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息子を3ヶ月間、森のようちえんに通わせてみた話

私の結婚とともに引越したせいで待機児童になってしまい、3ヶ月間森のようちえんに通わせることになった。

ただし、毎日帰ってくるのは14時半頃。

今まで9時〜18時まで保育園に通っていたので、仕事できる時間は大幅に減った。(通えないよりはマシ!)

もりの幼稚園は、デンマークで「子供に幼い頃から自然と触れ合い、自然の中でのびのびと遊ばせたい」と考える母親が、自分の子供を連れて毎日森に出かけたのが始まりと言われている。

一般的な幼稚園や保育園とは違って晴れの日も雨の日も、公園や森、川などに連れて行ってもらい、自然の中で全身を使って遊んでいた。

とはいえ、それまで自然いっぱいの環境に連れて行ったことは数少なく、濡れるのはイヤ、虫はイヤ、足の踏み場が悪いところはイヤな息子だった。

入園してもイヤイヤばかり言って楽しめなかったりして…という不安がありつつも、そこしか入れる施設がない。

親にもほんの少し覚悟が必要だった。

子供の適応力はすごかった

入園した当初は出会ったばかりの友達と先生しかおらず、今までとは違う保育環境で緊張していた息子。

保育園に行きたくないという日もあれば、先生に気を使う様子を見せることもあった。

年少になってから一度もおしっこを漏らしたことはなかったのに、もりの幼稚園では毎日のように漏らして帰ってきた。

毎日心配しながらも仕事する時間も確保しなければいけないので、とりあえず通わせる日々が続く。

そして1ヶ月が経った頃、ようやく慣れ始めて安心できるようになってきた。

おしっこを漏らすことはほとんどなくなり、友達と楽しそうに遊ぶ姿を見られて、毎日笑顔で登園できるようになったのだ。

それから2ヶ月、3ヶ月と過ごす中で、木登りができるようになり、動かない虫なら触れるようになった。

以前よりも外遊びが好きになり、そこらへんに落ちている木や石を使って自分で工夫して遊ぶようになった。

雨で服が濡れても文句を言わなくなった。

走るのも早くなった気がする。

ちょっと変わった幼稚園だけど、通わせてよかった

一般的な幼稚園・保育園とは教育方針が違うので、通わせる親はまだまだ少ないと思う。

でも、3ヶ月間だけ通ってみて、今は本当によかったと思っている。

私だけの力では毎日のように公園や森、川へ子供を連れてってあげられないからすごくいい経験になった。

ボーネルンドのような楽しい遊び場もいいけれど、遊具やおもちゃがない環境で工夫して楽しむ経験も大切に思う。

最近はどこに行っても子供が遊ぶ施設が整っているから、自然の中で遊ぶことは少なかった。

私が子供の頃は竹藪の中でおにごっこしていたけど、今はそんな子供は少ないだろう。

それに、息子には前よりも少し自信がついた気がする。

今は公立の保育園に通っているけど、もりの幼稚園のときと同じように今後ものびのびと育ってほしい。

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