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のし(熨斗)紙が必要なシーンとは?

※ご紹介するのはあくまで一例であり、必ずしもご紹介した内容でないといけないという決まりはございません。

慶事と弔事での用途の違い?
基本的にのしが必要となる場面は引出物、出産祝い、お中元やお歳暮といったお祝い事のフォーマルなギフトでは必須、御供や香典返しといった弔事でのシーンは「のし」のない掛け紙と覚えておくと良いでしょう。(本来は「のし」自体がお祝い事を表します。しかし、最近では一般の通例として「のし紙」としたほうがわかりやすくなっているので、仏事でも「のし」と表記されることが多くなっています。)

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慶事(一例)
1.一般的なお祝い・お返し
「蝶結び」ののし紙を使用。蝶結びは「何度でも繰り返したい」という願いから、何度あってもいいというお祝い事に使用します。表書きはその用途によって様々ですが、お祝い事であれば「御祝」、お返しの際は「内祝」とすれば間違いはありません。
例) 出産・昇進・引越・入学・就職・・・等

2.婚礼のお祝い・引出物
一度きりであってほしいお祝いは縁が解けないようにと「結び切り」 を使用。表書きは「寿・御結婚祝・婚礼御祝」が一般的。
こののし紙は決して間違ってはいけませんので、ご注意下さい。下は、差し上げるご本人様自身のお名前です。連名で差し上げるときは、右側が目上の方、男性の方がルール。引出物の場合は一般的に両家の苗字入れます。

3.お見舞い・快気祝いなど
重ねて起きてほしくないとの思いを込めて、紅白の水引に結び切りを使用します。表書きは「御見舞い」や「快気祝」。お見舞いの場合、“病気を延ばす”と受け取る人もいるため熨斗なしの場合も。贈る時期の目安ですが、入院直後などは避けましょう。


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弔事(一例)
1.香典返し・御供
弔事の場合は、右上にのしが印刷されていないのし紙に結び切りを使用します。宗派、地域によって様々な慣習があるため、一律に決めることはできませんが、一般的に黒白の水引が使われ、西日本では、黄白の水引が多く使われます。表書きは「志」が多く関西地方では「満中陰志」として広く使われます。また、表書きを「忌明志」とする地域もあります。
のしのかけ方については、内のしは外側からのしが見えないので法要には出席せずお供え物を送る場合によく用いられます。一方、外のしはのしがよく見えるので、祭壇などにたくさんのお供え物が並んだような場合でも、誰から贈られたのか一目でわかります。このため、法要に出席して、直接お供えを渡す場合などによく用いられます。
香典返しについては地域性がとても強い慣習です。地域によっては通夜や葬儀の当日にお渡しする「当日返し」という習慣も増えています。

いかがでしたでしょうか。特にハレの日や弔事での贈り物については地域性や人によっても大きく異なり、マナーを間違えてしまうと取り返しのつかないことになってしまいかねないので、ご両親やご友人に相談して決めるものいいですね。

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