意外とやりがち!入社したての部下のやる気をそぐNG行動3選

仕事し始めの社員はモチベーション高め。これから始まるキャリアを楽しみに出社日を迎えます。モチベーションが高いだけに最初の印象はとても重要です。特に上司は会社の印象を変えてしまう大きな影響力。

そんな中、実は意外とやりがちな新入社員のやる気をそぐNG行動というのがあります。私も実際、入社した会社2社で全く同じシーンを経験しました。ちょっとモチベーションが下がり、がっかりした気持ちに。

今回は実際に入社を3回経験した私が感じた上司のNG行動を書いていきたいと思います。

結構目にする機会が多いと思うので、部下を持つ方にはぜひ読んで頂けると嬉しいです。

◇上司がやりがち行動!本人ではなく教える側に声をかける

新入社員に何か仕事を振る時。最終的にやるのは新入社員なのですが、既に入社している社員に教育をお願いしますよね。

そんな時に、こんな風に声をかけていませんか?

「〇〇(先輩社員)君、□□(新入社員)さんにこれ教えといてくれる?」

新入社員の本人がいないところで言うならまだしも、本人がいるところで伝えるのは絶対NGです。

新入社員からすると、「目の前にいるのに何で直で言わないんだろう?」「私に任せようって思われてないのかな」とがっかりしてしまいます。

もちろん入社したてで一人ではできないことは分かりますが、“モチベーションを上げる”ためには入社時から任せることが大事です。

それにより新入社員も“信頼されている”“期待されている”と安心感が持てます。

先輩社員に教育を頼みつつ新入社員に仕事を任せたいときには、下記のように伝えてみてください。

「□□(新入社員)さん、~~の仕事をお願いしたいんだけど、〇〇(先輩社員)さんに聞いてやってみてくれる?」

「〇〇君、□□さんに~~教えといてくれるかな」

この2セットでそれぞれに声をかけることにより、新入社員・先輩社員の両方が気持ちよく仕事をすることができます。

入りたてでも上司から直々に仕事を任される嬉しさ、先輩社員に教えてもらえる安心感で仕事に対するモチベーションもアップ。

仕事をお願いしたい際には、ぜひこのように伝えてみてくださいね。

◇せっかく出したのに。。。 その後のフィードバックなし・勝手に編集され提出される

案外やりがちなのが、フィードバックをしない・勝手に編集してファイナライズされるというパターン。

上司としてはマイナスなフィードバックをしたくない、せっかく作ったものを編集したといいづらいなど様々な理由があると思います。

しかし、これはNG。入ったばかりの時こそフィードバックはしっかりしましょう。

入ったばかりのころなので失敗するのは当たり前。

その際に「うちの会社はこんな風に資料をまとめている」「うちはグラフはこうやって表示させてる」といったように会社の方針として伝えることで、本人を傷つけることなく育てることができます。

フィードバックがないと自分の出来が良かったのか悪かったのかも分からず、結局上司が毎回手直しすることに。

またフィードバックをもらうことで「自分に期待してもらっている」と感じさせることもできるので、結果的に一石二鳥です。直してほしいことがあったら、ぜひ本人に伝えてみてください。

◇小さな不満は募る一方 コミュニケーション不足が新入社員の心を離す

新入社員はフォローが欲しいと思っていても、なかなか仕事中に話しかけることができません。

仕事中に「ちょっといいですか」と言われた時には、かなり深刻になっている時です。日頃のコミュニケーションがなければ、心はどんどん離れていきます。

One on Oneという言葉もだいぶ浸透してきましたが、こちらは1対1での面談の意味です。毎月面談をすることにより新入社員が思っていること、不安なことや挑戦したいことなどが確認できます。

日頃のちょっとした不安や不満を定期的に見直すことで新入社員も安心して仕事をすることができます。

ちょっとしたことですが継続が大事ですので、One on Oneを導入されていないのであればぜひ検討してみてくださいね。


新入社員の最初の数ヶ月はその後の仕事ぶりが決まる重要な時期です。上司との信頼関係、自分に対する会社の態度がその人の働きぶりを変えていきます。ちょっとした心がけで変えられることはたくさんありますので、少しでも気にして頂けますと誰かが頑張れるきっかけになると思いますよ。

この記事が誰かの参考になりましたら嬉しいです。