ご自愛とセルフケア
北の大地、雪の降る街札幌のアーユルヴェーダセラピスト、ヨガセラピストのひろみです。
最近、時節柄もあり、「ご自愛ください」という言葉をかけていただいたり、自分でも使うことが多くなりました。
みなさんもこの時期よく使われているかも知れませんね。
でも実はちょっと前まで少し型式ばった気がして苦手だった表現です。
そもそもこの「ご自愛」ということば、手紙やSNS等のメッセージの最後に使われることが多い表現だと思いますが、自分が使うにはちょっと固い感じで、まるで使い慣れていない言葉を背伸びして使っているような感覚があったんですが、ここ最近は「いい言葉だな」と素直に、自然に受け入れられるようになってきました。
だって、「ご自愛ください」って、いつもアーユルヴェーダやヨーガを通して私自身が伝えていることですもんね。
アーユルヴェーダの1日の過ごし方(ディナチャリヤ)、季節の過ごし方(リトゥチャリヤ)は自分自身ができることで日々の体調を整え、病気を寄せ付けない健やかなからだを作るための知恵ですし、ヨーガの呼吸法やアーサナ(ポーズ)の練習は、「わたし」のこの身体がどんな状態かということに丁寧に気づきを向けていく時間でもあります。
どちらもしっかり「ご自愛」しているってこと。
文字にすると、”自分を愛する”って書くのでちょっと抵抗のあった言葉も、アーユルヴェーダのセルフケアやヨーガの実践を通して少しずつ自分との向き合い方が変わっていく中でだんだんと馴染んできました。
「自分を愛する」って、口で言うのは簡単だけど、すごく難しいことですよね。多くの人はついつい自分を否定したり、卑下したり、低く見積もってしまいがちです。
私もいつも誰かと比べたり、自分を見下げたり、外側に求めてばかりだったので、「自分を愛する」の本当の意味がわからなかった。
でも本当の癒しって外側から得られるものではなくて、自分の内側から起こるんですよね。
それはある時起こります。ゆっくりと、少しずつ。
そして、その過程であらわれた自分自身の傷に気付いた時は、最初はすごく辛いかも知れません。でも、ゆっくりとそこに見つめてあげて、「痛かったね。よしよし。」って温かい手で撫でてあげてください。
必要な癒しを引き寄せるためのご自愛を、生活の中に取り入れてみるのもおすすめです。ぜひ、わかりやすいところから始めてみて下さい。
年末に向けスケジュールがパンパンに膨らんでいる方も多いかも知れませんが、今年の年末年始のお休みにでも、ちょっとだけご自分自身の中のスペースを空けて。
たとえば
・好きな音楽を聴きながらお茶を飲む
・ゆっくりとお風呂に浸かる
・ていねいに全身のセルフマッサージをする
・しばらく離れていた趣味の時間をもう1度持ってみることを自分自身に許してあげる
・我慢して続けていたことを思い切ってやめてみる(またはちょっと休んでみる)
・たまにサボってみる(何かルーチンがあるならそれを)
・マッサージやサロンを予約して委ねてみる
・自分自身にねぎらいのことばをかけてあげる
・海や山、身近な緑の多い場所など自然の中へ出かけてみる
・何にもしないことを選んでみる
上記のご自愛リストはそれぞれがそれだけで立派なセルフケアになり得るものです。他にもご自分にとっての癒しって、きっといっぱいありますよね。今は制限があってなかなか叶わないこともあるかもしれませんが、できることからやってみて下さいね。
そしてそのご自愛リストを実践してみてご自分の内側からやってくる感覚に気付いたら、それをそのまんま受け止めてあげてください。
プライベートサロン・アヌクローシャは年内29日まで営業、年始は6日から稼働予定です。
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