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読売新聞に掲載されました!と選挙に行けない人達の存在

8/27から活動を始めた「HAPPY VOTING!」も2週間あまり。投開票日前日の11日、読売新聞三重県版に掲載されました!実際の選挙戦の様子や候補者の争点なども交えながら「投票率」について記事をまとめています。
投票率アップにつなげようと活動している団体として、HAPPY VOTING! のことを紹介して頂いています。
読売新聞さん、ありがとうございました!

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投票日当日を迎えて

公示スタートから期日前投票が前回に比べて伸びていましたが、投票日当日に近づくにつれ前回並に。最終的には前回より1万人ほど少ない状況です。
現在これを書いているのは投開票日当日である12日午後ですが、残念ながら投票率も前回に比べて低い状況です。明日には投票結果が判明しているかと思いますが、投票率が少しでもあがっていることを願うばかりです。

そんな中、朝日新聞の記事を見つけました。三重県に住んでいながら「投票権」を持っていない人たちがいるのをご存知ですか?

投票できない人達の思い

記事によると、三重県内には5万人を超える外国人が住んでいるんだそうです。私の近くでも、コンビニやスーパーなどで外国人の方々を見かける機会がありますし、年々その回数や数も多くなっているように感じます。
実は現在の投票制度では、たとえ日本で生まれ日本で生活していたとしても投票できるのは「日本国籍在を持つ18歳以上の者」と定められているため(衆議院議員及び参議院議員選挙の場合)日本国籍を有していないと投票権は得られません。中には、そのことが理由で帰化申請を希望する外国人の方もいるそうです。(地方選挙については、一部の自治体で外国籍の方でもその市区町村町に住所を有する住民であれば選挙権を認めているところもあるそうです。)

投票権はないが、今回の知事選にあたって「県民」の一人としてどんな思いを抱き、何を求めているのか。とても興味深く記事を拝見しました。その中のおひとり、スリランカ出身の方のコメントを見て驚きました。
下記、該当記事より一部抜粋します。

スリランカ出身のラシド・マルヅウクさん(44)は母国で見た選挙の光景が忘れられない。候補者がステージの上で演説すると、無数の人が集まる。
「国中が祭りのようになる。投票できるのは喜びです」

外国人の中にも「投票できることは喜びである」と考えている方がいることを知り、驚きとともにとても嬉しく思いました。
記事の中には、外国人の方だからこそ感じることや実際の経験談などを通じて、見えない・見えづらい課題が多くあること・そのことが様々な問題につながってしまっている現実についても語られています。

「みんなに投票するようにお願いしてください」
「与えられた権利を使わないのはもったいない」
「みんなに選挙に行ってほしい」


その思いを、私達有権者は重く受け止めなくてはいけません。
投票権は持っていないかもしれないけど、同じ三重県で過ごしているという点では「共に三重県の今や今後を作っている」と言えるからです。
選挙や投票を通じて、沢山の「知らなかったこと」を知ることができたのも、活動の大きな成果のひとつです。私もある種の「お祭り」みたいな感じで選挙を捉えていましたが、実際にそのような状況で選挙が行われている国があることも、今回のことで知ることができました。

HAPPY VOTING! をはじめたわけと今後について

選挙は「義務」でも「権利」でもなく「自分で自分達の代表を選べる喜び」があるのでは。その思いからはじめたHAPPY VOTING! ですが、自分の思い以上に広がり様々な反響や協力・支援などを頂くことができました。
選挙や投票に対する意識を変えていくこと・投票率を少しでもあげること
を目的にスタートしたHAPPY VOTING! ですが、今後は「選挙がなくてもできることがあるのでは」という点にも取り組んでいければと考えます。

以前からお伝えしていますが、この活動は三重県知事選挙のためだけの活動ではありませんし、今後も可能な限り取り組んでいきます。
活動に協力してくださる方は随時募集していますので、ぜひご興味ある方や何かやってみたい!と考えている方は下記までご連絡ください。

anoulabo@gmail.com(担当:森谷)

9/13追記

新しい三重県知事が誕生しました。一見勝之新知事、当選おめでとうございます。これからの三重県政に期待しています。
肝心の投票率ですが、投票者数は558,661人で投票率37.93%、前回の知事選挙は46.68%でしたので、残念ながら10%以上も投票率が下がってしまったことになります。
様々な要因はあるかと思いますが、率直に活動に対する力不足もあると思っています。とはいえ、これで諦めるわけではなく、今後も活動を継続・拡大していくことが大切だと再認識する機会にもなりました。

総務省は「投票は不要不急の外出にあたらない」という見解のようですが、県民の多くが自主的に外出制限や休業等を行い、リモートワークやオンライン学習なども可能な限り進めている中で、投票だけが「不要不急の外出にあたらない」理由は何でしょうか?これ以上感染拡大を広げないためにも、オンライン投票を具体的に検討する機会はまさに「今」であると考えます。
三重県選挙管理委員会委員長は、委員長談話として特に若年層の投票参加を促すコメントを出しています(三重県HP内で確認できます)が、その言葉をどこまで「若者世代」に伝えようとしてくださったのか。少なくとも私にはその具体的な行動を見つけることができませんでした。

投票する人・投票される人・それを運営する人それぞれが意識を変えていかないといけません。投票率低下の理由が全てコロナ禍のせいではないはずですし、それはメディアも含め多くの方々が様々な形で発信・指摘しています。
一見勝之新知事には、今回の投票率の低さにも真摯に向き合い、投票につながる行動やアイデアを具体的に示してくださることを切に願います。

参考:三重県知事選挙投票結果
https://www1.pref.mie.lg.jp/SENKAN/210912/C_2091222104.pdf

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