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スライド投稿をきっかけに広がる医師同士の交流【Antaa Slideインタビュー】西澤 俊紀先生(聖路加国際病院)

こんにちは、Antaa運営です。いつも素敵なスライドを投稿くださり、ありがとうございます! Antaa Slideに投稿いただいている先生方に、投稿のきっかけや投稿後の変化、今後の展望をインタビューするこちらの企画。

今回は、先日Antaa Slide Young Award 2021に選ばれた「【症例解説つき】高ナトリウム血症~病態/鑑別/対応の流れ/注意点」を作成された西澤 俊紀先生(聖路加国際病院)に、Antaa Slideを使い始めたきっかけや、スライド作りで心掛けられていることをうかがいました。

――先生がAntaa Slideを使い始めたきっかけを教えてください。

私は医学生だった5年以上前からAntaaの中山俊先生にお世話になっていて、その頃からスライドをAntaa Slideに投稿していました。医学生の頃のスライドは恥ずかしくて、今は削除していまいましたが……。

見る側としてはよく使っていて、先日Antaa Slideをきっかけに出版された山本大介先生(湘南鎌倉総合病院)の書籍『みんなの脳神経内科』(中外医学社)は自分も購入しました。とても読みやすく勉強になりました。

――医師になってから2つのスライドを投稿されていますが、何か反響はありましたか?

受賞時のインタビューでもお話しした通り、低Na血症のスライド高Na血症のスライドも、多くの先生方に注目していただきました。低Na血症のスライドは電解質異常のおすすめAntaa Slideに取り上げていただいたり、2020年最も読まれたAntaa Slide 6選に選んでいただいたりしました。高Na血症のスライドは、受賞時にお話したとおりスライド化したのは自分ではありませんが、先日のAntaa Slide Young Award 2021に選出いただきました。

一方で、高Na血症のスライドでは、輸液の考え方が人それぞれ異なることもあるので、多くのご意見をいただきました。自分自身、すごく勉強になったので、これもありがたいことでした。

また、2021年に、1年間、地域の病院で研修を行った際、「あのスライドの先生ですね」と面識のない研修医の先生に声をかけていただいたのも、嬉しい思い出です。お会いしたことはないのですが、広島大学病院の三谷雄己先生には、私がAntaa Slideに投稿したスライドをブログで紹介していただき、SNSを通じた交流が生まれました。このように医師同士の交流が広がるのはとても嬉しいです。

――低Na血症のスライドはご自身で制作されたとのことですが、どのような点を工夫されたのでしょうか?

スライドシェアにスライドを投稿している当院救急部の清水真人先生が、聖路加国際病院のロゴと同じ水色と黄色をテーマにしているのを見て、自分のスライドの配色を決める上でも参考にさせてもらいました。あとは、自分も守れないことはありますが、1スライドあたり3つくらいの要素に絞るということでしょうか。5つ言いたいことがあったとしても、ページを分けて、1ページに詰め込まないといったことに気をつけています。

――ありがとうございました。Antaa Slideを今後も使っていただく上で、「こうなったらいいな」というご要望はありますか?

スライドの解説動画があれば聞いてみたいですね。スライドは、テキストと動画の中間に位置する存在だと思っています。動画はざっくり情報を知るには便利だけれど、全部見ないと内容が分かりません。スライドは、動画よりは情報量が少ないですが、何枚目のスライドに何が書いてあるか、さっと理解できます。しっかり知りたいときは、解説動画を聞きながらスライドを見られるとより良いかなあと思いました。より使いやすくなっていくと嬉しいです。

▼Antaa Slide Award 2021の結果発表記事はこちら!

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