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【シリーズ1 #4】なぜ体験学習にファシリテーターが必要なのか(前編)

note で書きたいこと書いていたら、関連記事がたくさん出てきて、
そっちを読んでる時間が長くなってきました、
Anzaki です。

最近、ホーチミンに UNIQLO がオープンして話題になっている中、
ハノイは2店舗目の AEON MALL ができました。
圧倒的にホーチミンの UNIQLO の話題に押し負けております。

さて、前回は「なぜ体験学習が必要なのか」ということで、
時代の変化とともに、失われた体験があり、
そこから学べていたことが学べなくなってしまったからだという話をしました。

ただし、放っておいても体験が学びになるかどうかはわからない。
そんな中で重要な存在となるのがファシリテーターです。

前回の終わりに書いた通り、
ファシリテーターは、体験と学びを結びつけ、さらに発展させる役割を担っています。

ではでは、ファシリテーターはどうやって体験を学びにつなげるのか。
そういう話をしていきます。

体験学習におけるファシリテーター

体験学習という分野において、ファシリテーターの存在は、 以下のように定義されています。

「ファシリテーターとは、プロセスに働きかける(介入する)ことを通して、グルー プの目標をメンバーの相互作用により共有し、その目標を達成することとメンバー間の信頼感や一体感を促進する働き(ファシリテーション)をする人」
『プロセス・エデュケーション学びを支援するファシリテーションの理論と実際 (2012) 津村俊充』

ここで重要なのは、プロセスに働きかけるということで、
これが、どうやって体験を学びにするか、の鍵となります。

では、ここでいうプロセスとは何を指しているのかというと、
単純に訳して「過程」というものではなく、
見えにくいもの、見えていないもののことです。
※念のため言っておくと、霊的なものではありません。笑

これと対になって使われる言葉に、コンテントというものがあります。
コンテントは、見えているもの、見えやすいものです。

プロセスとコンテント

例を出します。

(漫画『ドラゴンボール』より)

フリーザにクリリンが殺されてしまい、
怒った悟空がスーパーサイヤ人になった、あのシーンです。

この場面では、悟空の髪が逆立ち、金色になりました。
これは、“コンテント”です。

そしてこのコンテントには、以下のような背景があります。

・クリリンはフリーザによって殺されてしまった。
・悟空はフリーザへの怒りが抑えられない。

さらに、

・悟空にとってクリリンは旧友であり戦友、大切な仲間である。
・悟空やクリリンにとって、フリーザは凶悪な敵である。
・クリリンは一度ドラゴンボールで生き返ったため、もう生き返れない(この時は)。
・悟空にとってクリリンの死は受け入れがたいものである。

このように、その場にいる人たちの関係性やこれまでのやりとり、互いの背景や感情など、
はっきりと見えないもの、見えにくいものがプロセスです。

悟空は純粋で穏やかな心の持ち主で、
そんな悟空が激しく怒り、スーパーサイヤ人となり、フリーザを倒します。
フリーザ編は物語の中でも中盤にさしかかる手前くらいで、
この後もいろんな展開があるのですが、
僕はやっぱりこのシーンが1番好きです。

、、、、、はい。
ここでお伝えしたかったのは、コンテントとプロセスという言葉のイメージだけではなく、
コンテントと比較して、プロセスのボリュームが圧倒的に大きいということです。

コンテントとプロセスはよく、海に浮かぶ氷山に例えられます。
「氷山の一角」という言葉がありますが、それがまさにコンテントのことであり、
海に沈んでいる、とてつもなく大きな部分がプロセスにあたります。
※ごめんなさい、本当はこの例だけでよかったです。ドラゴンボールは、なかば無理やり食い込ませました。笑

悟空がスーパーサイヤ人になったこと、それだけでは僕は感動していません。
前述した、登場人物の関係性や感情、それまでの出来事があったからこそ、
好きなシーン第1位になりました。

つまるところ(?)、「プロセスってすごく大事なんだ!」ということであり、
その大事なものを扱うのがファシリテーターであるということです。

学びにおいても、このプロセスが非常に重要であり、
非常に深いものであり、関わることが非常に難しいものであり、
そうであるからこそ、学びの効果を最大にし、人を成長させる鍵となります。

最後に

いろんなプロセスが結びついて学びが生まれます。
そのプロセスを結びつけるのがファシリテーターです。

ファシリテーターがいて、スーパーサイヤ人が生まれると言っても過言ではありません。
、、、というとふざけた表現ですが、僕はこれ、結構本質だと思っています。

人がガツンと成長するとき、
それ自体は一瞬の出来事のように見えて、
実はいろんな背景や感情がその足元に隠れています。

※人間の成長が、竹が伸びるイメージに重ねられるのもまさにそれですね。

ということで次回、
いかにしてスーパーサイヤ人が生まれるのか、あらため、
ファシリテーターはいかにして体験を学びにするのか(後編)を話します。

ぜってぇみてくれよな!

、、、すみません。

ではまた。

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