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私の原動力。動くも止まるも自分次第。

先日、今年最初の宝塚を観劇。
作品中に昔の宝塚を振り返る場面があったのですが
まるで繊細な砂糖菓子のように夢々しい歌詞やメロディを聞いた瞬間、
この世界を愛してやまない自分と
この世界と出会った時の衝撃や入ってからの時間、別れまでが一気に私の中を駆け巡りました。

と言っても、そもそもの出会いが遅かったので
実は私には『宝塚ファン歴』というものが無いに等しく
あの時代が…なんて偉そうには語れないのですが
宝塚との出会いによって、確実に私の人生が変わったことに間違いはなく今回はその劇的な出会いについて記録がてらまとめてみようと思います。

初めて宝塚を観たのは高校3年生の夏休み。
もともと祖母は宝塚ファンで〈たからづか〉という単語は知っていましたがその程度で、観たこともなく、文字通り全く興味がありませんでした。
恥ずかしながらそれまで地元福岡に宝塚が毎年きていることも知らなかった訳ですが、そんな時、博多座公演を観劇予定だった祖母から急遽観られなくなったからと、チケットを譲り受けたことによって実現した初観劇。
その運命の日、名前だけは知っていた初めての宝塚。どんなものなのかとドキドキしながら母と2人、博多座へ。。。

幕が上がるとともに目の前に現れた夢の世界。
可憐な娘役さんに素敵な男役さん。
煌びやかなお衣装に華やかな歌と踊り。
身体に衝撃が走り、一瞬で惹き込まれました。
帰り際にリピートチケットを買ったのを今でも覚えています。

終演後も熱がおさまらず、パンフレットや写真を見返したり公演のまねごとをしてみたり。。。そんな時、宝塚について調べていた母が宝塚音楽学校の受験資格について教えてくれました。年齢制限18歳まで。

1回受けられる!

その時期の私はというと大学受験に向けての最終の勉強をしていかなければならない時期。その為に、続けていたバレエもお休みを頂き放課後は付属大学の図書館で勉強して帰宅する日々。
高校も国公立大学受験クラスだったので今さら変えられない。
どう考えても無理だろうと理性は言っていましたが、心が諦めきれませんでした

1回受けられるなら受けたい。。。
諦めようとしても諦められなくて悩んでいる時に再び母が声をかけてくれました。

お父さんに相談してみたら?

優しくもやはり1番厳しい父。
普段はあまり何も言わず、やりたい事はだいたい自由にやらせてくれていましたが、この相談については時期的にも内容的にもあまりに唐突なものだったのでなかなか言い出せなかったことをよく覚えています。

日に日に増す宝塚への強い思い。そして突然やってきた運命の日。
ここで言ってみなければ後悔すると思い、心を決めて切り出してみました。
答えは以外にも
うん、やってみたら?ただし、大学受験も並行すること。

私の中で何かがカチッと音を立てて動き始めました。
現実的に時間はほとんど無いに等しかったのでそこから半年、必死で駆け抜けました。

宝塚受験を通して沢山の方がご縁を繋いでくださり
生まれて初めて声楽を習い、東京の受験スクールに月1回通い、バレエも再開。
大学の受験勉強も続け、学校ー東京ー習い事、全ての移動のお供は単語帳とコールユーブンゲン。

センター試験、宝塚受験、大学二次試験。

この三大目標に向かって
1日24時間という時間を最大限に使って怒涛のスケジュールをこなす日々。
体調も崩すことなくよくやってたなと思いますが
その当時は必死で、他のことを考える余裕はありませんでした。言葉どおり目標に向かって真っ直ぐ進んでいた半年。今振り返ると、その半年間はとても密度が濃く、ずっしりと重く感じます。

『ここに行きたい!』という強い気持ちがその当時の私の原動力であったわけですが、その原動力にさらなるエネルギーを注いでくれていたのが
『大学受験も並行すること』 という父の条件でした。

そして、最後まで走り続けられたのは自分で決めたことだったからです。
意地のようなものもあったのかもしれませんが、自分に課したその課題が私を走らせてくれました。
もし、宝塚1本に絞っていたら恐らく今の私はなかったでしょう。

結果は宝塚合格。
大学の方は本命と私立は全滅でしたが、最後に受けた国公立大学に合格。

私の夢がひとつ、叶った瞬間でした。

宝塚を観せてくれた祖母
背中を押してくれた母、見守ってくれた父、そしてあらゆる形で支えてくださった皆さまのおかげで乗り越えられた半年。


・チャンスが訪れた時、心が動いた時、その心に正直に全力で掴みにいくことで大きく人生は変わっていく。
・目標が明確になったときに始めて必要なものとそうでないものが明確になってくる
・どんな道でも自分で決めたことであったらきっとやり遂げられる。


 この半年で学んだことは思いのほか大きいものだったと再確認。

もちろんタイミングや運というものも少なからずあると思います。
結果が伴わない事も多々あります。
もし叶わなかったとしても、夢に向かって頑張った事やそれに費やした時間は決して無駄ではない。
悔しい思いはするけれど、それ以上のギフトが必ずあります。
その悔しさを次に動く為のエネルギーに変えることはものすごくエネルギーのいることですがそれができたら一皮むけた自分に出会えると私は信じています。(これについてはまた追々。劇団編とかでまとめようかな。)

今、また色々と新しいことを始めようとしているタイミングで宝塚を観て、
思いがけず過去に思いを馳せ、色々な想いが湧き出てきたので整理するつもりで書き始めたnote。
改めて、自分を見つめなおすいい機会になりました。

・私にしかできない方法で1人でも多くの方に笑顔を届けたい。
・国をも越えられるように日本の事、外国の事、もっともっと沢山のことを知りたい。
・良いと思ったことは発信していきたい。

その為に
・語彙力
発信力発信スキルを身につけたい。

これが今の私の原動力。

自分の人生を決めるのは自分自身。
まずは私が動かなければなにも動かない。

どんどん動いていくぞーーーー!

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星乃 あんり Twitter/Instagram

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