teshioniがデザイナーに提供しているもの

事業を立ち上げ、継続するときに一番苦労すること
それは【資金繰り】ではないでしょうか。

アパレル事業は先に【資金】が必要になるモデルです。

生地・資材を準備し、パターンを引いてもらい、サンプルを生産し、量産する。

いまは小ロットでも受けてくれるところがたくさんありますのである程度は軽減されていますが1型で30万円〜程度。複数型同時に進行すれば30万×型数 というようにお金がかかります。

もちろん、売れる・売れない、どのくらいの数量まで伸ばせるか、をある程度予測することはできるかもしれません。
ただし、それがわかるまでにかかるコストがあります。

生産に資金もかかれば、その管理に人員も必要になります。
物流が発生するため、販売後には梱包・発送作業や入金の確認、お客様への連絡、これは売上が増えれば単純にタスク量が倍増し、成長に合わせて整えていかねばなりません。

人を雇ってしまえば、今日売れていても、明日売れていなければ続けられません。
規模に合わせた人数を常に最適化して、人数の増減に合わせてその場所をつくり、
採用していたとしても、先の見通しをある程度つけて「減りそうだったら減らす」ということは簡単ではありません。

生産・発送・webサイトの運営・カスタマーサポート
それらを外注することはできますが当然そこにも資金がかかり、
場所にせよ、人員にせよ、外注費にせよ、かかった資金はすべて販売する商品の値段に反映されます。

「低価格で高品質なもの」に内包されるのは【つくりかた】や【材料】の話ではなくて【運営】です。

teshioniは【nutteのインフラ】を使って
生産・発送・webサイトの運営・カスタマーサポート を全て担います。

デザイナーとブランド単体ではなるべく身軽にしておくこと

それがteshioniが最も大切にしていることです。

着想は【nutte】です。
「生産」というものは基本的には「大量生産」を前提としてビジネルモデルが成り立っています。

ブランドのスタートから大量生産をしていたら、在庫で逼迫してすぐにドロップアウトしてしまいます。
nutteのインフラを使えば、必要数だけを作ることができます。

在庫を抱えずに「必要数だけを作り」「作った分は全て完売させる」。

ブランド単体で身軽でいられるのは常にこの二つが成り立っているからです。

そして何よりも「続けること」を重視しています。

「売れる・売れない」のナレッジは続けなければ溜まっていきません。
また正しく必要な数量が作れていなければ同じくわかりません。
また続けることによって実際の売上や生産数量がすぐに増えなくても認知は広がります。
認知が広がれば広がった分だけ、じわじわと数量も増えていきます。
そして認知の広がる速度はブランドごとに異なります。

速度を間違えてしまって、ブランドが単体で資金繰りや人繰り、場所をつくるなどの重い荷物を背負ってしまったら、続けることができなくなってしまいます。

teshioniには月に100件以上のデザイナー応募があります。

その中からお会いしてお話しするのは1人、お会いしてお話ししたなかからブランドスタートするのは3人に1人、というような割合です。

我々が重要視するのは【そのブランドをあなたが新たに立ち上げなければならない理由】と【売る責任を果たしてくれるのか】。

「必要数だけを作り」「作った分は全て完売させる」

作るところはnutteが担うことができ、「売る責任」はデザイナーにあります。

teshioniで続けているデザイナーはその「売る責任」を果たすために努力を惜しまない人たちです。

卸販売をせず、自社サイトで販売するため、原価率はあげることができます。
また外注費をなるべく減らして、別の事業体と一緒に運営しているため、teshioni側の人件費や外注費を原価に入れる必要もありません。
ただし、teshioniの成り立ちがnutteと切っても切れないものである以上、国内で生産する工賃で原価を計算します。海外の大量生産の前提ではありません。

百貨店やセレクトショップで見るような値段よりは手頃なお値段ではありますが、ファストファッションのようなお値段で販売することはできません。

その前提で、売る責任を果たしてくれるデザイナーがいるから、また私たちもteshioniという事業そのものを続けることができます。

だからこそデザイナーが売るためにやってみたいことがあれば、その要不要を一緒に検討して、実現のためのインフラを整えつづけます。

それが撮影であれ、SNSのライブ配信であれ、試着会のようなイベントであれ、元々はnutteのインフラにないことであっても、実現する方法を検討して実行するのが我々teshioniの仕事です。


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