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50代からのお金の未来:「親の介護」と「自分の老後」と

友人の家探しを通して、「不動産購入のイロハ」をレポートしました。

前回はこちら

ローンを一部借りる予定が、オール現金になってしまいました。
「あるからこそ」とはいえ、
「すっからかん」になり不安な友人と、
今後の見通しを立てることにしました。


予算計画のおさらい


当初の予算計画はこのようなものでした。

予算 3200万
 友人の手持ち資金(2,000万)から 900万
 お母さんから 1,000万
 ローン    1,300万 (15年間、月々10.8万円の返済)
諸費用  200万
--------------------------------- 合計 3,400万

実際はこのようになりました。

物件価格 3,280万
 友人の手持ち資金から 1,600万
 お母さんから   1,680万
 ローン          0万
諸費用  130万 
※ローンを借りなかったので諸費用は安く収まりました。
--------------------------------- 合計 3,410万


手元資金は、月の必要額×6か月分


何かに備えて、手元に置くお金の目安は以下です。
・月の必要額 × 3~6か月分

友人の場合は、お母さんと二人の生活費はおおよそ月25万円です。
今回、手元には以下残ります。

2,000万ー1600万(物件価格)ー130万(諸費用)ー100万(引っ越し諸々)
170万 ≧ 150万(25万×6か月))

次に、将来への「お金の備え」を考えてみます

子供がいる場合は、まずは子供の教育費ですよね。

50代からの「お金の心配」は、以下ですよね。
・親の介護
・自分の老後


親が「有料老人ホーム」に入ったら


以前「親の介護」の心配について、こちらで書きました。

友人のお母さんは今は元気で、特に介護が必要ではありません。
できるだけ普通に暮らせる時間を長くするために、
今回「快適な家」を購入をしました。

しかし、今後「最悪」な状態を想定しておくことも必要です。
最もお金の掛かかりそうな「有料老人ホーム」に入った場合の、
「お金」の想定をしてみます。

友人の家の近所の「有料老人ホーム」の費用を調べてみます。
高額な施設から低額なものまで色々ですが、、

入居一時金 0円
月額 16万

これくらいならありそう。

この「月額」費用には、ほとんどこのような注釈がついています。

介護保険の自己負担分と、おむつ代等の実費、追加サービス料など個別の要望に伴う別費用は含みません。

この「その他費用」には以下あります。

介護保険自己負担分
病院代(何かしら病院にかかりますよね)
おむつ代実費
イベント参加費
・病院や買物の送迎サービスなどのオプション
・本人のおこづかい(ちょっとしたものを買うなど)

親が有料老人ホームに入っていた知人は、
「なんだかんだ(月額費用の)倍近くかかる
と言っていました。

お母さんの月々の収入(年金)は、16万円です。

すると、

支出 32万円
年金収入 16万円
→ 不足額 16万円/月 → 16万×12か月=192万円/年

有料老人ホームに10年間入ったとしたら、
不足額1,920万円です。

※「要介護3」からは比較的安い特別養護老人ホームも可能に。
 実際は転居も可能かと思います。

友人の場合は、お母さんの預貯金があと1000万円あります。

さらに約900万あれば、
「お母さんが10年間有料老人ホームで暮らしても大丈夫」
という目安が付きます。


あと900万をどうするか


友人は、いずれにしても
今回お母さんから出してもらったお金の一部を、返済予定です。
このような計画です。

出してもらった1680万円のうち500万円は「援助」として、もらう。
残りの1,180万円は月々返済する。

返済金額 1,180万円
 返済期間 15年
 金利 1.0%
 → 7.1万円/月の返済

これで、お母さんの介護費用に備えられる目安が付きます。


自分の老後資金は?


親の介護費用も心配ですが、自分の老後資金も心配ですよね。

友人の預貯金は最低限になってしまったので、
これから老後資金も貯めなくてはいけません。

こちらで、こんな試算をしていました。

65歳時点で1800万あれば、「働かなくても90歳まで生活できる」

65歳で出る個人年金が500万あり、
65歳までに1300万円貯めるとしたら。
 貯める期間 15年
 → 7.2万円/月の貯蓄

トータルすると、

お母さんに返済 7.1万
貯蓄 7.2万円
--------------------------------- 合計 14.3万

友人の、今現在の手取りは約35万円です。
さらにマンションの管理費等2.5万円を引くと、残りは18.2万円です。

「18.2万円で生活できるか?」
イメージしてもらいます。

少し努力が必要ね。。
二人暮らしなので、母にも少し生活費を出してもらって、
母が亡くなったら車を処分するので経費が浮くし、、
「無理ではないかな、、」と。

(医療関係者なので)65歳以降も何かしらあるし、、
「働くよ!」と。

友人のケースはかなり恵まれたケースです。
それでも「ぜーんぜんオッケー!」とはならないんですね。
お金が見えると、不安も高まりますが、具体策も見えてきます。
「長く健康でいよう」
「長く働こう」

という覚悟が出来ますね。

いずれにしてもこれだけ長寿命の時代に、
「老後は万全」という人は、一握りなのではないでしょうか。

健康でいること
働くこと

これが何よりの貯金替わりです。

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