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【YouTube連動】スクリャービン:Op.11を全曲読んで(1/4)

はじめに

こんにちは、ご無沙汰してしまいました。軽いことでも書いていけたらいいんですけどね……。
というものの、10月からYouTubeを始めまして。(練習動画以外にもモスクワでの生活をあげているのでぜひご覧ください!)

チャンネル登録もよろしくお願いします!!

その企画の1つとして『スクリャービン:24の前奏曲Op.11を1日1つ30分ほど時間を使って読んでいく』という動画をあげまして、とうとう今日で24番までいきました!いやぁ、長かった!回、折角24曲軽くですがひと通り読んでみたので、それぞれの曲についての特徴や練習ポイントなどを軽く復習していきます。(4回に分けます)

※あくまでも主観なので、参考程度にどうぞ。なお、こちらを参考にして起こったトラブルなどに関しての責任は負いかねます。

その前に

全てバラバラの時期・場所で作られたこの曲。年の若い順に並べました。(参照:Музыка社 この曲集の楽譜)

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Op.11-1 ハ長調 2/2,Vivace

クロスフレーズが使われている曲。
D-E-A-G-Eの音型はスクリャービンあるあるのちょっと上がって4度くらいヒュンと上がり緩やかに下降する形。
左手の音域が広いので、レガートが滑らかにいくよう手の運びを良く練習する必要がある。
フレーズの終わり毎にゆっくりしたくなる気持ちはあるが、それ故にまとまりを失ってしまうのは違う。この後の曲にも言えることだが24曲で1つのストーリーということを意識して、曲をまとめあげる必要がある。

Op.11-2 ハ短調 3/4,Allegretto

3声で始まる多声的な作品。不安定な和音も多いので、しっかり和声の流れを把握しないと暗譜が難しいし、まとまらずにボヤボヤしてしまいがち。
バッハと同じようにまずは1声ずつ、その後2声を組み合わせて弾いたり、1声は心の中で歌いながら他の声部を弾いたりする練習が効果的だと思う。
特に難しいのは33~39小節目。最大5声になるこの部分、どの声部も理解する必要があるのは勿論、左手で3声を弾かなくてはならない上に音域も広く、ゴチャゴチャしやすい。ゆっくりよく聴いて。

Op.11-3 ト長調 3/4,Vivo

2対3、3対4のポリリズムの曲。1小節の中で上がったり下がったりの音型が左右ともに続くので、まず弾きにくいしニュアンスをつけるのも難しい。
また、1小節目2拍目のように、右手でCを弾いた直後に同じCの音を今度は左手で弾かなければいけないところも。鍵盤を押さえっぱなしにしないのは勿論だが、いかに鍵盤の浮力を感じられるかが重要。
ペダルは踏みすぎず少なすぎず。
指を動かす、というより如何に手首を上手く回して弾くかが鍵。

Op.11-4 6/4,Lento

バスが主旋律。そして時を刻むような内声の和音にソプラノの対旋律、という形。アンサンブル要素が強い。
アーティキュレーションに強弱記号も細かく書かれている上にLentoなので、考えすぎて停滞してしまいがちだが、常に一定に進んでいるように聞かせる。(一定に進んでいるようなルバートをかける、などという感覚。というか、演奏する上でこういう矛盾した感覚は必要だと思う。)
最後の小節のEは楽譜に書かれてある通りの音価で、消え入る瞬間も''休符も''よく聴き、5番につなげる。

Op.11-5 4/2,Andante Cantabile

ロシアの先生方はこの曲の左手のレガートに厳しい。
弱音で遠くでなっているような雰囲気で始まる曲だが、ソフトペダルは踏まないで透明感を残したまま弾く方が面白いと思う。深くない音の方が雰囲気にはあっている気がする。
右手の和音のバランスもポイント。べちゃっと弾かないべちゃっと。
9,10小節目のcon animaからのrit. rubatoの時間バランスには気を遣いたいところ。

Op.11-6 2/4,Allegro

左右とも、殆どオクターブで構成されている曲。基本計4声に内声がたまに入ったり。
立体感が大事。聴くポイントは伸びる音を常に意識を向けながら、動いている音を追うこと。あとはそれぞれの横の流れを聴くこと。
オクターブのところを左右とも単旋律にして弾いてよく聴く練習が効果的かも。

続く……(いつか書きます)

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山口紺碧/ピアノ弾き/YouTube『アーニャちゃんねる』/ネイガウス流派/国立音大附属中高・作陽モスクワ(それぞれ卒演選抜)⇒モスクワ音楽院研究科/ブログ https://aoyamaguchi.com/ブログに基本書いてます