韓国でよく言われる言葉から考える仕事観。
よく韓国でこの言葉を聞くことがある。
먹고 살자. モッコ サルジャ
普通に聞いたら「暮らしていく」という意味でつかわれるのだが、直訳すると「食べていく」という意味になる。
私は韓国の人達がこの言葉を言う度に、どうしても否定的な意味合いに取れて、ちょっと悲しくなる。
自分が通称『韓国病』であったからかもしれないが(以前の記事↓)
憧れや楽しみを生み出す国として韓国を喜んで旅行する人がこんなにも多いのに、そこで暮らす人があきらめたように、食べていくため、と言って、過酷な労働環境や競争社会のストレスにただただ我慢して、従っていくことにどうも違和感があるのだ。
苦労したアジュンマ世代が良く言うのはよく聞いていたが、最近同世代の友達でもそういうことを言い出す人がいて、驚きもしている。
どうしても韓国では、日本よりも苦しい時代を生きてきた世代がいるので、マテリアリズムというか、物質的な豊かさを求める傾向がある。
だから、お金だ、家だ、息子だ・・・なんやかんや。
もちろん、食べるために仕事をするのは当たり前だ。仕事というのは、慈善活動だけをしているわけでは当然ない。
でも仕事には、やはりプラスアルファがあって、自分を成長させてくれたり、あるいは認めてもらうことで生きがいを感じたり、少なからず、自身をブラッシュアップしてくれるものだと思うのだ。
そして、どんな仕事であっても、お客さんや社会に対して、この仕事をすることでどんな貢献ができるのか、どんないい影響を与えられているのか。
それを考え、自分なりに役割をもって仕事をするのが、考えることがお金をもらえる対価となるのではないのだろうか。
ただお金のために働いて疲れ果てて・・・を繰り返すのは私はご免。
同じお金を貰うにしたって、生きがいをそこに感じられる環境でありたい。というか自分で作り出したい。
それって贅沢なことなのだろうか。
だから人生を生きにくくしてるのだろうか。
どちらにせよ、モッコサルジャの韓国人には、ただ社会のプレッシャーにおしつぶされるのではなく、自分の人生を生きてほしい。
居酒屋に入り浸って、楽しく焼酎飲むアジョッシ(おじさん)は除く(笑)
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