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アコーディオンでこぼこ道中1「出会い編」

「アコーディオンの音色は人を幸せにする」安西はぢめです。

さて、アコーディオンを弾くお仕事をしておりますと、よく「どうしてアコーディオンなんですか?」と質問されます。どうしてってそりゃーもうね、演奏しながらテーブルに回って来た私にサラッとする質問にしちゃ重すぎます。だって、私の人生の根幹に関わる問題ですから。管楽器だったら「部活でやってたから」とかピアノだったら「小さい頃にお教室通ってて」とか容易に想像しやすい始めたきっかけがある訳ですが、そもそも存在が「珍しい」アコーディオンの場合はどうもそういう理解しやすい理由はあまり見つかりません。

しかも、そういう好奇心剥き出しの(場合によってはホロ酔いの)お客様に限って私が「昔から音色が好きだったので」とか「ダイジェスト版の答え」では納得しないで食い下がって来る率が高いのです困ります。私もアコーディオンとの出会いから今に至る道のりをお話しして、いかにこの楽器が好きか熱く語りたいのですが、経験上誠実にお話ししようすると、なぜか途端に興味が無くなったり(注1)、熱心に聞いてくれる方のお相手をするとレストランのマネージャーが目と指とアゴでサインを送って「早く他のテーブルも回れ」とプレッシャーをかけて来たり、要は板挟みになるんですなあ、これが。なので、普段は程よいお答えでお茶を濁しておりますが、今回から長くなりますが私の音楽遍歴の一部(実は非常に多層的な音楽のバックグラウウンドがあるのですが、洋楽及アコーディオンからなるべく脱線しないように)をここに残したいと思います。

注1)ミュージシャンあるあるなのですが、どういう訳だか「○○弾いて!」とリクエストして来た人ほど、リクエストの曲が始まるとお喋りしてたりトイレ行っちゃったり、聴いていないという・・・不思議とこういう現象がございます。

アコーディオンとの出会い

そもそも一番古い記憶は小学校3年生の時「器楽合奏部」という部活動にアコーディオンパートがあって、それを身近に聴いたことだと思います。一番古い記憶が生演奏だったというのはとても幸運だったかも知れません。さて、私はトランペットだったのですが、自分が吹いた「オリーブの首飾り(注2)」メロディの後をアコーディオンのカウンターメロディが追いかけて来るのをうっとりと聴いたことを今でもありありと覚えています。丁度その頃、アコーディオンが何人かいた中に、好きな子がいたので、アコーディオンも「好きな物」として刷り込んでしまった可能性も大いにあります。恋は偉大です。恋をしましょう。

注2)「マジックのBGM」として知られている例の曲です。冒頭の「ちゃららららら〜」と始まるメロディが耳に残りますよね。

さてさて、時は移ります。中高とトランペットに没頭して、アコーディオンとは接点がないままでしたが、音大を受験したいと漠然と思うもののキチンと受験対策やレッスンを受けてきた訳でもなかったし、子供ながら「音楽じゃ食べていけない」とか「プロになったら仕事なんだから嫌なこともしなきゃならないんじゃないか」とか色んな言い訳を考えて「一番好きな音楽は大切にとっておいて、二番目に好きな外国語を勉強しよう!」という理屈から外国語学部を受験して合格、楽しい大学生活を満喫します。その頃はまさかアコーディオンと再会するとは夢にも思いませんでした。それでは次回、初めてのアコーディオンを買うところまで辿り着きたいと思います。

ハッピーアコーディオン安西はぢめ

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