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鮮度で勝負

藤原ナオヒロの新しいMusic Videoが配信されたタイミングでもあるので、前から思っていたことなどをつらつらと綴ってみる。

今回のビデオは、撮影から配信までナカ1日。
我々のプロジェクトとしては、過去最速。

これは以前だったら考えられなかったことで、普通は映像はプロモーション計画に則って告知を打ち、マーケティングに合わせたメディア戦略を取る…。
少なくともかつて自分が属していたシステムの中ではそうだった。

でも、今、僕と藤原ナオヒロが運営する弱小インディーズではそんなことは言っていられない状況。

COVID-19のせいで、いろいろなプランを諦めざるを得なくなり、取り巻く状況も劇的に変わってしまった。
まあ、それは自分たちだけの事ではないし、そのことに対して愚痴を言ったところで何も変わらないので、そういう時代に音楽をやっているという現実を受け入れざるを得ない。
こんな状況の中でも、いろいろと工夫をして精力的に活動をされているアーティストもたくさんいらっしゃる。自分たちも、自分たちに合ったスタイルを模索してやっていかなければならないと考え、試行錯誤してきた。

満足にライブも打てない今だからこそ、音楽の配信にしても、ビデオの公開にしても「即時性」がキーワードだと思っている。
インディーズだからこそ、こちら側のモチベーション的なものが良くも悪くもダイレクトに伝わってしまう…だから「今のカンジ」を大事にしたい。それが共感を生むということも経験的にわかってきた。

だから、即、出しました。出来たてのホヤホヤのビデオです。

ウチらのレーベルは、サポーターとして手伝ってくださる方たちを除けば、コア・メンバーは、自分と藤原ナオヒロの「ほぼ二人だけ」だ。当然、やれることも限られてくる。音源のレコーディング、ミキシング、マスタリングから配信までのプロセスはもちろん、動画の撮影から編集、アートワークのコンセプト作りからデザインまで、全て自分たちだけでやっている。
大きな資本がついているわけではないので、経済活動という点ではほとんど「ギャンブル」に近い状態ではあるけど、クリエイティビティについては自由が保証されている。
だからこそ、慎重に、慎重に、慎重すぎるくらいに自分たちの方向性を常に語り合い、調整し、修正しながら進めてきた。それが「ボクたちのスタイル」だ。

いまどき、SNSやYoutubeを最大限に有効活用して、経済的にも大きな結果をもたらしている芸人やアーティストもたくさんいる。それはそれで、ちょっとうらやましい(笑)。
でも、ウチらはYoutuberになりたいわけではないので、それらのツールは、あくまでもツールとして利用させてもらっている。

とてもありがたいツール。

CDをリリースしても、よほどの大ファンでもない限り買ってもらえる時代ではなくなっている。

ならば、自分たちが思い立ったときに、主体的に自分たちの「今」を発信したほうがいい。

ただ、一つ問題があるとすれば、いろいろなことが大掛かりになってきちゃって、もう「ほぼ二人だけ」でやるのは、そろそろ限界かもしれない、ということ。
根幹にある方向性みたいなものを共有できなければ、我々の活動に加担してもらうのはムリかもしれないけど、それでも、そろそろヘルプが必要な時期だ。
別に、排他的に活動してきたつもりはないのだが、あまり積極的に横の繋がりを作ってこなかったからなぁ…。そこは反省点。今後の課題💦

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