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特許検索式の作成にあたって用途キーワードで限定すると危ない?-スノーピークの出願を例に

新型コロナウイルス感染症対策として3密(密閉・密集・密接)を避ける1つの方法としてキャンプの人気が高まっています。

キャンプ・アウトドアというと、思い浮かべる企業があります。それが新潟県三条市に本社を置くスノーピーク。

今回はこのスノーピークの特許出願を例にして、用途キーワードで限定すると危険な点について解説していきたいと思います。

1. スノーピークの特許・実用新案出願状況

まずは、J-PlatPat特許・実用新案検索でスノーピークの特許・実用新案出願について確認します。

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シンプルに出願人名=スノーピークで検索します。

すると、114件ヒットしました。

2. スノーピークのキャンプ・アウトドア関連出願は?

つづいて、スノーピークのキャンプ・アウトドア関連出願について見ていきます。

キャンプやアウトドア関連のキーワードについて検討・収集します(キーワード・同義語を収集するプロセスは省略)。

キャンプ
アウトドア
野営
露営
宿営
野外

これらのキーワードを全文でAND演算してみます。

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すると、ヒットしたのは60件で、スノーピーク全出願の約半数となってしまいます。

あれ、残りの54件はキャンプやアウトドア以外の出願なのかな?ということで、上記のキーワードを含まない出願について確認するためにNOT演算してみます。

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