですね。

大手といえばこの2つだと思います。

正直、QR決済は基本的にこのどっちかで決めてしまうのがいいと思います。
というのも、QR決済は現在有名所だけでも20種類以上存在し、店からしても利用者からしてもまるで地獄絵図みたいな状態になっています。
特に理由がないのであればこのどちらかを使うのをおすすめします。

カードの代表的なもの

※クレジットカードについてはあまりに種類が多いので、特に取り上げません。他の方がいろいろな観点から比較した記事などをご覧ください。

デビットカードは基本的にお使いの銀行のものを利用すれば事足りますが、ここでは特徴があるデビットカードをいくつかピックアップしておすすめしておきたいと思います。

ソニー銀行

GMO青空ネット銀行

住信SBIネット銀行

ゆうちょ銀行

三菱UFJ銀行

三井住友銀行

地方銀行でもデビットカード自体は発行してくれるところも増えていますが、電子マネーが付帯していたりキャッシュカードと一体型だったりするのは大きなメリットです。

年会費も無料なことが多いので一度試しに使ってみるのもありかもですね!

電子マネーの代表的なもの

【交通系】Suicaとその他IC

一つぐらいは知っているのではないでしょうか?
こういった交通系電子マネーは日本全国で使えることはもちろん、お店での支払いに使用することができます。コンビニとかだと確実に使えます。

【クレジット系】iD

ドコモの登録商標であるクレジット系決済サービスです。「タントン」という決済音が特徴的です。※公式サイト参照
「ポストペイ型(クレジット)」と「プリペイド型(前払い)」、「デビット型」の三種類が存在し、クレジットカード決済とは限らないので注意してください。
例えばメルペイはiDとして支払うこともできます。

【クレジット系】Quicpay / Quicpay+

株式会社JCBのサービスです。「クイックペイ」という決済音が特徴的です。
クレジットカードなどを利用しない未成年などには知名度が低いですが、これもiDと同じようにタッチするだけで決済を行うことができるサービスです。
ただしこちらはiDと違って基本的にはカードを持っていることが前提です。
基本的にはスマホに登録して決済を行いますが、Quicpay搭載のカードなどはそのままかざすことで使用することができます。

ちなみにQuicpayは旧版の「Quicpay」と「Quicpay+」が存在します。
違いは以下に公式サイトの情報がありますのでそちらをご覧ください。

【流通系】nanaco

セブン&アイホールディングスが発行しているカードです。
こちらは見たことあるという方も多いのではないでしょうか?

【流通系】Waon

https://www.waon.net/about/
(なぜか埋め込みができなかったので後日更新しておきます)

言わずもがなショッピングモールとかで使える電子マネーです。
「ワオン!」という決済音が特徴的です。一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

【流通系】楽天Edy

楽天Edyは、楽天グループのプリペイド型電子マネーです。(楽天ペイはQR決済です)

一つぐらいは知っている、持っている、あるいは使っているかもしれませんね!

様々な決済サービスがありますが、自分にあった物を見つけられることを祈っています。ではでは。

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