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24.子宮をアーユルヴェーダで癒す〜講義レポート後編〜

前半の続きです。後半は月経や子宮筋腫と子宮嚢胞、妊娠、更年期に触れます。後半記事は3000字超ですが、時間が許せば前半も読んでみてください。

※ドクターの言葉は、引用で掲載。


疾患は、根本原因を探すことが大事。疾患には必ず原因がある、とアーユルヴェーダは言う。

まずは食べ物を点検する。アハーラ。アーユルヴェーダの食べ物とは、みるもの、きくもの、におい、環境、人間関係など体内に取り込むものを指す。

生活習慣のデザインに則った運動、睡眠などのビハーラを確認する。ディナチャリア(朝トイレで排泄する、顔と目、歯を洗う、朝日を浴びる、瞑想をする、ヨガをする、白湯を飲む等)をするとホルモンバランスが整う。宇宙リズムと自然のリズムで暮らすことが必要。

生理不順も大まかに3つのタイプがある。無月経、過小月経、過多月経だ。運動、栄養の偏り、食事について考える必要がある。

月経不順や無月経はダイエット等でヴァータを強くしているパターンと、アーマをため込んだ故のカファ性の無月経がある。どちらにしろ、シュクラまで栄養が届かない。無月経は火のピッタの力が必要。スパイスやにんにくを入れた暖かなスープを食べ、体内の熱を立て直すことが必要。ヴァータもカファも立て直す。生姜、クローブ、シナモン、ホットミルク、ターメリックミルクが良い。場合によって、ヨーグルトはスロータスを詰まらせる。カファ性の場合、何かが詰まっていると考えカファ食を減らす。揚げ物はよくない。暖かくて軽い食事を摂り、運動が必要。ヴァータ性の過小月経はグラウンディングする程度の運動で良い。食事面では、化学物質や人工食品の摂取が多かったりする。運動しすぎている場合、ヴァータを増やす。また、ヴァータ性の月経不順、生理痛や無月経の人は下腹部のオイルマッサージが有効。

過多月経はヴァータ性(特に体が小さい人)なのか、カファ性のものなのか考えるが、一番はアパーナヴァータの悪さを一番に疑う。また、子宮に炎症を起こすのであればピッタの増悪を考える。辛い、酸っぱい、肉を過剰に食べていないか。発酵食品の摂りすぎも鼻血など血が出る。怒りやイライラ、嫉妬の感情もピッタを増やす。また、感染、子宮癌出血の可能性もある。化学物質の摂りすぎも熱を溜め込む。過剰な運動でも月経過多になる。また、性行為を避けるために心理的に生理が続く者もいる。心に思うことで体が反応して血が出るメンタル性のものもある。ピッタを鎮める為に、緑の自然な野菜、ココナッツ、熟したバナナ、フルーツ、甘みの強い飲み物、ギー、アムラ、シャタバリを摂ることを勧める。瞑想やヨガ、プラーナヤーマもよい。

子宮筋腫や嚢胞、癌を患う者は、ドーシャを見るのもそうだが、生活習慣を整えること、食事を気をつけない。そういう人はディナチャリアをやらない。下に流れる月経なはず。川上に上り、体が疲れる。知性の間違いをしていないか、(プラッギャパラーダ)点検する必要がある。現代医学は取り除くことが得意であるが、それでは根本解決はしない。原因を取ったとしても別な疾患に移り、また疾患が出てくる。生理不順も続いた結果、ヴァータが黒幕になり、アパーナヴァータが乱れ、生殖器、子宮は機能しなくなる。またはカファによるブロックがかかり、アーマをため込み、流れが悪くなる。炎症はピッタだが、大きい悪さをするがのはヴァータ。表面的な治療だけでは不十分。

次に、不妊のために何が必要か。畑や土地が栄養不足。土地が枯れていると発芽しない。まずは炎症を抑える。畑が整ってから種(卵子と精子)を蒔く。全く芽がでないのにいくら種をまいても芽は出ない。水やりも大事。それは滋養にあたる。もしかしたら種を蒔く時期が違うかもしれない。愛がないと芽も出ない。スピリチュアルな心のレベルで感情面で繋がれるか。子宮全体を畑としてみると月経が多い、少ないなどの影響、またストレスやトラウマも男性側、女性側どちらかにあっても妊娠を阻む。色々試しても妊娠しないカップルには占星術も使う。神に祈る。

ハーブやパンチャカルマ、女性にはシャタバリ、男性にはアシュワガンダ、サトヴィックフード、牛乳、ギー、アーモンド、デーツ、クルミ、レーズンを使う。パンチャナッツも勧めている。辛いスパイスやコーヒー、たばこ、酒は妊活中は辞めてもらう。

子宮頸癌はアルカリ性の食品を摂ること。サトヴィックなものを食べること。アロエベラはがん予防、朝食に摂る。オイルピチュも有効。ココナツオイルがベター。ゴマオイルでもよいが、性器には熱がある。

現代人は古典を理解しているか。オーガニックが良いと言い、口から素晴らしい物を取り入れているが、下の口、性器や子宮の使い方が悪い者もいる。

企業は「この商品は大丈夫、健康になれる」と謳う商品を出す。そういうものに自然の原理にしたがった商品はあるのでしょうか。化学物質で固められたものでないか。今一度考えてほしい。

更年期、ホルモン療法でホルモンを足す治療はどうなのか。一時的には気分が良くなるが、根本的原因は取れない。更年期は自然なこと。人生の通過点。アーユルヴェーダからみると、シャタバリが良い。熱性の更年期には特に勧める。症状によってはハーブ処方。どのドーシャが乱れているか考える。


2日間に分けて受けたウェビナーあったため、全ては書ききれない。一部を記載した。

受講中、学生時代を思い出した。私の過多月経は初潮を迎えた頃からすでに始まっていた。当時、私は小学校〜中学まで練習量の多い運動部に所属。疲れやイライラ、勝てない等の妬みも多かった。生理痛も酷かった。

私の子宮筋腫と子宮腺筋症の原因は、アパーナヴァータの流れが悪く、流れが停滞していると感じた。(栄養もシュクラまで届いていない)時々ある腹痛(生理痛かどうかわからない腹痛含む)はピッタ増悪が原因であり、酸塩辛の味覚を避け、心穏やかに暮すのが良いのだろうと生活を振り返る。

そして、40代の現在。生理の過ごし方も、正社員として生理がない男性と変わらず残業もこなし、職務を全うする。組織の歯車となり、不満不平を呟いても動きを止めずに動き続ける。そして家に帰れば母親業、主婦業、妻、嫁という肩書のアンペイドワーク。運動のような過度な動きはないが、頭や体、心も静まる事は少ない。バランスの取り方を考えなければならない。もちろんドクターが何度も話していた通り、食事を見直さなければならない。


もし、疾患治療としてのアーユルヴェーダを活用するならば、個別カウンセリングにて体質や疾患、既往歴、生活習慣を振り返り、ハーブや行いの処方を受けるべきだろう。「病は生活習慣から」ということは間違いない。

しかしながら、ある程度の年齢の大人が己の生活習慣を他人から指摘されるってなかなか受け入れがたい機会だろうな、とも想像もする。


さて、このウェビナー聞いたうえで、自分が取り組めそうな事を2つ考えた。

①自然で季節にあった野菜などを口から摂取する。
②ディナチャリヤをする。(舌磨き、歯磨き、トイレへ行く、白湯を飲む、ヨガ、オイルケア、トイレへ行く、窓を開け空気の入れ替えをする、朝日を浴びる、呼吸法や瞑想、マントラを聞く等)

人生、あれこれ悩んでも「やる」「やらない」の選択肢しかない。子宮疾患に関わらず、健康で有意義な人生とは、幸福を感じられる自分であるかを点検することが大事であろう。

ディナチャリア。やろう、継続しよう。

ディナチャリアを行うと、朝の時間帯にバナナのような、う◯ちが出る。1日の始まりがデトックスから始まると、気持ちよくて清々しい朝を感じる。
(下痢と便秘を繰り返す私にとって、朝に便が出る事は、マジ最高!!なのです。(・∀・))

では、現実。
本当に毎日ディナチャリアをしますか?と自分に問いかける。 

「人間は知性を使っていない」とアーユルヴェーダドクターはおっしゃっている。Oh…That'right.

それが答えになってしまう。

アーユルヴェーダ、深いなぁ…。


子宮疾患からディナチャリアをやろうという話でまとめたかったはずが、う◯ちの話で終わります。(アハハ…苦)

最後までお付き合いくださりありがとうございました。

後半、おしまい。

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