見出し画像

今になってわかった。子育てに一番大事なのは簡単なことだった

先日電車のなかで、こんな光景を目にしました。

日曜日の午前中で、地下鉄の車内は空いていて、
ばらばらと人が座っている状態でした。

40代くらいのお母さんと、
中学校1年生くらいと小学校3年生くらいの娘の3人が、
途中の駅で電車に乗り込んで来ました。

電車が走り出し、3人が座席に座ったとき。
「すいません!」
という大きなお母さんの声。

「大丈夫ですか?」
お母さんは立ち上がり、向かいに座っていた男性に近寄りました。
バックからティッシュを取り出し、差し出します。

男性は「大丈夫」と横に手を振ったり、
手のひらを女性の方へ向けたり、うなずいたりしています。

「すいません。本当に大丈夫ですか?」
何度も女性は男性に言いました。

どうやら上の子の手に持っていたペットボトルのお茶が、
男性にかかったようでした。
しかし、大した量ではなかったようでした。

それからです。

お母さんの娘への「くどき」が始まったのは。

「どうしてそんなタイミングで、ペットボトルのフタを開けていたの?」
「どうしてそんなこともわからないの?」
「どうしていつもあなたはそうなの?」
「私の言うことが分かっているの?」
「何度も言ったよね?」

「ほんとうにわかってる?」
どれくらい続いたでしょうか。

娘は決して「なんとも思っちゃいないよ」というタイプではありませんでした。
メガネをかけた、とても気弱そうな子でした。
青白い顔で、うつむいて、
じっとくちびるを噛みしめていました。


私もああだった


あー、私もあんなふうだったなー。
昔の自分を見るようで、いたたまれなくなりました。

親って、なぜ子供にあんなにも怒れるんでしょうね。

人の子だったら、「そういうこともあるよね。」と思えることが、
なぜかとても怒れてしまう。

特に、母親「娘」に対してが、その傾向が強いと思います。
男の子「違う生き物だから」と母親は割り切れるようです。
なのでそんなに腹も立たない、と。

親として「ちゃんと教えなきゃ」という責任感
同じ女性だと「出来て当たり前」という心理が働く。

私もよく怒っていました。
しかも、あの母親のように何度も何度も。


失敗はするもの


今子育てが終わって、わかったこと。
「失敗は繰り返すもの」だということ。

同じ失敗をすると、「わかっていない」と怒るけれど、
わかっていても繰り返すのです(笑)。

人は、一挙手一投足に気を付けて生活は出来ないから。

失敗を「責められる」と、
「そのこと」に気を付けるのでなく、
「行動自体」をやめるようになります。
萎縮するんですよね。

じゃ、失敗した時に何も言わないのかというと、
そういうわけにもいかない。
でも、一回で良いのです。

一回言って終わりに出来ないのは、自分の怒りを抑えられないからです。
「自分の状態」に問題があるのです。
「余裕のなさ」なのか、「視野の狭さ」なのか、
理由はわからないけれど。

悪いのは失敗した子供ではなく、自分自身の状態です。
それに、いまさら気が付きました。

あの子、大丈夫かな。。


今だからわかる、一番大事なこと


先日の、朝の通勤時間帯の路上でのことです。
お母さんの「ちゃんと歩いて!」
という悲鳴にも似た声。
見ると3歳くらいの二人の子(多分双子ちゃんかな)を連れていました。
一人の子が、道端に座り込んでいました。

駄々をこねているんですよね。
お母さんは会社に行かないといけない
お母さんの泣きたくなる気持ち、わかります。

また、子どもって突発的な動きをしますよね。
道を歩いていても、突然走ったり植え込みに飛び乗ったり。
「どうして普通に歩けないの?」と(笑)。

私が子育てを終えたように、
周りの子育て仲間たちも子育てを卒業しました。

今だからわかります。

「普通に歩けない」のは運動能力が高い証拠なのです。

「あーでもないこーでもない」と言うのは、
脳が動いている証拠なのです。
賢いんです。

また、失敗しても「気にしない」タイプの子の方が、
大人になっても友だちをたくさん作り、
イキイキと楽しそうに暮らしています。

お父さんお母さん。
今大変なのは、将来への貯金です!

失敗しても
「まあ、そのうちわかるでしょ」くらいに思うこと。
「別人格だから」と半分肩の荷を下ろして。

よい言い方をすると、
「大らかに接する」
これが、何よりです。

=======================
「50代からの未来をつくる」サービスを展開中
よろしければぽちっとご覧くださいませ。

=======================

※よろしければ他記事もどうぞ


この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

子どもの成長記録

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?